子どものおもらしで布団が汚れてしまったら…、はじめての時はどのようにしたらいいのかよくわかりませんよね。
とりあえずタオルでふいて乾かす?
丸洗いできるの?
おでかけの時間に間に合わないかも…と憂鬱な気分になってしまうことも。
おねしょの布団はキチンと対処しておかないと、臭いもひどくなるし、布団が乾くのも時間がかかってしまいます。
雨の日や時間のない朝だって大丈夫!!
4つのステップをマスターすれば、おねしょの臭いのスッキリしたお布団で眠ることができますよ。
車のシートやソファなど洗えない場所でのおもらしにも対応できます。
今回は、おねしょで汚れた布団が洗えない時の対処方法や乾かし方をご紹介します♪
この記事に書かれていること
時間がない!洗えない!おもらし布団の対処法
においを最小限におさえ、乾きやすくするための応急処置をしましょう!
おねしょ布団をそのまま放置しておくと、おしっこの臭いだけでなく雑菌臭まで出てしまいます。
おもらしの布団の基本的な対処法は次の3ステップです。
step1・ おしっこを取り除く
step2・ 匂い対策をする
step3・ 布団をかわかす
これをふまえて、私がいつもやっている方法は、
①ペットボトルやスプレー容器に、クエン酸水を作っておねしょ部分を洗う
②バスタオルでおねしょ部分をはさんで、上から踏んで脱水
③椅子の背もたれに干して、エアコンの直下に設置
コレで大体15分くらいです。
おでかけ前の貴重な時間でも、なんとか対処できる感じですね。
これでその場をしのいで、お天気の良い日に洗うなど別の方法を考えています。
休日など、じっくり時間をかけて対処できる場合には、
もっと手を加えてしっかりと臭い対策や乾燥対策をした方が、スッキリと気持ちよい仕上がりになりますよ。
次からはそれぞれのステップを詳しくご紹介していきますね♪
ステップ1 おしっこを取り除く
おもらしに気づいたら、できるだけ素早くお布団のおしっこを取り除きましょう。
臭いが軽くなるだけでなく、あとあと布団も乾きやすくなります。
1、濡らしたタオルで拭き上げる
おしっこを取り除くのに、一番おすすめな方法は濡らしたタオルでふき取ること。
なぜ濡らしたタオルを使うのか?
それは、おしっこに含まれるアンモニア分は水に溶けやすい性質があるからです。
濡らしたタオルに、おしっこを移すイメージで拭き取りましょう。
おもらししてすぐの時や、おしっこの量が少なめの時にはとくにおすすめです。
お布団の中にしみこんでいる場合は、タオルを押しつけたり、上下から挟むようにするのも効果的です。
濡らしたタオルを使うことで、布団には余計に濡れてしまう部分もありますが、おしっこを取り除くにはこの方法が効果的です。
2.おしっこを洗い流す
お昼寝用のお布団など動かせるものならば、水やぬるま湯で部分洗いをするのが、一番スッキリしますね。
これだけでもずいぶん臭いが気にならなくなります。
お風呂場などに布団を運び、あくまでも汚れた部分だけをバケツなどに受けて、水や40度程度のお湯を注ぎます。
全体的に洗ってしまうと乾きませんし、重くて動かせなくなってしまいます…。
2~3回繰り返すと、臭いが薄れます。
お部屋ではビニールシートや紙おむつなどを敷いてから水をかけるのもおすすめですよ。
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おねしょに熱湯はNG?シミになることも
アンモニアは水に溶けやすいため、洗うときにはお湯でなくても大丈夫なんです。
ですが寝汗や皮脂を溶かすのには40度程度のお湯が適しており、ぬるま湯を使われる方も多いです。
保育園などでは殺菌のために熱湯を使うこともあるようですが、タンパク質が固まってシミになってしまうという意見も。
シミ以外にも、布団の生地もいたみやすくデメリットもあります。
おねしょ布団に熱湯消毒を行う際は、素材へのダメージやおしっこのシミなどにも考慮してくださいね。
おしっこのシミを取る方法は、こちらの記事にまとめています♪
ステップ2 匂い対策をする
ステップ1を行うことで、おしっこの臭いは結構薄れています。
ですが、気になる方はここでしっかり消臭してしまいましょう。
おしっこはなぜ臭うのか?その原因にアプローチ!!
