落ちないようにしっかりと油性マジックで書いた名前。
兄弟やお友達にお下がりしようと思った時には、全然落ちなくて憎たらしく感じることはありませんか?
マジックで上からグチャグチャっと塗りつぶすのも一つの方法ではありますが、
できればキレイに落としたい…ですよね?
それには、名前を書いた素材に合わせた消し方があるんですよ。
そこでこの記事では、お下がりしたいグッズごとに、どんな材料を使って名前を消すことができるのかをまとめました。
保育園や幼稚園のお下がりに、フリマやバザーなどへの出品にご活用くださいね♪
この記事に書かれていること
お下がりの素材別!名前の消し方
お下がりで使うものもいろいろありますよね。
そこで、素材ごとに名前の消し方をまとめてみました。
・衣類の油性マジック⇒除光液・ベンジン・無水エタノール
・プラスチック製品⇒消しゴム・濡れた新聞紙、みかんの皮、無水エタノール・除光液・ベンジン
・ゴム製品⇒メラミンスポンジ・無水エタノールなど
・お名前シール⇒アイロンの熱や蒸気をあてる・無水エタノール
それぞれくわしく見ていきましょう!!
衣類に書いた名前の消し方や注意点
お下がりでもっともイメージしやすいのが、子どもの洋服。
サイズも変わりやすいですし、たくさん汚すので何枚も着がえがほしいですよね。
ですが、布の繊維にしみこんだ油性のインクは、結構頑固でなかなか落とすのが難しいです。
衣類に油性マジックで書いた名前を消すには、
・ベンジン
・除光液
・無水エタノール
これらがよく使われます。
どれも油性の汚れを落とすのに効果的で、お掃除の汚れ落としなどにも使われています。
除光液は商品によって成分がまちまちで、効果にもバラツキがあるのですが、一番手軽に買えますよね。
とはいえ衣類に関しては、
完全にきれいに落とせるというよりは、薄くして目立たなくさせるものだと考えてください。
完璧を目指すと、かなり時間がかかります。
消し方の手順
油性マジックなどで買いた名前の消し方は、
①名前が書かれた部分にタオルやぞうきんなどの布をあてます
②きれいなタオルや綿棒などにベンジンをしみこませ、名前の裏から軽くたたくようにしてしみこませていきます。
③油性マジックのインクが溶け出し、タオルの方に移っていくので、タオルのキレイな部分が当たるように少しずつずらしながら、インクをタオルに移しとっていくのがコツです
④名前が目立たなくなったら、さらにベンジンをタオルにしみこませて、インクのシミができている部分を内側に向かって叩いて、輪郭をぼかしていく。
これでおしまいです。
名前を消した洋服は、普通にお洗濯して乾かします。
名前を消す際の注意点
油性の汚れに効果のあるベンジン・除光液・無水エタノール。
これらを使う際には、注意が必要です。
特に小さなお子さんがいる方は一緒にやらないようにしてほしいですし、保管にも十分注意されてくださいね。
・火気厳禁
作業中は、ライター・マッチ・ガスコンロ・電化製品・暖房器具などを使わない。
・必ず換気する
作業中は、窓を開けて、空気がこもらないようにしましょう。
・ゴム手袋を使う
皮膚につくと、炎症をおこしたり、肌荒れの原因になります。
直接触らないようにします。
ベンジンは石油から作られた揮発性の高いガソリンの一種です。無水エタノールはアルコールの一種。
除光液の主成分「アセトン」も、ベンジンと同じく揮発性が高く、引火しやすい性質があります。
つまりどれも、燃えやすく、ガスになって空気中に漂ってしまうんです。
密閉去れた空間で使うとガスを吸い込んでしまい体にとっても危険ですし、電気製品の火花などでも引火してしまいます。火の気のあるものは絶対NGです。
お掃除やシミ取りの便利グッズですが、火の気のない場所で保管して、使う際にもよく気をつけるようにしましょう♪
プラスチック製品の名前の消し方
プラスチックのコップやカトラリーに書いた名前をキレイに消すには、
衣類の時と同じく
・ベンジン
・除光液
・無水エタノール
