子どもの入院。
小さな子どもは体力免疫力も弱く、ただの風邪をこじらせて肺炎になることも珍しくありません。
病気をしっかりと治してほしい反面、
どのくらいのお金がかかるのかは心配になりますね。
実は、乳幼児医療の助成が受けられる年齢のお子さんの場合、入院費用はずいぶん安くなるんです。
わが子も何度か入院しましたが、1週間程度の入院で窓口負担は1万円前後あれば足りる印象ですね。
とはいえ、はじめの頃は入院費以外の出費の部分や節約のポイントを知らずに、いつのまにかお金が無くなっていたり(笑)無理に節約しすぎてストレスばかり抱え込んで、付き添い入院中に体調を壊しそうになったりしていました。
この記事では、子どもの入院にかかる諸費用を、筆者の体験談をもとにご紹介します。
全体的な費用をつかむための参考にされてみてください♪
この記事に書かれていること
子どもの入院費を全体的に知りたい
子どもが入院の際にかかるお金は、おおまかに次のようなものがあげられます。
・子どもにかかる入院費
・付き添いの人の生活費
・ほかの家族の食費
・兄弟児などの預かり費用
・駐車場代や交通費
・テレビ代
・冷蔵庫代
・コインランドリーなどの洗濯代
実際には、入院している子どもにかかるお金だけではなく、生活の変化によって一時的に増える出費があるというわけです。
子どもの入院費で実費になるのは??
子どもの入院にかかる費用のうち、健康保険などの保険適用になるものとならないものがあります。
基本的には治療・医療行為にかかるお金は保険の適用になるのですが、食事や着替えなどの日常生活を送る上でかかるお金は保険の対象にはならないという決まりがあります。
健康保険が適用される費用に関しては、子ども医療助成金や高額療養費などの対象にもなるので、実質窓口負担がありません。
ですが、健康保険の適用にならないものは使った量や回数ごとに実費での負担が必要になるんです。
実費の負担が必要になるのは次のようなものです。
おおまかな金額もご紹介しますね。
・食事代や病衣代
子どもの食事代や病院で借りる入院着(検査着)は、実費で請求される部分です。
病院によっても金額やシステムに違いがありますが、
私の経験では、
病衣は1日あたり70円~100円
子どもの食費は、朝・昼・夜は460円(以前は380円くらい)でした。
ただし、子どもの食事も特に制限のない病気の場合は、自宅で用意したものを食べることができました。
乳幼児の時は離乳食やミルクを与えれば十分でしたし、
年長の時には食パン・バナナ・ヨーグルトなどを朝食にすることもありました。
胃腸炎で食欲がないときには病院食をストップして、プリンのみ食べる…なんてことも。
特に子どもが小さいときには食事は1人前食べられないケースも多く、付き添い入院中の家族と半分こしているご家庭もよく見かけました。
病衣代は、1着当たりではないのがミソですね…。
病院によっても違うのかもしれませんが、入院時に着た病衣を翌日に私服に着替えても2日分の料金がかかります。
逆に1日に何度着替えても同じ料金だと考えると、
胃腸炎による嘔吐などで汚れた衣服がたくさん出そうな時は、病衣をレンタルしておいた方が手間も省けてお得ですね。
病院に確認する必要はありますが…。
わが子が胃腸炎で入院した病院は病衣の貸し出しがなかったので、洗濯物が増えるし、感染防止のために取り扱いも大変で困りました。
お金を払ってでも病衣がレンタルできた方がよかったなと思います。
・薬の容器代
子どもに処方された薬を入れるための容器代も、実費で支払います。
軟膏を入れるためのフタつき容器や、シロップなどの液体を入れるボトルなどです。
例)
軟膏容器代…1個30円
液剤容器(60ml)…60円
液剤容器(100ml)…70円
・お部屋の差額料金
病室の個室料金も実費がかかります。
大部屋などの一般病棟と呼ばれるお部屋を使う場合には特に必要ありません。
また大部屋が満室なので仕方なく個室を利用する場合にも、差額料金を取られることはありませんのでご安心ください。
あくまでも大部屋が空いている状態で、こちらの都合で個室を希望したときに発生するオプション料金のようなイメージですね。
これらの料金や個室のお部屋の仕様、部屋数などは、やはり病院によって変わります。
兄弟児がいて一緒に寝泊まりする必要があったり、大部屋のベッドでは狭くて眠れない…などご家庭の事情によっては利用を検討されることもあるかもしれませんね。