そもそもおしっこななんで臭いのでしょうか。
その原因は大きく2つあります。
1.おしっこのアンモニア成分
おしっこのほとんどは水分です。そのほかわずかな尿素、電解質、尿酸、アンモニア、ホルモンなどを含んでいます。
時間が経つと、おしっこの尿素を細菌が分解して、アンモニア臭を出します。
そのためアルカリ性のアンモニアを酸性の物質で中和すると、臭いが気にならなくなります。
2.水分の生乾きによる雑菌の繁殖
健康な人のおしっこは、本来それほど臭いません。時間が経つと、おしっこの水分や養分を餌にして、雑菌が繁殖します。
この時に放出する臭いが、私たちを不快にする雑菌臭なのです。
これには水分を素早く乾かしたり、殺菌・除菌したりすることが効果的です。
おしっこのにおい対策に!!4つのスプレー
おもらしが頻繁にあるのなら、あらかじめご用意しておくことをおすすめします。
突然の場合でも自宅にある材料でもなんとかなります。
1.除菌・消臭スプレー
市販のスプレーを大量に吹きかけましょう。
たっぷりとしみこむくらいの量が必要です。
その際は無効タイプが断然おすすめ。
香りつきのものを使うと、いろんな臭いが混ざってしまって、気分がわるくなることも…。
子どもやペットにも優しい素材のものだと、安心できますね。
価格:2,700円 |
2.クエン酸スプレー・お酢スプレー
クエン酸は植物由来の酸性物質です。
食品に入れたりお掃除に使ったりと使い道も豊富で、重曹と並んで人気が高いナチュラル製品です。
これを使って、気になる部分にスプレーしましょう。
お子さんやペットの使うものにも、安心して使うことができますよ。
作り方は簡単。
スプレー容器にクエン酸小さじ1、水道水200CCを入れてよく混ぜます。
ぬるま湯の方が溶けやすいです。1~2週間持ちますし、トイレ掃除にも重宝します。
クエン酸には食品用と工業用がありますが、お掃除には工業用で十分。こちらの方が安価です。
クエン酸がご家庭にない場合、お酢でも代用ができます。
分量は水道水50㏄にたいして、お酢50cc程度。
スプレーするとお酢の臭いが少し気になりますが、おしっこと中和されると薄れます。
3.クエン酸+アロマスプレー
上で作ったクエン酸スプレーにアロマオイルの効果もプラスします。
アロマテラピーに使われる精油(エッセンシャルオイル)には、除菌・抗菌効果のあるものも。
おすすめなのがティーツリーやペパーミント。
クエン酸水100ccにたいして精油20滴くらいを目安に、スプレーボトルに入れてよくまぜます。
使う前によく振って、水とオイルが分離しないようにしましょう。
スッキリと爽やかな香りがします。
アロマスプレーの作り方はこちらでご紹介しています。
市販の消臭スプレーよりも安全な素材で、子どものおねしょの布団に最適です♪
≫≫「おねしょ布団が洗えない!!消臭アロマスプレーのつくり方」
4.ミョウバンスプレー
猫の臭い対策によく使われるのが、ミョウバン。
こちらもお漬物の色付けに使われる酸性の食品添加物でスーパーやホームセンターなどで見つけることができます。
成分にアルミニウムを含むため、食品としての摂取にはやや注意が必要ですが、お掃除に使う程度ならほぼ安全だと言えます。
ミョウバンはまず原液を作っておき、10倍に薄めてスプレーするのが一般的です。
ミョウバンの原液は、ペットボトル容器500mlに、粉末ミョウバン15グラム、水道水を500mlを入れてよく混ぜます。
