子育て中のママの入院。
自分のことよりも悩ましいのが可愛い子どもの預け先ですね。
配偶者や親兄弟、友人知人、各種行政サービスなどいろんな手段がありますが、大切なのは子どもが安心して生活できる環境を用意してあげることではないでしょうか?
そこで私が利用したのは里親制度です。
なぜ実家でも夫でもなく里親さんに子どもを預けることにしたのか?
どのように里親さんに子どもを預けたのか?
この記事では、三人の幼児を育てる筆者の入院にまつわる体験談をご紹介します。
何かのお役に立てればさいわいです。
この記事に書かれていること
わたしの家庭の事情
まずわたしがどういう状況で入院になったのかを、簡単にご説明しますね。
- 5歳3歳1歳の三人の子どもたちは可愛いがとにかく手がかかる
- 子どもの通院や入院ラッシュが続いている
- 夫とは家庭内別居中で協力が期待できない。
色々なストレスを抱え込んだ結果、体調を崩し、入院による休養を勧められました。
体調不良を我慢しながら子育てを続けることもリスクは高いのです。
体調不良で私自身の機嫌が悪くなり、さらに無理を続けることが症状の悪化に繋がり、子どもたちに辛くあたることも増えました。
本末転倒ですね…。
相談は子育てサポートに
主に子ども達のサポートをお願いしたかったので、行政に相談することにしました。
もちろん親にも相談しましたが、答えを見つけるには当事者は不向きです。
さらに両親も私も、子どもを預けて入院することなどお互いに経験のないことなので、なかなか答えはみつかりません。
的確なアドバイスを必要とするときは専門家に相談しましょう。
相談の内容など
入院中の子どもの預け先についての相談ですが、家庭環境やら背景やらも説明する必要があります。
それに加えて、
- 子ども達の衣食住を確保したい
- 実両親は高齢であり、負担を軽減させたい
- 子どもたちを保育所に通園させてあげたい
- 保育所は一ヶ月利用しなければ、退園になってしまう。待機児童が多く再入園は難しい。
- 私の兄弟は近くに住んでおらず、フルタイムで働いており、子育ても未経験。
このような状況をまとめて、解決策を探します。
ここで児童相談所との連携を取ることになりました。
市役所と児童相談所では、サポート内容などで管轄が変わるようです。
児童相談所の動き
子どもたちの生活リズムを守り、ストレスの少ない方法が理想的。
これをふまえて、利用できるサービスの検討が行われます。
私の両親への聞き取りなどもありました。
どの程度の協力が可能かどうか、どういった支援を必要としているかのすり合わせといったところです。
子どもを預ける方法としては、
- 児童養護施設への入所
- 里親家庭での受け入れ
この2つが候補に挙がっていました。
費用については、預ける期間によって違いがあると説明がありました。
- 1か月程度の利用…無料
- 2か月目以降…所得に応じた負担あり
(おそらく数千円程度)
これもかなり助かりました。
相談からのながれ
相談から決定までは、次のような流れで進みました。
私の相談をうける
↓
使える制度の検討
↓
制度内で一番ストレスの少ない方法として里親制度を提案される
↓
相談者と合意
↓
子どもの引渡し
↓
保育所、里親さん、保護者、病院などと連絡調整をとり、入院期間中の子どもを見守る
この間、およそ二週間の調整で私の入院までこぎつけました。
里親さんは子ども達を3人とも引き受けてくださる意向でしたが、私の両親が1 歳児を引き受けてくれることに。
結果として、5歳3歳の長男長女を里親さんにお願いすることにしました。
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入院前にしたこと
入院に際して、何よりも心配だったのは子ども達のこと。
少しでも不安なくゆるやかな環境変化にしてあげたいと考えて動きました。
入院前の調整でやったことは次の3つです。
- 里親さんとの顔合せ
- 関係機関との顔合せ
- 子どもたちの荷物をまとめる
子どもの預け先を確保するまで、私自身の入院が延ばせたので準備もすすめやすく助かりました。
里親さんとの顔合せ
児童相談所にて、初めて里親さんと顔を合わせます。
簡単なご挨拶に自己紹介や子どもたちの日頃の様子などをお伝えします。
キッズスペースで遊ぶ子どもたちを見ていただきながら、大人たちはお互いに確認し合います。
- アレルギーの有無
- 着替えは一人でできるか
- トイレはひとりでできるか
- お風呂で体はひとりで洗えるか