これらが効果的です。
とはいえ、これらは取り扱いに注意も必要ですし、
もっと手軽に試したい方にお勧めなのが次のの方法です。
・プラスチック消しゴム
・濡れた新聞紙
・みかんの皮
つるつるした面に書かれたものや書いて時間がたってない場合には、まずこちらの方法をためしてみましょう。
なにより身近にあるものなので、簡単に試すことができます。
消しゴムはキズが目立たずに、名前を削るイメージ。
新聞紙はインクの油分に、名前のインクもなじませる感じです。
みかんやオレンジ、レモンなどの柑橘類の皮には、「リモネン」と呼ばれる油を溶かす性質のある成分が含まれているので、マジックの油分にも効果がああるんですね。
消し方の手順
名前の書いてある部分を、消しゴムや濡らした新聞紙を使って軽くこすります。
みかんの皮は汁がでるようにこすりつけながら、名前の部分をこすっていきましょう。
これだけです。
消しゴムの場合は、カスと一緒にインクがはがれて薄くなっていきますよ。
新聞紙はボロボロと破れてしまいますが、名前が薄くなっていきます。
ただし、こする作業に根気が必要です。
あまり範囲の広くないものに試してみてくださいね。
ゴム製品についた油性マジックの名前の消し方
スニーカーの靴底や上履きのつま先部分、長靴など、
ゴムに書いた名前も、なかなか頑固ですよね。
ゴムは意外とインクが染みこんでしまうので、完璧を求めるのは難しいという意見もあります。
ゴムに書いた油性マジックの名前を消すには、
・ベンジン
・タッカーシンナー
・除光液
・灯油
などを使って、インクの油分を溶かして消す方法と、
・メラミンスポンジ
・プラスチックの消しゴム
・サンドペーパー
などを使って、名前の部分を削る方法があります。
油分を溶かすための溶剤は、揮発性が高く引火しやすい性質があるので、取り扱いには十分に注意が必要です。
衣類の名前の消し方に、詳しい注意点を記載していますのでご覧ください。
消し方の手順
油を溶かして消す方法の場合、
①タオルなどに液をしみこませる
②名前の部分を軽くこするようにふきとる
消しゴムなどで削る場合は、
①名前の部分を消しゴムやサンドペーパーを使ってこする
これだけです。
サンドペーパーは番号が大きいものの方がきめが細かく、仕上がりがキレイかもしれません。
靴に関しては履けばすぐに傷だらけになりますが、目立たない場所でためしてから名前を消すことをおすすめします。
お名前シールの外し方
お名前シールは、洋服のタグにつけたり、プラスチックのコップにつけたりできる便利グッズですが、きれいにはがすのが難しいこともあります。
シールの粘着力を弱める必要がありますし、シール跡がベタベタくっつくのも困りますね。
そんなときには、
・アイロンやスチームをあてる
・無水エタノールを使う
このような方法をためしてみましょう。
衣類にはアイロンを当てられますが、でこぼこがあったり、アイロンが書けにくい場合には、蒸気を充てることではがしやすくなりますよ。
消し方の手順
転写式のお名前シールは、別の紙に転写してしまう方法があります。
布タイプのアイロンシールでもうまくいくこともあります。
①はがしたい名前の部分に霧吹きをします。
②名前の上にいらない紙を1枚おきます
③高温に設定たアイロンを紙の上にあてて、10秒くらい待ちます
④ゆっくりと紙をめくります
いらない紙の方に名前が転写できていればおしまいです。
アイロンを押しあてることが難しい場合は、スチームを10秒程度かけてみるといいですよ。
この方法でシールのはがし跡が残ってしまった場合や、まったく剥がれない場合は、次の方法をためしてみてください。
①はがしたい名前の部分に無水エタノールをつけた綿棒を軽くたたくようにあてます。
②無水エタノールがしっかりとしみこんだら、端の方からゆっくりはがしていきます
もしもシール跡が残っても何度かエタノールをつけてこすれば、大体はなんとかなるかと思います。
ためしてみてくださいね。
