あなたは今、ご家族としあわせな時間を過ごせていますか?
いまや3組に1組の夫婦が離婚するといわれる時代。
離婚が珍しくもなくなり、
社会での風当たりもそれほど強くないように感じます。
一方で、「家庭内別居」を選ぶ夫婦もいます。
わたしも結婚生活に不安を感じ、家庭内別居について調べまくりました。
家庭内別居って、そもそもどんな生活?
もしや、わたしも家庭内別居なのかしら?
このまま離婚になってしまうのだろうか?
どうでしょう。
夫婦の数だけ事情があり、それぞれの答えがあります。
今回は家庭内別居の定義について、筆者の実生活もふまえて考えていきたいと思います。
この記事に書かれていること
家庭内別居ってどんな状態?
家庭内別居という法律的な定義は、今のところありません。
おおよその傾向としての表現、と考えられます。
ネットでの意見を、いくつかリストアップしてみました。
家庭内別居とは、別名家庭内離婚とも呼ばれます。
心は完全に離れてしまっていて夫婦としては破綻している関係なのに、離婚もせずに一緒に暮らしているカップルの事を家庭内別居と表現するのです。
関係は破たんしているのに、何らかの理由で離婚せず、また別居をすることもなく同居を続けている夫婦のことを言います。
単なる同居人状態になった相手とずるずる過ごしているような状態のことを指します。
もしくは一応婚姻関係にあった相手を他人のように扱えなくて、どうすればいいのか考えるのも面倒くさくて、何食わぬ顔で同居しているというケースもあるでしょう
などなど。
これらの意見をまとめると、
- 同じ屋根の下に住んでいる
- パートナーへの気持ちは冷めている
- 夫婦の会話はほぼない
- 顔を合わさない
- 離婚したいが理由があってできない
- 夜の営みはない
- お互いの生活に干渉しない
このような状態が、家庭内別居であると言えます。
家庭内別居の実態をぶっちゃける!!
とはいえ、ご夫婦の数だけ家庭内別居の数もあるのです。
実際にはどんな感じなのか、気になりませんか?
新婚でアツアツな友人にはとてもじゃないけどお話できない。
実の姉をして「凍えそう」だと言わしめた私の生活(笑)
そんな実体験もおりまぜつつ、上でご紹介したリストをくわしく見ていきましょう。
同じ屋根の下に住んでいる
そうです。
どんなに相手を煙たがったり、無視しようとも、同居しているのです。
別居しない理由としては、
- 子どもの転園や転校を避けたい
- 引っ越しはお金も労力もかかり、腰が重い
- 経済的には同居がおトク
- 住み慣れた家がイイ
などが挙げられますね。
ちなみに私の場合は上の理由に加えて、
- 別居するほど気持ちの整理がついていない
- 勢いで行動できない
- 子どもが別居をのぞんでいない
- 一人で子どもを守ることに不安がある
なんてところもあります。
パートナーへの気持ちは冷めている
完全に冷めている方もいれば、そうでない方もいます。
未婚のカップルでも夫婦でも、同時に気持ちが離れるということは「まれ」ですよね。
間違いなく新婚当時のラブラブ感はありません。
そういう意味では、たしかに気持ちは冷めています。
「恋愛感情」は時を重ねると「家族愛」「夫婦愛」に変わっていくものです。
離婚修復のプロに聞いたところ、恋愛特有の高揚感は3年前後で変化するのが一般的だとか。
そんな気持ちが完全に冷めるまでには、
自分を認めてもらえない寂しさや虚しさ、
相手の望む対応ができない自分への憤り、
パートナーの言動への怒りや苛立ち、
家族で過ごしたかけがえのない時間…
手に入れたかった明るい未来
その他もろもろが頭の中をグルグルまわって、苦しい時間を過ごします。
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夫婦での会話はほぼない
会話どころか挨拶もままなりません。
挨拶って、相手を気づかったり、いたわったりする気持ちの表れでもあります。
このような気持ちがあっても、お互いに憤りや不満を抱えていれば、素直に口に出すことは難しいですね。
一方で、全くいたわりの気持ちが持てない、本当にどうでもいい、というケースも。
ちなみに私の場合、こちらから声をかけても夫にはスルーされ続けました。
挨拶を返さないというのも、
「関与しないでほしい」という夫からの意思表示なのでしょう。
実際に「関わりたくない」とメッセージをもらったことがあります(笑)
しかし他人でも挨拶くらいは交わすもの。
子ども達の手前、わたしからはマナーとしての挨拶は続けています。
事務連絡は主にラインで
基本的に会話はありませんが、必要なことの確認くらいはします。
ラインでのやりとりは、お金のこと、買い物のこと、ちょっとしたお願いなどです。
用件だけを伝えるのでとっても簡単♪
ちなみに絵文字や装飾は、ほぼナシ!
