寒くなると、流行性の胃腸炎が流行り始めますね。
わがやでは、昨年は嘔吐下痢フィーバーで、救急搬送や入院を経験しました。
なかでも一番驚いたのが、嘔吐下痢で次男が痙攣をおこしたこと。
はじめての痙攣、しかも熱もない状態に、心底驚きました。
今回は子ども痙攣で救急搬送された際の体験を、ご紹介していきたいと思います。
頭の片隅にでも置いていただけるとさいわいです。
けいれんは突然やってきた
子どものデータ
当時1歳2か月
数日前から嘔吐下痢症
病院からもらった薬を服薬中
保育園でウイルスもらったのか、嘔吐下痢を繰り返す次男。
病院への受診もしており、発症から2~3日経つと、嘔吐はずいぶん落ち着いてきていました。
水便のような下痢が続いている状態でした。
その日は機嫌もよく、朝からよく遊んでいたんです。
おすわりして、おもちゃばこの中身に手を伸ばしていたのを確認して、私は台所にむかいました。
その後すぐに「ドサッ」と何かが落ちるような音が。
次男の方に目を向けると、おもちゃ箱の中に顔を突っ込んでいたんです!!
最初はよくわからず、不安定なおすわりから体勢を崩してしまったのかと思いました。
それまで本当にごきげんに一人遊びをしていたんですもの。
痙攣の時の子どもの様子
急いで次男を抱き上げてみると、それはバランスを崩して倒れたのではないことがすぐにわかりました。
持ち上げたときの違和感で、体がこわばっているのがわかりました。
うでは直角に曲げたまま、足もビーンとつっぱっていて、体を持ち上げているのに、座った姿勢のままなんです。
顔をみると、白目をむいていて、明らかに普通ではありません。
もう、頭が真っ白!!
急いで救急車を呼ぶように家人を大声で呼び、時計をチェックしました。
わたしは次男がなにか小さなおもちゃを飲み込んで「窒息」していると思っていました。
顔は青いし、「カハッ」「カッ」と息がつまったような音を出しているし、それまでは機嫌よくおもちゃで遊んでいたし…。
「わが家には絶対に、飲み込むような大きさのおもちゃはない!!」と断言する自信もありませんでした。
救急車が来るまでの間、
・うつぶせに抱きかかえて背中を叩いたり、
・体を激しくゆすったり、
・のどの奥に指を突っ込んで吐かせようとしたり、
・大声で次男の名前を呼んだり、
痙攣の際にやってはいけないことをすべてやってしまいました…。
知らないって本当におそろしいですよ。
痙攣の時間はどれくらい?
ものすごく長い時間が経ったように感じましたが、時計の針は2~3分くらいしかすすんでいませんでした。
「5分」すぎたら人工呼吸だと頭の中で考えていたころ、
子どものけいれんは自然におさまりました。
「カッ」「カッ」と息苦しそうに青ざめて白目をむいていた顔が、すうっと赤みをおびて瞬きを1回。
まるで寝起きのようなきょとんとした表情で、動き出した次男。
寝ぼけていたのかいきなりハイハイを始めたので、またもやびっくり。
「もしや熱性けいれん…⁇熱もないのに??」と唖然とする私の耳に救急車の音が聞こえました。
実は嘔吐下痢症などの胃腸炎関連の痙攣は「無熱性けいれん」であることも多いのです。
そんなこと、この日まで知りませんでした。
救急隊員は医者ではない
「窒息」かもしれないと呼んで、駆けつけてくれた救急車。
すでに意識が回復している次男を見て、救急隊員さんに「どうしますか?」と聞かれました。
このまま救急車に乗って病院に行くか、自宅で様子を見てから病院を受診するかという意味です。
救急車や見たことのない大人たちに囲まれ、次男は泣いていました。
たしかに意識もあって、元気そうです。
どうすればいいのか、私にもわかりませんでした。
次男がどうして体が硬直したのかも、これからまた起こるかもしれない状況がとにかく不安だったので、そのまま病院まで搬送してもらうことに。
痙攣の際に救急車を使う目安は、次のような場合です。
・はじめての痙攣である
・痙攣の後に意識がもうろうとしている
・何度も痙攣を繰り返している
わが子ははじめての痙攣だったのですが、それが痙攣だったと判明したのは病院で医師に診察をしてもらってからです。
だってはじめてですから…。
救急隊員の方は病院までの道中、情報の聞き取りをアレコレしてくれましたが、「痙攣の可能性」については何も言われませんでした。
病院で医師から「胃腸炎関連けいれん」であると説明を受けた際に、
「救急隊の方も医者ではないので、なかなか判断できませんよね。でも下痢で痙攣をおこすのはよくあることなんですよ。」と言われ、たしかにそうかもな…と納得しました。
たしかに後日、別の胃腸炎で子どもが入院した際に、胃腸炎関連の痙攣で子どもさんが何件か運び込まれていました。
おおむね3歳未満の小さな子どもにしか見られない症状なので、次男がならなければ私は知らずに過ごしていたと思います。
はじめての痙攣をふり返って思うこと
わたしの人生はじめての痙攣体験は、次男の「胃腸炎関連けいれん(通称:下痢けいれん)」でした。
熱もなく、機嫌もよい状態で突然起こる痙攣に、心底驚きました。
白目をむいて引き付けているわが子の姿って、軽くトラウマになりますよ。
しかも、いつ起こるかわからないってすごく怖いです。
「けいれんが、湯船の中でおきなくてよかった~」というのが今の正直な気持ちです。
「胃腸炎関連のけいれん」が起きる原因ははっきりとわかっていません。
次男も嘔吐が落ち着いて食欲もあり、下痢だけが続いているような状態でした。
次男は今年2歳。
また痙攣をおこすかもしれません。
嘔吐下痢が落ち着いても、しばらくは目が離せないな~と感じています。
まとめ
3歳未満の小さなお子さんは、嘔吐下痢などの胃腸炎にかかった際に痙攣をおこす可能性があります。
自身の子どもが痙攣で救急搬送された当時の様子をご紹介しました。
はじめての痙攣は本当に焦ります。
特に医療的な知識や経験がない場合は、それが痙攣だとどうやって判断すればいいの?という感じですよね。
私のようにパニックになって逆効果な行動をとらずにすむように、少しでも心構えをしていただけるとさいわいです。
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