やってみた!長靴の名前の消し方
ちょうどサイズアウトした子どもの長靴があったので、消しゴムで名前が消せるかためしてみました。
名前を書いてから、3年くらいは経過していると思います。
今回使ってみたのは、プラスチック製の消しゴムです。
わりと力を込めて、ゴシゴシやってみましたが、ダメでした。
削り貸すにもあまり色がついていないような…。
時間がたちすぎたものは難しいという意見もありましたが、
たしかに名前がゴムの表面ではなく中の方までしっかりとしみこんでる感じです。
「あれ?裏から書いてないよね??」って思いましたもの。
メラミンスポンジや無水エタノールでリベンジしたいですね。
私的に最終手段はベンジンかな…。
やってみた!洋服のタグの名前の消し方
自宅にある除光液を使って、洋服の名前消しに挑戦してみました。
10年くらい前にコンビニで買ったもの。
爪が白くならないという、やさしい成分でできているのですが…。
使い方は綿棒に除光液をしみこませて、タグの名前にトントンと叩き込んでみました。
結果は、残念なことに…。
除光液の成分がマイルド過ぎたのかな。
ぼんやりとにじんだような部分もあるけれど、基本的にはしっかりと名前が残っています。
一応、使った綿棒にもインクが移ってはいます。
少しずつですが、インクが溶けているのはわかりますが、ほとんど名前が消えていないんです。
そこでティッシュでくるんで浸す作戦に変更!!
かなり豪快な方法です。
真似はおすすめできません。
しばらく放置してみました。
たしかに多少は薄くなりましたが、正直スッキリはしませんね!!
さらにオイルで挑戦してみることに。
調理用のキャノーラ湯があったので、上からかけて、綿棒で叩いてみました。
「おりゃりゃりゃ~」と力を込めてやってみます。
結構ガシガシ叩いてみると、さらに少し薄くなったような…。
除光液と食物湯の限界を見た気がします。
ゴシゴシこすると、摩擦の力もあって、インクが落ちていく感じがします。
洋服タグの注意書きが薄くなっているのが体感できました(笑)
でもやっぱり満足のいく落ち方ではありませんね。
キレイに名前だけ消すのは難しい!!
除光液は一番手軽に挑戦できる道具ですが、無水エタノールやベンジンの方が効果が期待できそうです。
リベンジします!!
やってみた!プラスチックのコップの名前の消し方
保育園などで使っていた、100円ショップのコップです。
普段の食器洗いでも、名前が薄くなっていくのを経験しているので、こちらのハードルは正直低いです。
ためしに「あいうえお」と書いてみました。
使ったのは家にあった名前ペン。
まずは食用のキャノーラ湯でこすってみます。
かなりゴシゴシしてみると、うっすらと消えてきました。
「お」の文字に注目です。
書いてすぐなのに、落ちないものですね。
普通に食器洗いを繰り返していればいずれは消えてしまうので、回数を重ねることが必要なのかもしれません。
次に挑戦してみたのが除光液。
ティッシュにダバダバとつけてから、コップをふきます。
こちらは面白いくらい、スルッとインクが落ちました♪
ちょっとインクの名残が黒ずみのように広がりますが、もう一度キレイなティッシュに除光液をつけて拭きなおすとわからなくなりました。
プラスチックには除光液はかなり有効です。
まとめ
お下がりの服や道具など、素材別の名前の消し方をご紹介しました。
身近なものでは除光液の活躍が印象的ですね。
100円ショップなどで手軽に手に入れることができるのも魅力的。
ベンジンやシンナーなどの溶剤は、効果も高そうですが、取り扱いには十分に注意して使いましょう。
どんな方法をためす場合も、生地や素材を傷める可能性もあるので、目立たない部分などで確認するのがおすすめです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
台無しになってしまったら、消すのではなく「隠す方法」もあります。
こちらを参考にしてみてください。