白濁した半透明の状態から2日ほどで無色透明に変わると、完全に溶けた証拠です。
このミョウバン原液10㏄を水道水100㏄で薄めて、スプレーに使います。
※原液は飲めません。
「ミョウバン液・飲めない!!」などと明記しての保存をお勧めします。
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ステップ3 布団をかわかす
お布団を乾かすのに一番効率的なのが、天日に干して風にもあてること。
お日様の光で消毒もされて、放っておけば勝手に乾いてくれます。
外に干せなくても室内には干せるのならば、ぜひ日光の当たる場所に干しましょう。
ですが、そう毎日お天気がいいわけでもないですよね…。
そこでステップ3では、濡れた布団の効果的な乾かし方をご紹介しますね。
布団の水分をとりのぞく
まずは余分な水分を取り除いて、乾きやすくしておきます。
主な方法として次のようなものがあります。
①乾いたタオルで拭きとる
②紙おむつですいとる
③重曹を振りかける
④掃除機で吸い上げる
わたしはほとんど乾いたタオルで済ませますが、もっとしっかりと水分を取り除いた方が布団が乾くのも早いと感じます。
紙おむつを使う場合は、吸水面を布団側にして、押しつけるようにしながら、おしっこを吸収させます。
吸収力が高く、逆戻りしないのが、オムツならではのいいところです。
ただし、あまりにもガシガシと扱って吸収ポリマーが破れて出ないようにご注意くださいね。
重曹には消臭・吸湿効果もあるので、おしっこの水分を取り除きつつ、においも減らしたいときに使ってもよさそうです。
お布団の汚れた部分にたっぷりと重曹を振りかけて、数分置きましょう。
水分を含んで重曹が固まってきたら、ほうきなどで取り除き、新しい重曹を振りかけます。
これを2~3回ほど繰り返し、水分を減らします。
かなりの量の重曹を使うので、あまり経済的はないんですよね…。
使った重曹はトイレ掃除などに再利用して、流してしまえます。
掃除機を使って水分を吸い出す方法は、ちょっとしたコツが必要です。
布団の濡れた部分に乾いたタオルをあてて、その上から掃除機で吸引して、タオルに水分を移していきます。
カーペットやソファなどが濡れた時にも有効な方法です。
ですが、掃除機が壊れてしま可能性もあります。
水を吸ってしまわないように乾いたタオルの場所をこまめに移動させたり、モーターに負荷がかかりすぎないように長時間吸引し続けないなど工夫しながらためしてみることをおすすめします。
室内で布団を乾かすならコレ!おすすめの方法6選
雨の日や、お外に干す時間がない時にも、あきらめずに布団をかわしましょう。
しっかりと乾燥させることができていないと、お部屋の中にモワモワと嫌な臭いが立ち上ることもあります。
そう、生乾きの雑菌臭です。
時間や状況などで使い分けてみてください。
1.エアコン&扇風機
「今すぐ外出しなければ!!」という時には、エアコンの前に干すのがおすすめです。
お天気にも左右されませんし、つきっ切りにならずに済みますよね。
暑い季節には除湿モード、寒い季節なら暖房で乾かしましょう。
お布団は椅子の背もたれなどにかけて、なるべく通気をよくします。
扇風機の同時使いも有効でしょう。
この方法が最も安全で、マットレスなどの乾燥にもお使いいただけます。
2.布団乾燥機
布団を乾かすならコレ!!
