仕事中、もうひとふんばりで作業が終わるのにイマイチ集中できない時ってありますよね。
「資料作成中に考えがまとまらない」
「先輩のお小言で気分が凹んで仕事に身が入らない」
「通勤ラッシュにもまれて、出社直後のお疲れモードを切り替えたい」
コーヒーブレイクもいいですが、そんなときには手軽にアロマテラピーしてみませんか?
仕事中の疲れや眠気で鈍った頭を活性化して、やる気を上げてくれる。
そんなおすすめのエッセンシャルオイルと使い方をご紹介します♪
《参考》
・アロマオイル効能ガイド
・HAPPYLIFE精油事典
●アロマテラピーとは
香りが私たちの気持ちや気分に影響を与えることは、みなさん経験されたことがあるでしょう。
アロマテラピーとは、植物から作られた精油(エッセンシャルオイル)を用いて、その薬効や芳香成分を体に取り入れることで、心身の状態のバランスをとる療法です。
最近では科学的な研究から芳香成分の有効性が証明されてきましたが、その歴史は古く、古代から薬草や香草の効果を人々が体感して伝えてきた民間療法がもとになっています。
アロアテラピーでは精油(エッセンシャルオイル)といって、天然成分100%のアロマオイルを使用します。
ここでご紹介するオイルもすべてエッセンシャルオイルです。
雑貨屋などで扱う合成香料のアロマオイルとは、成分が全く違うのでご注意ください。
●仕事におすすめのオイル8選
☆バジル…ピザやパスタでおなじみの葉っぱ。
その香りには頭のキレや判断力をよくし、集中力を高めてくれる効果が。
ヒステリーなどの気持ちの高ぶりは鎮め、鬱などの落ち込みは高めてくれる働きがあります。
オーバーワークのイライラや、頭痛にピッタリ。
☆ペパーミント…歯磨き粉からガムまで、誰もが認める爽快感♪
スーッと冷たさを感じる香りが、眠気を覚まして頭をスッキリさせます。
集中力を取り戻してミスを減らしたり、怒りやヒステリーを鎮める効果が期待できます。
空気の浄化作用もあります。
会議でヒートアップした後のクールダウンや、睡魔に襲われたときにも。
☆ユーカリ…ペパーミントよりも強い刺激のある、しみとおるような香り。
草原の中にいるかのように気持ちを落ち着かせて、集中力を高めてくれます。
気持ちが不安定な時や、精神的に疲れているときに、心に余裕を取り戻してくれる香りです。
他人の提案や新しい考えを受け入れる時におすすめ。
☆レモングラス…レモンのようなスッキリした甘さと草のような清々しい香り。
不安感をやわらげ、疲れた心に元気を与えてくれます。
自尊心を取り戻し、チャレンジ精神をもたらす手助けもしてくれます。
仕事のミスで落ち込んだ時などに。
☆レモン…誰かも好かれるスッキリと爽やかな香り。
気持ちをリフレッシュさせ、頭をクリアにして、記憶力を強化してくれます。
興奮しすぎた状態を静めてくれる作用も。
頭を使いすぎて疲れた時などに。
☆グレープフルーツ…爽快感あふれる軽やかな香り。
心配や不安、緊張した気持ちをほぐし、幸福感のある気持ちの高ぶりをもたらすとされています。
心に軽やかさをもたらし、今の自分に満足できるようになります。
自己嫌悪で落ち込んだ時、リフレッシュして前向きな気持ちになりたい時におすすめ♪
食欲をコントロールする作用もあるので、仕事中のイライラでつい甘いものがほしくなるときにも。
☆オレンジ…甘さを感じるフレッシュな柑橘系の香り
不安や緊張、ストレス、鬱状態を癒す深いリラックス効果と、元気ややる気を導いてくれる効果が期待できます。
思考が煮詰まったとき、前向きでエネルギッシュな考え方ができるかも。
妊婦さんの精神的なリラックスと情緒の安定にも役立つので、産休前の仕事疲れにもおすすめです。
☆ローズマリー…ピリッとスパーシーでパワフルな香り
洋食でよく見かける香草ですが、花ことばはズバリ「記憶」!
