イヤイヤ期の到来!!
なにをしても「イヤイヤ」なこの時期、ママも「イライラ」「うんざり」することも多くなります。
可愛かった赤ちゃんにも自我が芽生えて、自分の考えを主張できるようになってきた証です。
とはいえ、ほかの子と比べて「反応がひどすぎる」と感じることはありませんか?
あれ、なんかほかの子と違うかも…?
めっちゃしんどいけど、もしかしてわたしだけ…?
そんな不安を抱えているところに、
通りがかりのご婦人に「育て方がなっていない」なんて指摘されたりしたら、本気で自信をなくしそう…。
イヤイヤ期の癇癪がひどいと感じてお悩みのあなた。
わかりますよ!!
ひどい癇癪が外出先で発動しようものなら、世間の目も気になりますし、自分の育て方が悪いのかと不安にもなりますよね。
そんな不安がいらだちになって、つい感情的に怒ってしまうことも。
実はわたしと長男がそんな感じでした。
今回はイヤイヤ期でひどい癇癪にお困りのあなたに、どうしてイヤイヤが激しいのか、どんな対処法がいいのか、誰に相談したらいいのかを、私の体験をふまえてご紹介していきたいと思います。
・わが子が何を嫌がっているのか全くわからん!!
・それでもなんとかわかってあげたい
・うまく対処してあげたい
・少しでも笑顔を増やしたい
そんなあなたのお役に立てるとうれしいです。
この記事に書かれていること
イヤイヤ期がひどい子の特徴
わたし自身も息子のひどい癇癪に頭を抱えた母親のひとり。
いろんな本や雑誌を読んで、イヤイヤ期の大切さや子どもの気持ちを理解する努力もしたんです。
ですが、「なんか違う…。ちょっとひどいな」と感じるきもちを、ぬぐいさることはできませんでした。
子どもによっても特徴はさまざまですが、ひどい癇癪のお悩みに多いのは次のような特徴です。
- 大声を出して泣きわめく
- 奇声を発する
- 長時間泣き続ける
- やり直しをせまる
- 物をなげる
- 暴れる
- 自分の頭を叩く
- 親を叩く
自分が子どもを産み育てるようになって初めて、わが子をかわいくないと思ったのがイヤイヤ期です。
寝転がって大声で泣いたりするのは、外でみかけても「あーあーあー…」くらいの反応ですみますけど、
物を投げられたり暴れたりされると、周囲の目もかなり冷たいものになりますよね。
とはいえどれも多かれ少なかれ、イヤイヤ期の子どもにはみられる行動だと思います。
その頻度や時間の長さ、激しさというのが、気になってくるんですよね。
ひどい癇癪の原因は?
一般的にイヤイヤ期は、言葉などの表現力が感情に追いついていないことでおこると言われています。
自我が芽生え、自分の欲求を表現することができるようになってきてはいるけれど、それを上手に相手に伝える手段や方法がまだ身についていません。
そのため、思い通りにならないイライラやもどかしさという感情が「イヤ」という言葉に集約されて表現されているのです。
ですが、私が長男の反応に対して「これはちょっと…」と感じたポイントは、次の2つでした。
それは彼の性格、特性です。
①こだわりの強さ
私の2歳の頃、「順番」が違うことをひどく嫌がりました。
服の着方とか靴の履く順番だとか、家を出る順番だとか、食べる順番だとかです。
②しつこさ
泣き始めると、なにを言っても受け付けず、30分くらいは平気で泣くこともありました。
一人でブロック遊びをしていて、思ったような形が作れないといって怒り出す。
さらに私に「やれ」と押しつける。
(これはお絵かきや粘土遊びでもよくやられました。)
その要求をこちらが拒否すると、やってくれるまで泣き続ける、というくりかえしです。
この年ごろの子にしては、「しつこすぎる」「執着が強すぎる」そんな感じがして、悩むようになりました。
イヤイヤ期がひどいと感じた時の相談先は
あなたは子どものことを誰に相談しますか?