例)
冷蔵庫・ユニットバス付の個室…4320円
冷蔵庫・ユニットバス付の個室(ベッド大)…5400円
冷蔵庫・バストイレ別、電子レンジ、流し台付き…8640円
お部屋代金は、私が利用した病院では0時~24時で「1日」と計算されていました。
付き添いの方の生活費も結構かかる
小児病棟では、付き添い入院をお願いされるケースが多いです。
実際わが子が入院した4件の病院では、すべての病院が付き添い必須でした。
(子どもの入院時に付き添いを受け入れない病院もあります。身支度や排せつなどの自立、一人で寝ることができるなどの成長度合いがポイントになると感じます。)
そうなると、子どもの入院費だけではなく、付き添いの方の生活費も別でかかってくるんです。
生活費というと、衣食住ですね~。
乳幼児医療助成金の支給の対象になるお子さんがいる場合は、むしろ付き添いの方の生活費の方がかさむくらいですよ。
付き添いの方の費用に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
⇒子どもの付き添い入院でかかる費用は〇万円?節約のポイントやコツも♪
参考にしてみてくださいね。
家事や保育の担い手が付き添うことでかかる費用も
入院する子どもに兄弟児がいる場合には、その子ども達のお世話にもお金がかかることがあります。
兄弟児などの預かり費用や送迎費用
幼稚園や保育園、小学校に通っているかどうか、自宅で保育しているのかどうか…、ケースによって悩みも変わるもの。
もともと自宅保育の子どもなら、家族や親族などに任せるという方法もありますが、長期になると負担も大きくなってしまいますね。
一時的に保育園に預けたり、1日や1時間単位のヘルパーを依頼するなどの保育料は考えておきたいところです。
また保育園や学校に通うお子さんであっても、送迎の手段や金額が変わることもあります。
わが家の場合は母親である私が付き添い入院した際に、実家の両親を頼って兄弟児を預けましたが、高齢なため幼児の相手も体力が持たずにダウン気味に。
さらに運転できる車がないので、タクシーを使って送迎してもらうこともありました。
また兄弟児の送迎のために、付き添い中の病院を抜け出したりしたこともあります。
調整次第な部分も大きいですね。
付き添い入院でママが不在になるご家庭は多いかもしれませんね。
ママが入院した時に考えたい兄弟児の預け先はこちらも参考にされてみてください。
≫≫母親が入院子どもの預け先は?選択肢をフル活用して乗り越えよう
入院していない家族の食費
子どもの入院に親が交代で付き添うことも多いかと思いますが、入院をしていない家族にも当然生活費はかかります。
こちらは普段と同じだから問題ないんじゃない?とも思うかもしれませんね。
たしかに夫婦や両親の家事のレベルが同じくらいであれば、日常生活の延長で乗り切ることもできるかもしれません。
ですが、家族が2人入院している状態なので、予期せぬ出費も増えがちです。
わが家は母親である私が食事周りを全部請け負っていたので、私が付き添い入院した際の夫や子どもの食事が別に必要になりました。
あらかじめ買っておいた食材を無駄にしてしまい、残念な思いをしたこともあります。
病室に使いかけのレタスを持ち込んだり、味は落ちますが、解凍後のお肉を再度冷凍庫に突っ込んだことも。
ほとんどの場合は冷蔵庫に保管しておけば日持ちはしますけどね。
1週間程度であれば、レトルトのカレーやお味噌汁、インスタントラーメンやお弁当、お惣菜などで乗りきってもらったり、栄養面などを考えて実家を頼ってみたり。
実家に食事をお願いする場合は、財布が変わるだけで出費が増えることに変わりはありませんけどね…。
付き添い入院中に同室になったママには、ご族の食事(パパと小学生のお子さん2人)を作るために毎日一時帰宅される方もいらっしゃいました。
一時帰宅の間はおじいちゃんが交替してお子さんの付き添いをしてました。
人員と手間とお金を天秤にかけて、みなさんそれぞれ工夫されている部分ですね~。
特に普段からワンオペ気味の方だと、あれこれ抱え込んでしまうことも多いかもしれません。
付き添いで入院される方も、自宅でフォローされる方も、体調を崩さないのがベストです。
費用対効果を意識して、使うところには使っちゃいましょう!!