スッキリと気持ちを引き締めてリフレッシュさせてくれ、集中力や記憶力を高める効果も期待できます♪
やる気や自信を無くした心を、明るく前向きにしてくれます。
消臭・デオドラント効果もあるので、職場の更衣室で使うのもいいですね。
精神疲労によるイライラやボーっとしてしまうときにおすすめ♪
※オイルの効果と効能は、一般にアロマテラピーを行う際に言われているものです。
薬事法や化粧品等の表示に定められるものではないので、ご注意くださいね。
人によってその感じ方・影響の受け方には差がありますので、内容は保証されるものではありません。
●仕事におすすめの使い方 5選
仕事場使うなら、マナー違反にならない範囲で楽しむのが大切です。
香りには好き嫌いがありますし、ビジネスというオフィシャルな場所にふさわしい使い方を考えてみました。
☆アロマペンダント
ペンダントトップに精油をいれ、首から下げるペンダントにしたり、キーホルダーにしたり。
キャップに開いているわずかな穴から、少しずつ精油が揮発して香ります。
お気に入りの香りを、周囲に迷惑をかけずにたのしますよ。
会議中でも大丈夫。
速攻でリフレッシュしたいときには、キャップを開けて直接嗅ぐこともできます。
☆紙・ガラスの皿・アロマストーンに垂らす
デスクの上で、精油を一滴垂らすだけのお手軽な方法。
熱や風で拡散しづらく、周りにも気づかれにくいです。
穏やかにゆっくりと香ります。
ティッシュやペーパータオルなら、退社時に捨てるのも簡単。
ガラスや陶器のお皿や、アロマストーンなら、デザインも豊富で、女性の多いオフィスに向いているかもしれませんね。
☆マグカップ
マグカップに熱めのお湯を半分程度入れて、精油を1~2滴落とします。
湯気とともに香りが広がります。
蒸気で鼻やのども潤いますので、乾燥がちなオフィスにおすすめ。
仕事の合間に手軽に楽しめますよ。
飲まないように気をつけて。
時間が経ち香りが弱くなったと感じたら、熱いお湯を少し足しましょう。
☆アロマスプレー
あらかじめスプレー容器に入れておけば、トイレやロッカールームでシュッとひと吹きするだけで、リフレッシュできます。
(こちらも参考に:☆簡単アロマスプレーの作り方☆)
気分転換や眠気対策、空気の浄化に。
マスクにひと吹きしておけば、デスクでも他人を気にせず香りを楽しめます。
使う前にはよく振って、直接肌につかないように空気中にスプレーしましょう。
☆マッサージ
市販のアロマクリームや手作りのトリートメントオイルを使って、休憩中に手やふくらはぎ、首筋に塗ります。
マッサージの血行促進効果も相まって、より深いリラックス効果・リフレッシュ効果が期待できます。
あらかじめ残業が予想される際の準備にも、オーバーワーク気味な自分へのご褒美にも。
☆名刺につけて
ご自分の名刺入れに、お好みの香りのオイルを1滴たらしたティッシュを入れておきます。
名刺にもじんわりとその香りが移って、あなたを印象づけてくれます。
とはいえ選ぶ香りは、控えめで一般受けのよいものがベストでしょう。
●アロマオイルを使う際にきをつけたいこと
☆スメルハラスメントにご注意を
香りの強い柔軟剤や整髪料などで具合が悪くなる(香害・スメルハラスメント)が問題になってきています。コーヒーやたばこの香りも、落ち着く人・不快に感じる人といろいろですよね。
仕事中に精油を使う際には、周りの人への気遣いがマナーになります。
まずは周りに同意を得るか、トイレやロッカールームなどに場所を変える、デスクで使う際は自分の周りだけにする芳香タイプの精油や使い方を選ぶのがよいでしょう。
☆精油の使い方の注意点
エッセンシャルオイルにも使う際の注意点が色々とあります。
(こちらも参考にされてください→「アロマオイルの使い方 お部屋でとことんアロマを楽しもう お手軽派~本格派まで」)
一般的にアロマテラピーは、以下のことに注意して行います。
・直接肌に付けない
・飲まない
・使用量・使用期限を守る
・使う精油の性質をよく知る
・体調や年齢、妊婦・授乳婦などは使用に注意が必要なこともある
精油をお買い求めになる際には、このようなことをよくご確認くださいね。
信頼して相談できるアロマテラピーの専門店での購入がおすすめです。
●まとめ
仕事中の集中力アップが期待できるオイルを調べてみましたが、お勉強や家事などにも活用できそうなものばかり。
アロマの香りを楽しみながら、仕事も頑張れたらステキですね♪
オフィスでは誰もがなじみのある香りの方が、気兼ねなく使えます。
初めての方は、オレンジやペパーミントなど広く受け入れやすい香りから使われて、慣れてきたらいろんな香りを試して、お気に入りを増やしてみてください。