ご夫婦で意見を交換したり、親や友達に聞いてみたり、すくなくとも子育ての経験者に相談されると思います。
おすすめは行政の子育て支援に関する窓口や児童相談所。
1歳半健診や3歳児健診なども受け皿になってくれています。
児童心理士さん・保健士さん・保育士さんなど、子どもの気持ちや育ち方に関する専門的な知識がある方にご相談されてみてください。
わたしの場合は、実母⇒ママ友⇒相談窓口⇒児童相談所と相談をすすめていきました。
実母とママ友には相談というか、悩みを聞いてもらう感じでした。
共感はされても具体的な解決策はもらえなかったんです。
それどころか、自分が子どもの頃や友人の子と比べることでわが子の癇癪のひどさが余計に気になるはめに。
でもこれはあたりまえなんですよね。
人生の先輩である実母だって、実際に育てたのは自分の子ども3人だけです。
ママ友だって現在進行形で子育てしていましたが、子育て経験はわが子のみ。
特別たくさんの子どもに接したことがあるわけでもありませんでした。
不安を共有したいのであれば、同じ悩みをもった人に話した方が賢明です。
そして不安を解消して悩みを解決していきたいのであれば、知識や経験、データをもった人のアドバイスほど頼もしいものはありません。
実際に私が相談した際には、子どもが抱える不安や葛藤などについて、自分の視点とは違う意見を聞くことができました。
また普段わたしが感じる違和感についても、しっかりと受け止めてくれて、アドバイスをもらうことができました。
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イヤイヤ期の癇癪の起こし方は、人それぞれ
通りすがりのおばちゃんに「甘やかせているから癇癪おこす子になるんだ」とか、
義父に「親が子どもに謝るから、わがままで甘えた子になるんだ」とか言われても気にしなくていいんです(笑)
コレ、実際に私が言われた言葉なんですけど。
たしかにそういう部分もあるのかもしれません。
長男はひどい癇癪をおこしていても、思い通りになると落ち着くことが多い子でした。
「私が甘やかしているからかも」
「このまま思い通りにしていては、わがままな大人になってしまうのでは?」
不安に思い、長男をつきはなすような態度をとることもありました。
ですが、長女が生まれてから、この考えが変わりました!!
長女は赤ちゃんの頃からおとなしくよく寝る子。
イヤイヤ期はだだをこねる感じでしたが、暴れたり、癇癪をおこすこともありませんでした。
「この子、めちゃくちゃ育てやすいっ!!」
兄妹でも全然違うんですよ。
同じ人が産んで、同じように育てているハズなんですけどね~。
わたしの個人的な意見ですが、イヤイヤ期の癇癪には、その子の性格や特性というものも大きく影響していると考えます。
あと、親の性格との相性もあるでしょうね。
実は、うちの子は2歳で専門機関に相談したところ、数年の経過観察をすることになり、5歳で発達障害のグレーゾーンであると診断を受けました。
こだわりがあって、気持ちの切り替えも苦手で、不安症な子だったので、赤ちゃんの時からよく泣いていました。
運動能力と知的能力の年齢差が2歳ほどあり、思ったように動けないことの苛立ちは、私の想像を超えていたようです。
そんなこと考えたこともありませんでした。
イヤイヤ期と発達障害の特徴は似ている
私の息子の場合、ひどい癇癪を起こすのは単純にイヤイヤ期のせいだからではありませんでした。
とはいえ、イヤイヤ期でもあったし、発達にも特徴があったために激しい癇癪につながったというのが正直なところではないかと考えています。
発達障害といっても、その特徴は本当に人それぞれです。
簡単に説明すると、大多数の人が発達する時に均等に成長していく能力に、バラツキが多くみられるという感じでしょうか…。
得意不得意の差が激しかったり、知的な能力に関係なく文字を読むことが苦手だったり。
そしてこういう特徴は、子どもの頃はもともと発達の途中であるために見分けることがとっても難しいんです。
発達のアンバランスさによって、思うようにコミュニケーションがとれないもどかしさというのは、イヤイヤ期にも発達障害にも共通している部分ですね。
ひどい癇癪の対処法は?
子ども一人ひとりにふさわしい対処法がきっとあります。
あなたのお子さんがなにを望んでいて、なにを嫌がっているのか、どうしたいのか、それをお子さん自身がよくわかっていなくて、表現もできない状態なんです。
それを一番わかってあげられるのは、一番近くにいて、一番お子さんのことを理解しようと努力されているあなただと思います。
参考までに、私が教わって実際にやってみた方法をご紹介します。
子どものきもちを受けとめる
なにをしたいのか、何が嫌なのか、とにかく聞いてあげます。
泣いていてよくわからない時も、一応は聞きます。
まだ言葉もろくに話せない子どもには、イエスかノーで返事ができる工夫も。
「こういうこと?」「これであってる?」そんな感じで、子どもの気持ちに近づいてみました。
それで子どもの気持ちが理解できたときには、
「そうか。こうしたかったんだね」
「そういうときは、こんなふうに言ったら(やったら)いいかもね」
「お母さん(お父さん)は、こう言ってほしいよ」
気持ちと言葉を結びつける、理想の行動を促すような声掛けを意識してみましょう。
この方法はちょっとめんどうなのですが、ボディブローのように効いていった気がします。
余裕がないときはいったん離れる
こちらもイライラして怒鳴りあげたくなる時には、少し距離をおきましょう!
「ママちょっと向こうでお料理してくるね。」などあくまでも冷静に。
「もう!!わけわからんから知らんっ」という態度ばかりだと、その後の人格形成にも悪影響が。
「○○ちゃんとお話したいけど、落ち着くまではお話ができないから少し待ってるね。」
そんな言葉を念仏のようにくりかえして、夕食の支度をしたこともあります…。
ちなみに、離れるとはいっても、
・常に目が届くようにしておく
・15分に一度くらいは声をかける
これには注意していました。
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場面をきりかえる
なだめたり、話を聞いたり、ある程度の努力をしても変化がなさそうな時に。
子ども自身もイヤイヤ言っていても、なんで自分が泣いてるのかわからなくなってそうな時ってありませんか?
