初夏の風物詩、ホタル観賞。
はかない光の幻想的な雰囲気がステキですよね♪
ですが、ホタルがみられる時期は、とっても短いんです!!
しかもホタルが飛び交う時間帯や気温などの条件も、いろいろとありますよ。
なんにも知らずにおでかけすると、結局ホタルが見られなかった…なんてこともなってしまいかねません。
自然の生き物ですから、そういうこともふまえてのホタル観賞ですけれど、せっかくならホタルが飛び交う姿をしっかりと拝みたいですよね~♪
そこで今回は、ホタルがよく飛ぶときの天候や時間帯や場所など、ホタルを上手にみつけるのためのコツを調べてみました。
ホタル観賞の参考にされてください♪
参考:ホタル 株式会社アスク(2009年5月25日初版)
東京に育つホタル
この記事に書かれていること
ホタルがみられる時期と光り方
ホタルの見れる時期は主に初夏、5月の中旬から7月くらいまでです。
場所やホタルの種類によっても、みられる時期は異なります。
主なホタルの種類とみられる時期についてまとめてみました。
- ゲンジボタル
川辺に舞うのはゲンジボタルです。。時期は5月~7月。強い光をゆっくりと点滅させながら曲線的にとぶのが特徴です。ゲンジボタルはヘイケボタルよりも大きいことから、平家を滅ぼした源氏の名前を付けられました。
- ヘイケボタル
水田付近で見られるのはヘイケボタルです。5月~7月にみられます。
千葉県北部では8月上旬に観測されることも。ゲンジボタルよりも飛び交う範囲がせまく、短く光り、直線的にとびます。
- ヒメホタル
5~6月に見られます。歯切れよく短く光ります。
林の近くにみられるヒメホタルは、ゲンジボタルやヘイケボタルに比べると一回りほど小さく、光り方も弱いので知名度も低めです。
ゲンジホタルとヘイケホタルの光り方の違いは、こちらの動画でみることができますよ。
ホタルがみられる時期は、各地によって違いがあります。
私が以前ホタル観賞に出かけた際、九州の鹿児島県では、5月の中旬から月末あたりまでホタルを楽しむことができました。
大分県では5月の下旬から6月の中旬にかけて、ホタルが飛び交う姿をみることができます。
桜前線と同じように、ホタル飛び交う時期も南から北へとうつろいでいくようです。
お住まいの地域でのホタル情報はこちらからわかります。
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ホタルがみられる期間は?
ホタルがとびはじめると、それからひと月ほどの間、光のショーを見ることができます。
ホタルの成虫の生育期間は約3週間ほど。
ですが、運が悪いとクモの巣にかかってしまったりして、3~6日ほどで死ぬことも。
オスのホタルはメスと交尾を済ませると、まもなく死んでしまいます。
メスもまた、たまごを産み終えるとまもなく死んでしまいます。
つまり、成虫になってたまごを生み終えるまでの約1ヶ月の間が、ホタルをみられる期間ということです。
はかない命ですね…。
ホタルがよくみられる条件
ホタルのオスはメスを求めて飛び交い、メスは葉の上などにとまって光っています。
それには、時間帯や気象条件なども深く関わっていますよ。
天気
曇っていて、湿り気のある蒸し暑い日によくとびます。
風もない方が、ホタルにとっては好条件。
雨の日はホタルは葉の陰に隠れて出てきません。
気温
生暖かく感じるくらい(20度以上)の気温でよくとびます。
肌寒い日には、ホタルの動きも鈍くなるんですね。
時間帯
ホタル達はあたりが薄暗くなってくると、飛び始めます。
時間にして7時半あたりから8時くらい。
オスたちの光が一番強くなるのは、午後8時半ごろです。
オスのホタルはメスを求めて1日に3回飛び交います。
最初が8時台、続いて12時、2時と次第に光が弱くなっていきます。
ホタルが見れる場所は?
ホタルは水のきれいな場所に住むと言われています。
具体的には、湧き水が流れていたり、川の上流、人里近くのにごっていない川や水田の近くなど。
ホタルが卵を産み、幼虫からサナギ、成虫になるためには、次のような条件をクリアする必要があります。
・きれいな水が流れている
・たまごを産むための木や茂みがある
・幼虫が育つための土がある
・エサになる生き物が豊富にいる
農薬のまかれた水田や洗剤が流れ込む川、赤土などで濁った川には、ホテルの幼虫は住めません。
また、車のヘッドライトや町の光が多いと、成虫は混乱して交尾の相手を見つけられなくなってしまいます。
そのため、都市部ではなく自然に囲まれた環境で多く見られるんですね。
ですが自然による土砂崩れや豪雨などの影響で、ホタルが姿を消すことも。
護岸工事などの環境整備がされている川にも姿を見せません。
ホタル観賞の4つのマナー
せっかくがんばってとんでいるホタル達。
その姿をみられるのは、ほんのひとときです。
ホタル観賞もマナーを守って、楽しみたいですね♪
1.光をつけない
車のライトや懐中電灯もNG。
ホタルがパニックになってしまうこともあります。
移動の際は足元を照らす、できるだけホタルが光る時間帯をさけて移動する、などの工夫を。
2.ホタルの住処を汚さない
ホタルはきれいな水を好みます。
ゴミなどはきちんと持ち帰りましょう。
また湿った草や木の陰に姿を隠していることも。
むやみに草木をかきわけない、踏み荒らさないことで、ホタルにとっても安全な環境になります。
3.近隣住民に配慮する
ホタルが住み続けられる環境は、近くに住む住民の方によって守られています。
大声で騒いだり、大きな物音を出したり、住民の迷惑になるような行為は慎みましょう。
4.ホタルを捕まえない
ホタル達はがんばって子孫を残そうとしています。
寿命も短いいきものです。
そっと見るだけにしておきましょう。
さいごに
ホタルは一般的に5月下旬から7月ごろまで観測できます。
飛び始めてからは2週間~1か月ほどが見ごろです。
風もなく曇って、蒸し暑い日がおすすめ。
マナーを守って、ホタル観賞を楽しみましょう♪
暗い水辺の近くは、危険もいっぱいですよ。
いくら風情を楽しむにしても、やはり夜道は危険なんです。
くれぐれも足元にはご注意くださいね!!
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いまさら聞けない!?ホタルが光る時間や理由、その仕組みを知っておこう