相手の表情や声色、言葉のニュアンス、そういうことから、色々と悩まなくてすみます。
「こどもの保育料○○円よろしく」
「了解」
電報かっ⁉という文字数の少なさです。
ちなみにあまりに素っ気ない文面に自分でも寒気がして、多少の装飾を試みた時期があります。
これが夫には逆に白々しく感じられたようです。
「気持ち悪いからやめて」
すれ違いの始まった夫婦には、ささいなことも大きなズレになってしまうんですね。
用件だけを伝える。
これが大事。
余計な情報や感情をできるだけそぎ落とすことで、ストレスを減らすという意味では確かに有効です。
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顔を合わさない
この画像をみると、遠い目になります(笑)
夫婦で顔を合わせることは、ほぼありません。
それは、そのように努めているから。
例えば、
- 私が子ども達をお風呂に入れている間に、夫が夕食を食べる
- 私と子どもが寝室に休みに行くと、夫がリビングで活動する
- 朝は夫が出勤した後に、私が寝室から出る
お互いに近づかない方が平和だということに気づいてからは、意図的に時間をずらしています。
基本的に同じ空間にはいません。
このような状況↑は、ご夫婦で「相手に理解されたい」気持ちが残っているんだな~と感じますね。
離婚したいが、理由があってできない
離婚をしない理由は、主に次の3つです。
- 子どものこと
- 経済的なこと
- 世間体
家庭内別居中のご夫婦の多くが、離婚を視野にいれて生活されています。
離婚しない理由と、家庭内別居をする理由はほぼ同じなんですね。
離婚できない(したくない)から、家庭内別居をしているということです。
ただし、夫婦の一方は離婚したいが、相手の合意が取れないケースも多いですよね。
例えば、夫から離婚を要求されている場合。
妻は夫に対する気持ちが冷めていなくても、未練がましいと思われたくなくてそれを素直に表現できなかったり。
自分を捨てて相手がしあわせになるのが許せない。
なんて言葉も聞こえます。
離婚を決めきれない理由は、お金や子どもの有無などの状況だけではなく、
自分の気持ちが割り切れない、感情がついていかない部分も大きいのです。
私自身「子どもがいなければ、今すぐ離婚じゃ~」と思う反面、家族として楽しかった思い出を振り返ると、本当にこれでいいのだろうかという迷いが生まれます。
逆にお互いに気持ちの整理がついてしまえば、友好的な家庭内別居も可能になるでしょうね。
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夜の営みはない
家庭内別居をしつつも、性生活を続けるご夫婦はまずいないでしょう。
そうなった理由はさまざまでしょうが、それが直接の原因として家庭内別居に至るケースもあります。
むしろセックスレスは、離婚原因としても大きな問題。
これをもとに離婚にふみきるご夫婦も少なくないようです。
とはいえ、性生活がなくても仲の良いご夫婦はいるもの。
お互いの信頼関係に大きく左右されるところでしょうね。
ちなみに我が家でも妊娠・出産・子育てを経て、妻である私の性欲は減退。
例えそれが家庭内別居の原因であっても「それならもういいや」という気持ちはぬぐい切れません。
お互いの生活に干渉しない
相手がいつどこで何をしているのか、把握していません。
一緒にでかけたり、会話をしたり、食事をしたり、時間の共有や興味自体が薄れると、本当に必要がなくなります。
実際に食事や洗濯が別であるご家庭は多いようです。
今日は仕事が遅いから食事はいらない、とか
体調が悪いから、軽めのメニューにする、とか
明日も着るから早く洗濯する、とか
こまごまとした調整がいりますよね。
それがなによりめんどうでもあります。
私の場合は特にルールを決めることはありませんでしたが、
- 食事は別の部屋。でも妻が一緒に準備する。
- 洗濯は妻が一緒に洗って干す。
- 家計は一緒。夫が準備し、妻が良心的に使う。
- 子育ては妻のみ。週末も別行動。妻が子どもと予定を組む。
- 家族イベントは夫が不参加
いろいろあって、この形に落ち着きました。
もう少し、くわしくみていきましょうか。
〇食事は別にとる
顔を合わせたり、会話をしたり、思い空気を味わわなくて済みます。
一方で子どもがいる家庭では、少なからず違和感を覚えるシチュエーションですね。
子どもへの教育上、おすすめしません!!