最近では布団乾燥機をお持ちのご家庭も多いようですね。
おねしょをするお子さんがいらっしゃるなら、必需品と言われる方もいらっしゃいますよ。
本領を発揮してもらいましょう♪
布団がふっかふかになるし、殺菌効果もあります。
3.ドライヤー
手軽にできるのがこの方法。
おもらしの量がすくないとき、ほとんど乾いてるけどもうちょっと乾かしたいときに。
ソファやマットレスなどの洗えない場所にも、ドライヤーが活躍してくれます。
一方で時間と電気代がかかるのが、ネック。
1200wのドライヤーを30分使ったときの電気代は13.2円程度だそうですが、私は10分で挫折しました…。
4.ストーブの前に干す
寒い季節によく使われるストーブ。
びっしょびしょの布団でも、カラッとよく乾きます♪
ストーブからある程度の距離を保ち、定期的にひっくり返すなどして頻繁に様子を見るようにしましょう。
布団の濡れ具合にもよりますが、乾燥にはおよそ2~3程度かかります。
本来、ストーブの近くで洗濯物などを乾かすことは、消防の観点から大変危険な行為とされています。
火事の原因になりますので、火の取り扱いにはくれぐれもご注意くださいね。
5.こたつをつかう
こちらも冬には大活躍の道具ですが、シーズンオフも使えます。
濡れている部分の真上に、こたつを設置して乾かします。
上の写真の猫ちゃんの部分に布団を敷く感じですね。
布団の下には、バスタオルや新聞紙を敷いたり、布団とバスタオルの間にも隙間を開けておくことで空気の通り道ができて乾きやすいです。
私は大きめの水切りザルを布団の下においてます。
案外よく乾きますよ。
シーズンオフ時は天板やこたつ布団を乗せずに、熱源の部分のみを使用し、扇風機と併用すると暑さにも耐えられるとか。
ストーブ同様に、熱しすぎると火災のもとになりますので、くれぐれもご注意ください。
6.浴室乾燥機を使う
ご自宅に乾燥機があれば、ここでも布団が乾かせますね♪
乾燥にはおよそ6~8時間はかかります。
浴室乾燥機といえば、気になるのが電気代。
一般に浴室乾燥機の消費電力は1300w程度で、家庭の暖房機としてはかなりお高めです。
1時間当たりの電気料は、衣類乾燥の「弱モード」1250wで32.3円、外出時に10時間使うと330円程度の出費です。
応急処置であるとして、コインランドリーへの移動代金や手間を考えれば、アリですね。
おねしょ布団が乾かなかったら…(番外編)
寝る時間に間に合わなかったり、そもそも寝ている間に見つけたおねしょの場合は、代わりの布団がなければあきらめて使うしかありませんね。
新聞紙やバスタオルで少しでも水分を吸い込む工夫をしつつ、その上に防水シーツやビニル袋などをかけて、水が衣服にしみてこないようにします。
これならぬれてひんやりした感じもなく、ぐっすり眠れますよ。
ソファや車のシートが濡れて乾かない時にも、同様にして使っています。
余裕があればやっぱり洗いたい!!
応急処置でなんとか寝られる状態にしても、なんとなく気になる…そんな方は。
天気の良い日を狙って、洗ってしまいましょう♪
寝ている間にかいた皮脂汚れや、ダニなどにも効果的。
ちなみにわが家のおねしょ布団は、5回程度応急処置でやり過ごしたら洗うようにしています。
シーツなどのないところに限って、おもらししてるんですよね…。
ほんとうに不思議。
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洗えない布団も洗える??
一般に真綿タイプの布団は洗えないと表示されています。
一方で子どもの布団がこのタイプで、結構頻繁に洗っています。
洗う時にはひもでグルグル巻きに縛って、布団の綿が動かないようにすることがポイントかと思います。
脱水もソフトに。
自宅では重すぎて運べなくなってしまうのですが、コインランドリーのお布団用で洗えば簡単です。
あくまでも自己責任ですが、ダメでもともとでやってみたら結構大丈夫だったという話でした。
ご参考までに。
まとめ
おもらしの布団の対処方法をご紹介しました。
おしっこがついてしまったお布団は、尿に含まれるアンモニア臭と、おしっこの水分や養分に繁殖した雑菌臭が広がるのが悩みの種。
①おしっこを取り除く
②臭いの対策をする
③しっかりと乾かす
おもらしで汚れた布団は、この3ステップを意識して、早めの対処することで臭いも抑えられて乾きもよくなりますよ。
できるだけ手軽に汚れを落として、きれいな状態を保ちましょう♪
おもらしはわざとじゃないから
子どものおもらしはある程度の時期までは、自分ではどうしようもないものです。
ペットだって、そのときの体調で粗相をすることもあります。
手間がかかるのでつい不機嫌になることもありますが、簡単な対処法をみつけて、うまく乗り越えていきたいですね。
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