ぷよぷよボールは、縁日のボールすくいや子どもの感触遊びにも人気のおもちゃです。
可愛らしい色味とプルンとした手触りが、まるでゼリーみたいなんですよね。
でもそのおいしそうな見た目から、口に入れちゃう子も多いんだとか…。
間違って飲んでしまったら、最悪は手術することもありえますよ。
わが家にも、何でも口に入れたい年ごろの子どもがいるので、これは要注意!!
ぷよぷよボールを食べることは避けたいところ…。
今回は、ぷよぷよボールを間違って飲んでしまったときの対処法や予防法についてご紹介していきます。
≪参考≫
この記事に書かれていること
ぷよぷよボールの誤飲に気づいたら??
素早い行動が必要ですので、まずは対処法から。
もしもお子さんがぷよぷよボールを飲み込んだことがわかったら、次のことをしましょう。
- 吐き出させる
- 牛乳やイオン水を飲ます
- 中毒100番に電話する
- 医療機関を受診する
くわしくみていきましょう。
1. 吐き出させる
まだ口の中にある場合は、落ち着いてぷよぷよボールを取り出しましょう。
むりやり手を突っ込むと飲み込む可能性があるので、吐き出すようにうながします。
すでに飲み込んでいた場合は、頭を低くして、背中を強くたたきます。
2. 牛乳やイオン水を飲ませる
一部商品のパッケージには、誤って飲んだ場合に牛乳を飲むように書かれています。
吐き出させようとたくさんお水を飲ませるのは、ボールを大きくしてしまうのでNGです。
3.中毒100当番へ連絡する
症状がなくても病院へ行くこととおすすめします。
ですが判断に迷ったときは、中毒100番に連絡してみましょう。
※中毒100番のホームページにリンクを貼っています。
■大阪中毒110番(365日 24時間対応)
072-727-2499 (情報提供料:無料)
■つくば中毒110番(365日 9時~21時対応)
029-852-9999 (情報提供料:無料)
ここでは化学物質や医薬品、植物などの毒によっておこる急性中毒について、情報提供してもらえます。
4. 医療機関を受診する
背中をたたいても吐き出せない時は、すみやかに医療機関を受診しましょう。
ぷよぷよボールは時間とともに、水分を含んで大きくなっていきます。
たとえ症状がなくても、早めの行動が大切です。
実は、ぷよぷよボールはレントゲンに映らず、そのままでは見過ごされやすいです。
超音波による検査でも、ボール自体は見つけることが難しかったと事例報告にもあります。
そのため、もしも誤飲をしたことに気づいたら、
・ぷよぷよボールを飲み込んだことをはっきりと伝える
・ボールの大きさやどれくらいの時間が経っているかも
・商品のパッケージや取り扱い説明書を見せる
医師にこれらのことは積極的に伝えるようにしましょう!!
ぷよぷよボールを誤飲したときの危険性2つ
誤飲による危険性は次の2つが挙げられます。
・消化管がつまる
・窒息する
調べてみたところ、ぷよぷよボールを消化することによる危険性や毒性に関するデータや報告は見つけられませんでした。
あらかじめ水で膨らんだぷよぷよボールを誤って飲んでしまっても、それ以上膨らむ可能性が少ない場合やどこにも引っかからずに消化器を通過した場合は、便と一緒に出てしまうようです。
それぞれみていきましょう。
危険性その① 消化管がつまる
ぷよぷよボールは誤飲による事故が多く、消費者庁でも注意を呼びかけています。
乳幼児や小学生などが誤って飲んでしまうことが多いようで、通常は便と一緒に排泄されるのですが、場合によっては手術して取り除く必要が出てきます。
消化管がつまってしまうのが原因です。
消化管とは、口から入った食べ物が通って肛門から出るまでの、通り道や内臓をさします。
食道・胃・十二指腸・小腸・大腸などです。
もともと小さいサイズのボールが、体内の水分を含んで大きくなり、胃から腸へと降りていけなかったり、腸でつまってしまったりしてしまうのです。
危険性その② 窒息する
一般に子どもがなにかを誤飲をしたときにまず心配になるのが、窒息ではないでしょうか?
