子どもは基本的にはマイペース。
自分の興味や関心があることに素直に反応します。
子育てをしていると、「早くはやく」「急いで」「遅れちゃうよ」と子どもを急かしてしまいがち。
特に忙しい朝の支度の時は、
「早く早く」
「あればやったの?」
「これは何?」
「次は何するんだっけ?」と、ガミガミ言ってませんか?
時間に間に合わせるために必死なんですけど、言ってる自分でもうんざり…。
子どもだってやる気をなくしますよね。
本当はあたたかく見守りたいんです!!
もっと効率がいい方法はないものか、
優しい母親アプリなんてものがあればインストールしたいって、日々思っていました。
実は「早くはやく」と言われ続けると、子どもにも悪影響なんですよ!
早くと言わなくても子どもの心に響く伝え方があります。
私自身も、伝え方を意識するだけで、心にゆとりができたように感じます。
今回は早くと急かされることが子どもにとってどんな影響があるのか、何が原因で急かしてしまうのか、どう伝えれば急いでくれるようになるのかを考えてみました!!
ママも子どもも、のびのび過ごせる時間が増えるといいですね♪
この記事に書かれていること
「早くはやく」と言いやすい ママの特徴
こんなママは要注意です。
- 効率を重視する
- 完璧を求める
- 子どもをコントロールできると思っている
あなたは子育てに効率を求めていませんか?
ママ達は色々な仕事や役割を持っていて、毎日とっても忙しいですよね!!
できるだけ効率よく仕事を片づけて、少しでも時間を増やしたいと思ってます。
わかります!
時間がたくさんできたら、子ども達とやりたいこともいっぱいありますよね。
でも忙しく日常をこなすうちに、子育てもひとつの仕事だと思って、子どもの行動にもつい効率を期待してしまっているかもしれません。
私もそうです。
効率ばかりを意識して、子どもの気持ちなんてまるで無視していることも…。
無駄なく、スピーディで、スケジュール通り。
そんなこと、新卒の新入社員だってできるかどうか。
生まれてまだ数年の子どもに、完璧にできるものでしょうか?
わかっているつもりでもあまりに効率を意識しすぎると、できない部分に焦点を合わせてしまい、自分自身にも余裕がなくなっていきますね。
ママが焦る気持ちを子どもにぶつけてしまっている、なんてこともあるかもしれません。
子どものペースや気持ちよりも、自分の効率を優先していることにまず気づきましょう!!
そうすれば、社会の常識を盾に子どもをコントロールする前に、もっとわかりやすい伝え方をを見つけることができるはずです。
身に覚えのある方はぜひ、次の親の口癖による子供への影響も考えてみてください♪
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早くばかり言ってるとこんな子に
子どもは親の言葉にとっても敏感なんですよ。
おままごとなどで子どものセリフが妙に所帯じみていて、「ハッ」とすることありませんか?
言葉をまねるだけでなく、親の口癖で子どもの気持ちにも変化があるんです。
早くはやくと言われてばかりだと
・言われないと何もできない子になる
・自分のやったことを振り返らない投げやりな態度になってしまう
・落ち着きのない子になってしまう
くわしくみていきましょう。
言われないと何もできない子になる
自分で「これをしよう」とか「どうやってやってみよう?」などと考える前に、ママからあれこれ指示されて急かされてしまう。
「はやく食べなさい」
「宿題はやったの?」
そればかりだと、子どもは自分自身で考えて行動するきっかけが持てません。
親に何か言われることが当たり前になってしまって、自分からは動こうとしない子になってしまいます。
自分のやったことを振り返らない投げやりな態度
早くはやくと急かされるので、とにかくその場をやり過ごして適当にごまかしてしまいます。
「とにかくやった」という結果重視で、丁寧にじっくりと向き合う姿勢は育ちません。
たとえばタンスの引き出しに洋服をたたんでしまうのではなく、ただ放り込むような感じです。
タンスに入れさえすればオッケー♪
大きくなると、ずさんな行動が目立つようになるかもしれません。
落ち着きのない子になってしまう
子どもがそわそわと落ち着かないと言って心配するお母さんはたくさんいます。
でも実は親が早く早くといつも急かしているような子にそういった特徴が見られることが多いんだそうです。
親の思いとは裏腹に、子どもを落ち着きのない子にしているそう考えると怖いですよね。
「早くはやく」は全く子どもに響かない
少し自分を振り返ってみましょう。
毎日早くはやくと子供を急かしてたりもっと穏やかに過ごしたいそう思っているあなた。
今日1のうち、何回早くと言ったでしょうか?
