カレーは放置すると腐る!!見分け方や上手に保存するコツ♪

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カレーは一度にたくさん作った方がおいしさが増しますよね♪

たくさん作ったはいいものの、気になるのが保管方法ではないでしょうか。

一晩寝かせた方が味も落ち着いてもっとおいしくなるともいわれていますが、実はカレーはとっても腐りやすいお料理なんです。

作ったカレーをそのまま置いておくのは、食中毒のリスクもあり、危険ですよ。

筆者もカレーを作り置きすることが多いのですが、なんどか保存に失敗したことがあります…。
とくに夏場なんて腐るスピードも早いですから、保存には注意が必要です。

そこで安全でおいしくカレーを楽しむために、カレーを放置することの危険性やより安全な保存方法をまとめました。

ぜひ参考にされてみてくださいね♪

参考
ウォルシュ菌食中毒とは(食品安全委員会によってまとめられたPDFファイルです)

知って安心、食品の注意点 ~カレーや煮物の作り置きに注意~(消費者庁HP)

  


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カレーを放置すると腐る…その原因は

あんなにスパイシーで刺激的なのに、カレーは放置すると腐ってしまいます。
2日目のカレーを食べたくて作り置きしていても、翌日には腐ってしまっていることも…。

カレーにはショウガやニンニクやスパイスなど、殺菌効果のありそうな食材も含まれていますが、わりと傷みやすいお料理なんです。

ジャガイモや玉ねぎ、お肉など傷みやすい具材もたっぷり入っていますが、

なんといっても最大の原因は、温度や水分、細菌や微生物にあります。

カレーが腐る温度

食中毒や食べ物を腐らせる原因となる細菌は、5度から60度の温度帯で増加します。

結構、幅が広いと思いませんか?

一般的な食べ物を腐らせる細菌は、10度を超えると繁殖しやすい状態になり、25~30度くらいは特に活発に繁殖するのだそう。

そのため夏場の常温や、室温に限らずカレーが冷めるまでの温度は、細菌たちが増えるのに好都合なんです。
冬でもお部屋の中は20度前後に保たれていることも多いので、油断はできませんね。

カレーが腐る時間

どのくらいの時間でカレーが腐ってしまうのかも気になりますね。

カレーに限らずお料理は、時間が経てばたつほど腐りやすくなります

作り方や衛生管理、付着した雑菌の種類やその時の気温などによっても変わりますので、はっきりとした時間はわかりませんが…。

カレーの中に含まれる細菌や微生物は、分裂して増殖を繰り返すので、時間の経過とともにその数は多くなっていきます。

一般的には、

・乳製品や殻を割った生卵などのもっとも腐りやすいもの→2~3時間
・おかずなど調理されたもの→5~6時間

このくらいの時間が目安になるかと思います。

また、経験測ではありますが、カレーを日中に常温で放置しておくと、大体8時間程度で腐る印象です。
朝に加熱して放置したカレーが夕方に異臭を放っていたことが何度かあるので…。
日差しの強い場所に置いているなどの状況によっては、6時間持たないこともあるかもしれません。

キャンプで夜に作ったカレーを常温で放置し、翌朝食べたこともあります。その際は12時間程度置いていましたが大丈夫でした。

加熱して煮込まれたカレーは、作り立ての時はほとんど無菌状態に近いと考えられます。
ですが加熱を止めたときから、空気中にただよっている雑菌が徐々にカレーに付着し始めています。

それらは条件があえば、時間をかけてどんどんと増えていきます。

調理後のカレーを常温で放置しておくと、うっかり腐らせてしまうことになるわけですね。

それでなくてもカレールーはとろみがあるため、熱が逃げにくいお料理。
水分も栄養分もたっぷりで温度も適温となれば、細菌にとって快適な環境というわけ。

ゆっくりと冷めていくカレーの中で細菌がどんどん増えてしまい、どんどん腐りやすくなってしまいます。

腐ったカレーの見分け方

カレーが腐っているかどうかを見分けるにはいくつかのポイントがあります。

腐ってしまったカレーの特徴をいくつかご紹介しますね。
筆者の経験上、味や匂いなどから怪しさを感じることが多いです。

腐ったカレーの特徴

・カレーの表面が白っぽい(カビが生えている)
・かき混ぜるとネバネバと糸を引く感じがする
・酸っぱいニオイや味がする
・納豆のような味とニオイがする
・そのほかカレーではない変な臭いがする

このように明らかな異変があれば簡単に見分けることができます。

また、多少腐りかけでも加熱してしまえば大丈夫だと思いませんか?

実際に加熱するだけで大丈夫なこともあります。

恥ずかしながら筆者は何度も腐りかけのカレーを食べたことがあります。
もともと強靭な胃腸を持っていることもあり今までは難を逃れてきましたが、これはおすすめできません。

筆者を同じものを食べて、お腹を壊したことのある人を見たことがあるので、個人差も大きいです。

また、カビや微生物などで腐ったカレーは見た目や匂いなどで気づきやすいのですが、食中毒菌に汚染されているかどうかは見た目ではほとんどわかりません。

また食中毒の原因になる菌の中には熱に強く加熱殺菌できないものもあるんですよ。

カレーで食中毒になる?