事故の報告事例では、吸水前の小さなボールを誤飲し体内で膨張したケースがほとんど。
ぷよぷよボールでの窒息事故については報告事例を探すことができませんでしたが、私はこちらも気になりました。
水で膨らんだボールは、ボロボロして崩れやすいものと、しっかりと弾力を保つものの2種類あります。
さらに、わたしが実際に自宅で処分したときにボロボロと崩れたものは、水を吸い切って100%の大きさのものが多かったように思います。
このタイプなら、おそらく口の中に入れても、すぐにつぶれて喉につまることはなさそう…。クラッシュゼリーのような感じです。
ですが、完全に吸水していても弾力を保つタイプのものは、簡単には崩れてくれません。
吸水後の弾力性のあるボールを誤って飲んでしまったら、こんにゃくゼリー同様、窒息の危険はありますよ。
実際の写真をどうぞ。
3日ほど水につけていたので、これ以上ふくらみません。
直径1~2㎝のあめ玉みたい。
結構な力を入れておさえます。くずれやすいタイプの商品なら、もうつぶれています。
ムギュ~っと力を入れておしても、つぶれません。
ムギギギ…。
つぶそうと頑張って力を入れれば、やっとつぶれる弾力でした。
これだと、誤って口の中に入れてしまうと、つるんと喉の奥に滑ってしまいそうです。
特に吸水後のぷよぷよボールこそ、おいしそうにみえますからね。
冗談でも口の中に入れないように、ご注意ください。
クチ以外にも入れちゃう!?
実際に事故の報告があったもので、耳の中に入れたボールがとれなくなり手術をしたケースもあります。
また、人体には影響はありませんが、水道に流しちゃって配管がつまってしまう可能性もありますね。
子どもは好奇心のかたまりですから、本当に目が離せません…。
誤飲したことに気づかなくても…
もしも飲み込むところ見ていなくても、次のような症状が表れたときは、誤飲が疑われます。
・お腹が痛い
・吐き気がする
・食欲がない
・お腹が張っている
このような症状が続き、原因がわからない、ぷよぷよボールで遊んだり身近に触れる機会がある…など、心当たりがある場合も、医療機関に相談されてみてください。
誤飲や事故をふせぐには
インテリアとしてもおもちゃとしても、楽しめるぷよぷよボール。
誤飲事故を防ぐために、取り扱いにも注意が必要です。
- 買わない、持ち込まない
- 保管場所に注意する
- 小さな子どもから目を離さない
- 食べ物ではないことを伝える
- もしもの時の対処法を知っておく
小さなお子さんが口に入れてしまう可能性のあるご家庭では、そもそも買わない方がいいですね。
赤ちゃんには、危ないことを予測したり、注意をされても理解することができません。
ですが、兄弟が増えたり、子どもが育ってくると、危ないものを排除するばかりでは追いつかないことも。
お子さんが理解できる年齢なら、「口に入れてはいけない」ことをきちんと伝えておくことがなにより大切です。
耳に入れてもいけません。
ぷよぷよボールで兄弟と遊ぶときには、
・小さいお子さんから特に目を離さない
・普段の保管場所は子どもの手が届かない場所にする
などの工夫で、たのしく遊ぶ機会を作ることはできます。
おままごと遊びをしていてつい泥水を口にふくんでしまうように、あまりにおいしそうだからと食べたくなったり、予期せぬことはいくらでもありますよ。
そんなときはあわてずに対処しましょう。
まとめ
ぷよぷよボールをお子さんが誤って飲んでしまった時の対処法はこちら。
- 吐き出させる
- 牛乳やイオン水を飲ます
- 中毒100番に電話する
- 医療機関を受診する
あわてず、ですが素早く対処しましょう。
インテリアや知育遊びにも使われるぷよぷよボールですが、取り扱いや保管には注意しましょうね♪
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