その時、子どもはすばやく動くことができましたか?
もし早くと言っても子どもがのんびり過ごしていたならば、それはあなたの言葉が子どもの心に届いてないということ。
つまり意味のない言葉を何回もくり返して、全く無駄な時間を過ごしていると言えるでしょう。
さらには言ったお母さん自体も疲れてしまって、いいことなんて何もないですよね。
言わないよりは少しましと思うかもしれませんが、
意味のない言葉をかければかけるほど子どもに対してのお母さんの言葉の力が弱くなってしまうんです!!
親の言葉の重みを増すためには、無駄な言葉を控えるというのも実は大切なんですって。
私、めちゃくちゃ言ってました…。
なんて無駄な時間を過ごしていたんでしょう。反省…。
急かしちゃうのはママの都合?
つい「早くはやく」と言ってしまうのはどうしてなのでしょう?
冒頭でもお話ししましたが、ママは何かと忙しいんですよね。
朝のバタバタ
朝食の準備に、身支度・お掃除・お洗濯とやらなければならないことがたくさん集中しています。
しかも予定が入っていて、遅れることができない朝はとにかく時間がありません!!
ママもパニックになりがち。
ちょっとしたトラブルでもブチっと切れてしまいやすいです。
夜もバタバタ
夕飯をつくって後片付け 子どものお風呂に寝かしつけと怒涛のような一日が終わると、もう気力は残っていません。
頭の中は常に次にやることのことで目まぐるしく回転しているので、気づけば寝落ちなんてしょっちゅうです。
結局今日も何もできなかった…そんな事ばっかり。
誰も助けてくれない
子育て中のママの多くはパートナーの方もママ自身も若手として、忙しい労働を強いられている世代です。
もしもにパパに子育てを手伝う気持ちがあっても、なかなか難しいのではないでしょうか。
日本では、共働きであっても、家事や育児の負担が女性に偏る傾向がありますよね。
私にも経験があります!!
自分でした方が早いし…なんて、他人に任せるのが苦手な部分もありませんか?
実家が遠いたい身近に頼れる人がいなければ子育てはますます孤独になってしまいます
ママの気持ち
「そんなに焦るなら、やらなきゃいいじゃん」そういわれたときに、
「それでもやりたい」
「やらなきゃいけない」
と思っているのは一体誰でしょうか?
そう。
ママ自身です。
- あれもやりたいこれもやりたい
- あれもそれもしなきゃ‼
- こうしなきゃダメ
- こうするべきだ
そんな気持ちが、ふくらみすぎて自分で身動きがとれなくなってしまっていませんか?
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心のゆとりを取りもどす 4つの方法
早くはやくの原因の多くは、ママの心のゆとりがあれば急かさずにすんでしまうことも多いのです。
耳が痛い話ですが、子どもだけでなく自分が改善できる部分がたくさんあるのだと痛感しています。
では心のゆとりを持つために、具体的にできる方法を4つご紹介します♪
その① 朝は15分早く起きる
早く早く を避けるために今より15分だけ早く起きてみてください。
その時間にお化粧したりママの身支度を整えたり、何ができるか考えてみましょう。
大人だけだと結構早く準備はすんでしまいますよね。
ママの準備と子どもの準備が重ならないことがイライラしてパニックを避ける一つの方法です。
徐々に起きる時間を早くして、1時間ほどまとめた時間が作れるのが理想的。
ビジネスの成功者には朝の時間を有効に使う人が多いって知っていましたか?
その② 明日の準備はチェックリストで
翌日の準備は大人も子ども前の日の晩にすませてしまいましょう!!
そうすれば子どもは食事と身支度だけすまして出かけられますよね。
準備のときには、チェックリストがおすすめ。
文字が読めない年ごろなら、イラストでわかりやすく。
子どもは目から入る情報の方が理解しやすい特徴があります。
あれこれ言うより効果的です。
大人も次の日の予定をリストアップするだけで、頭の中がスッキリと片づき、翌朝の行動がスムーズになります。
その③ 夜ふかしはホドホドに
子育て中の隙間時間を見つけて、作業するママは多いはず。
子どもが早く寝た後は「作業がはかどる~♪」とついあれこれやってしまいませんか?