そんな時には、「すべり台しようか」「ちょっとおやつ食べる?」「買い物の時間だから一緒に行こうか」など、子どもの興味のあるものにきもちを切り替えさせてあげるのもおすすめです。
わが子のしつこさには効果がないこともありましたが(笑)
ただ、「ものでつる」のではなく、あくまでも子ども自身もわけがわからなくなった時に気分転換することを目的にしたいところ。
「これをあげるから、〇〇して」と交換条件を出すと、それを期待して動くようになる可能性もあります。
「どうすればもっと自分の考えていることをわかってもらえるのか」を考える機会を、安直に奪うことは子どもの成長の機会を摘んでしまいます。
でも煮詰まった時には大人だって気分転換しますよね。
何かそういうスイッチになるものを、用意しておけるといいかなと思います。
抱きしめる
とくに問題の解決にはなりませんが、愛情表現をすると落ち着くことも多いです。
落ち着いたら、子どもの気持ちを聞いてあげやすいですよね。
何かを話せば「イヤイヤ」ばかりでも、抱っこを「イヤ」だと言わないなら、今はその時かな~と思ってやってみましょう。
抱っこを「イヤ」って言われると、親だって地味に凹みますけど…。
とはいえ愛情表現は子どもが癇癪を起す前にこそ、たっぷりとしておきたいですね。
暴力には断固反対する
ひどい癇癪やグズリで、その場に寝そべったり、大声でわめく時には、その場でしっかりと注意します。
「寝転がって大声をだせば、いうことを聞いてもらえる」とは、覚えてほしくないですよね。
子どもから叩かれたときにも、
「叩いたって、あなたの気持ちは伝わらないんだよ。痛いだけ。」
「どんなふうに思っていて、どうしてほしいのか、ちゃんとおしゃべりで伝えられるようになってほしい」
それを意識して言葉をかけてきましょう。
冷静に、淡々と端的に伝えるのがポイント。
でも、イライラMAXの時にはこちらも大声だしたくなる…。
3回ほど注意して子どもがやめない場合は、強制終了しましょう。
寝転んでいたら、かついで場所を移動するとか。叩こうとしたら腕をつかんで遮るとか。
子どもだけでなく、大人の怒りもエスカレートしていきますよね?
癇癪をおこしていないときにほめる
わたしはこれがなかなかできませんでした。
大人しく遊んでいたり、お行儀よくしている時にこそ、子どもに注目してすかさずほめることが大切です。
叩かない、大声を出さない、素直に靴をはく、「○○したい」と言葉で伝えられた、物を投げなかった
そんな「いや、それあたりまえでしょ?」という時こそ、ほめるべきなんです。
なぜなら、「あたりまえ」なんてルールは、それまで子どもの中にはなかったものなんです。
「正しい・ふさわしい行動をとったらほめる」ことを積み重ねておくと、そうじゃないときの「注意」が響きやすくなります。
「ほめられたい」気持ちの方が「叱られたくない」気持ちよりも、子どもの力を育ててくれるようです。
はじめは、イヤイヤ期の子どもにほめるところなんてある?という感じでしたが、探せば何かしらあるものです。
この時期はできることもどんどん増えていきますよね。
そしてほめることを探そうとすれば、わたし自身の気持ちが子どものいいところに向くので、子どものイヤイヤに対して寛容に受け止められる場面も増えました。
するとなんとなく子どもの癇癪も減っていくんですよね。
ほめれる時には全力でほめておきましょう。
ひどい癇癪はいつまで続く?
これがいつまでも続いたら本当にどうしようかと不安になりますね。
一般に4歳ごろになると、言葉も増えて、感情のコントロールも上手になっていきます。
これにも個人差がありますが。
わが子も次第に言葉で気持ちを伝えて、納得できる場面がどんどん増えていきました。
このところは泣きわめかずに悔し泣き?のような泣き方もするように。
感情の表現の仕方もどんどん増えていっているんですよね~。
大きくなったなぁと実感します。
小1になった今でも、時にはしつこく泣き続ける場面もありますが、パターンは大体決まってきました。
前後をよーく観察してみてください。
子どもを一番近くでよく見ているあなたになら、子どもの気持ちの変化がわかりやすいと思いますよ。
ちなみにわが子は眠い・疲れた・愛情不足のサインのようです。
さいごに
子どものイヤイヤ、ひどい癇癪って本当に疲れますよね。
でもそれはあなたのせいではありません。
子どもの持って生まれた個性というものが必ずありますもの。
あなたのお子さんは、特に発達には問題がないタイプかもしれませんが、その子に応じた対応の仕方がやっぱりそれぞれにあるんです。
子どもの様子や前後の行動などをしっかりと観察してみると、なにかしらパターンがあるかもしれません。
そしてツラいときにはひとりで抱え込まずに、一度専門機関にご相談されてみてください。
めちゃくちゃ的確なアドバイスがもらえることもありますよ♪
少しでも笑顔の多い子育てをめざしましょうね♪