カレーや煮込み料理を作り置きしたことで起こる食中毒の被害は、毎年20~40件はおこっています。
件数はそれほど多くはないのですが、あなたの体調やお部屋の温度やカレーの作り方などで食あたりや食中毒を起こす可能性はあります。

とくにカレーの中に含まれる食中毒の原因菌のひとつである「ウェルシュ菌」は、他の細菌と比べて熱に強く、加熱殺菌が難しいタイプの菌。

またウェルシュ菌に汚染されたカレーは、特に酸っぱい臭いなど異常を感じることが少なく、感覚的に危険を察知することが難しいこともあるようです。

さすがに24時間放置したものは腐敗臭がしたという実験結果がありますが…。

見た目に変わらない状態なら、気づかずに食べてしまいますよね。

上手に保存して、安全においしいカレーを楽しみましょう♪

もしもあなたのカレーがすでに腐っているようなら、燃えるゴミに出して処分しましょう。
腐ったカレーの捨て方はこちらで紹介しています。

カレーを保存する4つのコツと加熱方法

カレーの中の細菌や微生物を増やさずに保存することが、カレーをおいしく長持ちさせるためのポイント。
長持ちといっても、翌日食べるためにもきちんと保存しておきましょう。

カレーを保存するコツは次の4つがあげられます。

・よく混ぜながらあたためる
・素早く冷ます
・なるべく空気に触れないようにする
・冷蔵・冷凍庫で保管する

カレーを腐らせる原因となる細菌や微生物を減らすことと増やさないことに力を注ぎましょう!

ひとつずつ説明していきますね。

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よく混ぜながらあたためる

カレーの中に含まれる細菌や微生物は、加熱することで死んでしまうものが多いです。

カレーを保存する前や、保存しておいたカレーを食べる前には、よくかき混ぜながらしっかりとカレーの中心部まで火を通しましょう

一般的に食中毒の原因になる細菌に対しては、75度以上の温度で1分加熱すると殺菌効果が高まります。

(参考)
食中毒を予防するための十分な加熱時間

細菌性食中毒
腸管出血性大腸菌O-157やサルモネラ属菌などには75℃、1分以上の加熱
カンピロバクター(65℃以上、数分)も含まれる。

ウィルス性食中毒
ノロウィルスには85℃ 、1分以上の加熱

ですが、熱に強いタイプのウェルシュ菌は100度で数分加熱しても、休眠状態でこっそり生き残ることも。
他の細菌が減ることで、少量残ったウェルシュ菌が天下をとってしまうとやっかいです。

そんなウェルシュ菌が苦手なのが「酸素」

ウェルシュ菌は空気に触れない鍋底で繁殖しやすいので、鍋底からよくかき混ぜて空気を含ませるようにするのも大切なポイントです。

よく混ぜることで、カレーの温度ムラを防ぐこともできます。

素早く冷ます

カレーはとろみがあって冷めにくいお料理です。
ゆっくりと冷ましていると、その分細菌が繁殖しやすい温度をキープしてしまうことになります。

できるだけ短時間で素早く冷ますことで、カレーの中の細菌などが増えるのを防ぎましょう。

カレーを素早く冷やすためには、

・小分けにする
・清潔なしゃもじなどで混ぜながら冷やす
・水や氷で冷やす

などの方法が有効です。

すばやく冷ますことで、冷蔵庫にも早く入れることができます。

通常室温で放置したカレーは、1時間ほどで常温になります。

大きなボウルやタライに水をはり、お鍋ごと水につけておくと30分くらいで冷めます。

参考まで。

なるべく空気に触れないようにする

空気の中にただよう細菌が、カレーに付着するのを防ぎます。
せっかく加熱殺菌しても、再び汚染されてしまっては大変ですよね。

・冷ましたカレーをフタつきの容器に入れたり、
・表面にラップをかけたり、
・密閉できるチャック式の保存袋に入れたり、

なるべく空気に触れる部分がないように工夫しましょう。

冷蔵・冷凍庫で保管する

カレーの中の細菌や微生物が増えないようにするには、温度の管理も大切です。

常温で置いておくのではなく、冷蔵庫や冷凍庫で保存することで、細菌などの活動を抑えることができます。

一晩キッチンで置いてから翌朝冷蔵庫に入れても大丈夫な場合ももちろんあります。
ですが、夏場など室温も高くなる時期には特に細菌の増殖スピードが早いので、なるべく早く冷蔵庫などに入れるのがおすすめですよ。

使い勝手のいいように小分けにしたり、温めやすい工夫をしておくと後で食べる時にラクチンですが、手間に感じることも…。

とりあえずカレーの温度をあげないために冷蔵庫に入れる際は、お鍋のまま入れても問題ありません♪粗熱をさましてから冷蔵庫に突っ込んでおくだけなので簡単です。

目安として、
・2~3日で食べきる予定なら冷蔵庫で保存
・長期保存(約1か月)なら冷凍庫で保存

このような感じで使い分けると、カレーを無駄にすることなく最後まで楽しめます。

まとめ

みんな大好きなカレーライス♪
スパイスなどの効果で長持ちしそうなイメージですが、意外と腐りやすいお料理です。

カレーの中に含まれる雑菌は25~35度で活発に増えるので、数時間放置したカレーは雑菌の住処になってしまうかもしれません。

安全においしいカレーを楽しむために、たくさん作った後はぜひほったらかしにせずに、冷たくして保存しましょう。

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