わたしもつい夜更かしをしてしまいがち…。
でも実は作業効率は夜よりも朝の方がはるかに高いのだそう。
翌日の準備をすませた後はほどほどに切り上げて睡眠時間もしっかり確保しましょう!!
寝不足は不機嫌のもとですよね。
体調が悪ければ、子どもに優しく接することも難しくなってきます。
その④ 急がなくて、困ってもいいと思う
早くはやくといってしまうのはママの都合だと言いましたが、子ども自身が困る場面もありますよね。
それを阻止するために、「子の失敗は親の責任」ということで頑張っている部分もあるんです。
ですが失敗も貴重な経験です。
あれもこれも親が手を貸すのではなく、子どもが身をもって体験することを見守るというのも大切なことだと思います。
失敗したときに改善策を一緒に考えてあげたり、はげましてあげるスタンスというものも、自分の中に備えておきたいですね。
子どもにもわかりやすい 「早く」の伝え方
とはいえ、どうしても急がなければならない時やいつまでも子どものペースを待っていられない時はありますよね!!
時間には限りがあります。
そんな時どのように伝えるのがわかりやすいのか?
具体的な言葉のかけ方を4つご紹介します。
子どもの気持ちを尊重する
ゆっくりのんびりしたい、
じっくりと取りかかりたい、
それ自体は別に悪いことではありません。
そんな子どもの気持ちをまずはみとめてあげましょう。
例)「〇〇ちゃんは、まだ遊びたいんだね」
「ボタンが一つずつ上手にとめられたね。」
どうして急がなければならないのかを、きちんと順序を立てて説明する
子どもには、急ぐ理由がわかっていないことがたくさんあります。
急ぐことの「メリット」、急がないことの「デメリット」を伝えることで、子どもの行動をうながすことができますよ。
デメリットを伝えるときには、ついつい「子どもを責めてしまいがち」。
あえて「私が(ママが)こう思う」という伝え方をしてみましょう。
ある程度大きくなれば、困るのはママではなくて自分だと気づくときがきます。
例)
「車に乗って遠くにおでかけするよ。」
「いまからお家をでたら、公園でたくさん遊べるよ。」
「おでかけできないと、お母さんはたくさん遊べなくて困っちゃうな~」
「○○ちゃんはどっちがいい?」
・時間をきめておく
行動の遅い子には、ものごとのおわりを意識してもらうのも大切です。
区切りがないと、いつまでもダラダラしちゃうのは大人も一緒ですよね。
子どもには目で見てわかる方法がおすすめ。
ホワイトボードに予定と時間をかいておいたり、イラストを貼ってみたり。
砂時計を用意して、
「この砂が全部落ちたら〇〇しようね」
「この砂がおちるまでに、〇〇をおわらせようね」
など、時間を決めて取りかかるのも効果的です。
「どっちが先にお着替えできるかな?」
「お歌がおわるまでに歯みがきできるかな」など、ゲーム感覚でとりくめばさらにスピードアップしますよ♪
・早くできたときに力いっぱいほめる
子どもも大人もほめられた行動は、またほめてほしくてやってしまいますよね。
できないことを責められるよりも、ずっと気持ちよく身につけることができるんです。
- できたらすかさずほめる
- 思い出してもほめる
- 昔と比べてほめる
ほめることに関しては、過去のことをひっぱりだしても、比べても悪い影響はないようです。
さいごに
どんなに早く動いてほしくても、あまりにも「早くはやく」と言いすぎると 子どもの心に全く響かなくなってしまいます。
早くと言われ続けた子どもは、
親から指示されないと何もできなくなってしまったり、
投げやりな態度になってしまったり、
落ち着きのない子になってしまったり。
いい影響はありません。
ママも子どもも気持ちにゆとりが持てるように、ちょっと生活の中で工夫してみましょう。
そして早くと言いたい気持ちをぐっとこらえて、わかりやすい伝え方を考えてみませんか?
一朝一夕にはいかないかもしれません。
だって子どもには子どもの考えがありますものね。
百聞は一見にしかず。
たまには小さな失敗は経験させるのも一つの手だな、と思いました。
大丈夫!
しっかりと心を込めて伝えればきっとそれは子どもにも伝わります。
今日も子育て楽しみましょうね♪