その他の出費もアレコレ
入院生活に発生する費用はほかにもあります。
気がつくとお財布の中身がさみしくなっていた…なんて時には、これらのようなこまごまとしたところで使っていることが多いです。
駐車場代
車を使って病院まで来た場合は、駐車場代金がかかることも。
毎日100円かかる病院もあれば、入院中に証明書を発行してもらって無料になる病院、最初から請求されない病院とさまざまです。
家族が面会やお見舞いに来てくれた時にも駐車場代金がかかりますね。
駐車場代がかかるかどうかで病院を選ぶわけではないと思うのですが、積み重ねると結構大きな金額になることもあって驚きますよ。
出庫時間なんかを調整して、やりくりした覚えがあります。
テレビ代
病室で利用するテレビは、カードを買って使うタイプのものが多いです。
小さなお子さんは教育番組を見るくらいかもしれませんね。
ですが小学生にもなればバラエティ番組も楽しみますし、DVDやテレビを見ている間に洗濯や買い物をしたりと、付き添いの方の時間を有効に作り出すための手段でもあります。
わが家の場合、0歳児の付き添いの時はほとんど使わなかったテレビも、4歳くらいになると必要になりました。
例)
テレビカード…970分で1000円
病院のシステムにもよるのかもしれませんが、備え付けのテレビでDVDを見るときにもカードの残量が減ってしまいました。
プレーヤーを持ち込むことができればかなりの節約になりますね。
特に長期入院の場合は、大きいと思いますよ。
冷蔵庫代
こちらも病室に備え付けの設備になります。
私が利用した病院では、テレビと同じカードを使って冷蔵庫代を支払っていました。
例)
冷蔵庫24時間…テレビカード200ポイント
夏場はなかなか冷蔵庫を使わないのは難しい部分もありますが、
・お弁当などの生ものを置かない
・冷たい飲み物をのまない
生活をした際には冷蔵庫を使わずに済ませることができました。
常温で保存できる食材で乗り切ったんです(笑)
また冷蔵庫の中のものが冷えている間は結構保冷されているので、連続でスイッチを入れないというのも節約のポイントかもしれませんね。
クーラーボックスを病室に持ち込んで保冷している方もいましたよ。
知っトク!!子どもの入院でもらえるお金ってある?
子どもの付き添い入院にかかるお金は、食事代などの実費部分や付き添いの家族やそのほかの家族の生活環境が変わることで生まれる一時的な出費です。
それを補うことができる方法について、簡単にご紹介しておきます。
まずは医療保険。
入院したお子さんの医療保険に加入していた場合は、きちんと請求をすることで、急な出費を補填することができますよ。
ぜひ請求はお忘れなく!!
また付き添い入院中は、仕事ができなくなり収入が不安になることもありますね。
私自身、子どもの付き添い入院をした際に、パート収入が激減した経験があります。
会社員や公務員の方であれば、有給休暇や子の看護休暇の申請は忘れずにしておきましょうね。
「子の看護休暇」制度は、「育児・介護休業法」によってきめられている「特別休暇」で、年次有給休暇とは別に申請することができます。
浸透率が低いのが難点ですが、男女に関係なく子育て中の方にはぜひとも活用していただきたい制度です。
有給であるかどうかは職場ごとの取り決めによりますので、ぜひ確認されてみてくださいね♪
私自身は無知だったために申請を忘れてしまった経験があります。総務担当だったのに、お恥ずかしいです。たくさん申請して、もっとポピュラーな制度にしてしまいましょう♪
≫≫子の看護休暇って?付き添い入院中のわたしの失敗談(追記します)
まとめ
子どもの入院にかかる費用を、入院費以外の部分も含めてご紹介しました。
入院はいつもあることではありません。
日常の通りには行かずに、出費が増えてしまうのはどうしようもありませんね。
お金を使うことで簡単に解決する問題もあります!!
お金を使うポイントを絞って、節約できるところは節約して、お子さんの入院生活をサポートしていきましょう♪