ですが楽しい雰囲気で食事を一緒にとるには、それなりの演技力や割り切りが必要になります。
ムスっとした大人の顔色をうかがいながらとる食事は、とってもマズイことでしょう。
夫は私が用意した食事を、おぼんにのせて2階にひきこもって食べています。
これはこれでいいと思います。
ただし、
「自分たちとごはん食べたくないのかな?」
そんな風に子どもたちが感じることのないように、私からなんやかんや言葉をかけてフォローしているつもりです。
「大丈夫!お母さんを避けてるだけだよ」とはさすがに言えません…。
〇洗濯ものは一緒に洗う
生理的に嫌悪感がするって、思春期の女の子が父親に対して感じたりしますが…。
夫婦感でもそういった感情を抱えている方もいらっしゃいます。
お気持ちお察しします。
私はどうせ洗濯機が洗ってくれるのだし、そんなに手間も変わらないので自分でやっています。
夫も私が洗うことは避けずにいます。
日常生活で、これだけ徹底的に避けるなら、洗濯も炊事も、自分のことは自分でやればいいと思いますね。
〇家計は一緒にしている
共働きで別会計にされているご家庭もあります。
私は専業主婦です。
共働き時代から通信費や化粧品代など自分で支払っているものはありますが、今後のことも考えると自分の使えるお金はできるだけキープしておきたいですね。
以前は私が管理していましたが、今では夫がするように。
自分のお金のやりとりが、私に知られるのが嫌なんでしょうね。
一定の生活費をもらって生活し、足りなければ報告してます。
〇子育ては妻のみ。週末も別行動
家庭内別居をしているご夫婦では、夫が家計を支えて妻が家庭を支えるという役割分担が一般的です。
朝起きてから寝るまで、病気のときにも、全ては母親である私が子ども達と関わります。
基本的に週末も別行動。
自室にこもってゴロゴロする夫に変わって、私が子ども達と外出することがほとんど。
一方で私から依頼して、子どもを預ける日を調整をすることもあります。
離婚はしていませんが、すでに面会交流をさせているようなものですね。
父親の変化に戸惑っていた子ども達も、1年経ち、その距離感に慣れたようです。
夫曰く(ラインですが)
私がいないところでは、子ども達と普通に接しているそうですよ。
…へぇ。それは普通なのかぃ?
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〇家族イベントは夫が不参加
お正月、お誕生日、クリスマス、バレンタイン、お節句などなど。
これがなかなかに悩ましいところです。
わがやも家庭内別居が始まって、ワンシーズンのイベントを経験しました。
全てパパ不在。
遅く帰るのならまだしも、帰宅後部屋に引きこもるパターンもありです。
これは、さみしかった…。
私以上に子ども達がさみしかったと思いますよ。
夫はどうだったんでしょうね?
それ以来、
一応最初に招待しておく
↓
返事がなければ、出欠確認
↓
わたしの実家でパーティー
これで落ち着きました。
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家庭内別居を続けられる条件
私は穏やかに家庭内別居を続ける条件として、
- 夫婦にある程度の信頼関係が残っている
- 夫婦がお互いに無関心である
このどちらかは必須だと考えています。
寝ている間に何をされるかわからない、お金をとられる、毎日嫌がらせをうける…など。
肉体的、精神的、経済的に危険を感じるような相手ではない、
最低限の信頼がその夫婦にあってこそ、家族としてとどまっているのです。
見知らぬ赤の他人とは、アパートの隣の部屋に住めても、同じ家には済みませんよね。
もう一つは、無関心。
怒りもさげすみも、相手に対する関心から湧きおこります。
パートナーに対して期待や怒りを常に感じているのなら、そこにはかなりのエネルギーがいるわけです。
これが肉体的にも精神的にも、かなり疲れます…。
疲れるから、距離をおくのです。
相手への関心が薄いほうが、衝突もおこりませんし疲れませんよね。
信頼と無関心のバランスがとれていれば、家庭内別居は続けていけそうな気がします。
これがなければ、一緒に暮らし続けるのはかなりの苦痛でしょう。
お互いのしあわせのために、貴重な時間を使うべきです。
さいごに 家庭内別居は、離婚と修復への猶予期間
家庭内別居に定義つけられる夫婦の関係。
どのご家庭でも、いろいろな事情がおありだと思います。
友好的な家庭な別居を築いているご夫婦にも、それなりに歴史があるはずなんです。
夫婦同時に、心が冷めることなんてめったにないでしょう?
お互い何かのきっかけで気持ちがゆれ始めて、だんだんと冷めていくとしても。
この冷めていく間の期間が、最も寂しさや怒りを感じてツライんです…。
今その状態で悩んでいる方に、わたしがお伝えしたいこと。
家庭内別居は離婚と修復への猶予期間です。
離婚や修復に対する自分の気持ちや相手の気持ち、状況、今後の展望などなど、すべてを見極める時期なんです。
家庭内別居で息苦しく、つらい思いをしているならば、
自分が本当はどうしたいのかをしっかりと見つめ直してください。
相手や、子どもではなく、これから自分はどうしたいのか。
人生はきれい事だけではすみませんし、経済的な問題は多かれ少なかれつきまといます。
大切なのは「自分でそれを選んだ」ということ。
そして自分で選んだことの責任は、しっかりと自分でとるだけです。
あなたにとって最良の選択を。
応援しています!!
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