- 好きな遊び、嫌いな遊び
- 好きな食べ物嫌いな食べ物
- どんな性格でどういうふうに接してほしいか
- 里親さんの実子の年齢や家族構成
などなど。
とにかく気になることは思いつく限りの確認をしました。
大事な子どもを預けるのです。
気がかりはたくさんありました。
なんども確認するうちに大丈夫そうだな、と思えるように。
ここで違和感を感じれば、素直にお断りしてかまいません。
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関係機関との顔合せ
里親さんには子どもの通園や習い事の送迎もお願いすることになりました。
子どもの通う保育園、習い事、医療機関など各関係者に事前にお話をして、里親さんのお顔を覚えてもらいます。
児童相談所の方が事前に調整してくれており、それぞれの場所で、必要な確認をしていきました。
保育園では担任や園長との顔合わせ、呼び方や他の保護者への説明の仕方、送迎の時間、必要な物品、連絡事項の伝え方や行事への参加などです。
移動も含めて2〜3時間のことでした。
あとはその都度、連絡を取り合うというスタンスです。
子どもたちの荷物をまとめる
二週間程度の入院の間、子ども達が困らないように着替えなどを準備しました。
- 保険証
- お薬手帳
- 園に持っていくもの
- パジャマ
- 下着
- トレーナー
- ズボン
- 靴下
- オムツ
- 上着
- まくら
- 歯ブラシ
- お気に入りのおもちゃ
里親さんにもわかるように、紙に一覧を作り、カバンの一番上に入れておきました。
子ども達には事前に
- 私の具合がよくないので入院すること
- しばらくは里親さんの家にお泊りすること
- 保育園にはいつものように通えること
- 大好きだから離れたら寂しいこと
- 元気になってすぐに迎えに行くこと
などを話して聞かせました。
おもちゃも自分たちにお気に入りものを選んでもらいました。
子ども達を預ける日
子どもの達の引き渡しの日程は、児童相談所と調整して決めました。
当日のことは、今思い出してもあっという間。
子ども達を連れて児童相談所に行く
↓
担当者から書類と簡単な確認
↓
相談所の車に荷物を運ぶ
↓
里親さんのお宅へ送られる
時間にして30分ほどだったかと思います。
変に寂しくさせないためなのかもしれません。
子ども達はとくに行き渋りはしませんでしたが、車に乗り込むときに長女は表情を固くし、長男は私に向かって不安そうに笑いました。
思い出すだけで、今でも胸が締めつけられます。
「早く元気になって一緒に過ごせるように、頑張るからね。」
そういって前日にたくさん抱っこしました。
子どもを見送った後のさみしさを、私は忘れてはいけないと思います。
里親制度を利用して感じたこと
子どもたちの衣食住の確保はもちろん、暇をもてあますことなく楽しく遊んで過ごせる環境に、ベストマッチだったのが里親さんに預けるという方法でした。
わたしが今回お願いしたポイントは
- 家庭的な雰囲気の中で過ごせる
- 通いなれた保育園に通園させてもらえる
- 里親さんに実子がいらしたので、子どもの不安も和らぐと感じた
- 里親さんが子育ての大ベテランだった
- よそのお宅の生活をみることが、子ども達にも刺激になると思った
押し寄せる不安や心配もありましたが、このようなことを考えて入院にふみきりました。
ちなみに里親さんとも顔合わせして、納得がいかなければキャンセルができますよ。
私も実際に会ってみて、無理だと感じたらやめよう、と決めていました。
緊急性の高い入院の場合はそんなことも言ってられませんよね。
もっと短時間で色々と判断する必要が出てきます。
さいごに
今回、安心して預けられる里親さんに出会えたのは、本当にラッキーでした。
受け入れてくださるご家庭の有無、相性やタイミングなどもありますので、まずは児童相談所に相談してみましょう。
子どもと離れずにすむに越したことはありませんが、いつこのような事態に陥るかは誰にもわかりません。
あらかじめ福祉サービスについての知識を持っておくことは大切です。
子育て支援とつながりができたことは、我が家にとって大きな収穫でした。
そして今回改めて痛感したのは、子どももママも元気で一緒にいられるのが一番だということ!
笑顔で子ども達に寄り添えるように…。
ママの体調管理は家族のためだと意識して、日頃から無理をしすぎないようにしたいですね。
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