わが子の耳に真珠腫性中耳炎が見つかったのは、2016年の8月のことです。
真珠腫性中耳炎。
真珠のような白くて丸いものが鼓膜の中にできる、耳の病気です。
耳の中のことが見つけられなかった時代には、最悪の場合は原因不明の脳炎などを起こして死に至っていたとか…。
当時3人目を妊娠していた私にとって、それは衝撃の出来事でした。
何回も検査して、手術入院した当時、長男は4歳。
1年半ほど経ち、いまのところ経過は良好です。
真珠腫性中耳炎のお子さまをお持ちの方の参考になればと思い、忘備録を投稿していきたいと思います。
今回は、わが子に真珠腫性中耳炎が見つかったきっかけと、おすすめの病院についてご紹介していきます。
この記事に書かれていること
真珠腫を発見!!そのきっかけは?
わが子の真珠腫は、かかりつけの小児科医が見つけてくれました。
開業医の先生が真珠腫を見つけてくれたのは、簡単なことではなかったようです。
その後の大きな病院で検査をした時も、「よくこれを見つけたな~」という反応でした。
発見当日のようす
風邪をひいて小児科を受診しました。
小さい頃は中耳炎にかかりやすかったので、鼻やのどだけではなく耳の様子も見てもらっていたんです。
ちなみにこの小児科は、マイクロスコープみたいなカメラで耳の中の様子をみます。
参考イメージ)https://www.amazon.co.jp/Leadtry-耳かきマイクロスコープ
スクリーンに映し出される耳の中の映像をみて、耳垢チェックもできるので、わたし自身はウキウキしていたのですが…。
この日の映像には、今まで見たことのない白い塊のようなものが写っていました。
特に自覚症状もなく、それまでにも子どもの鼓膜に異常は確認できていなかったので、本当にびっくりしました。
小児科から大きい病院へ
かかりつけの小児科医の話では、おそらく「真珠腫性中耳炎」だろうが、大きな病院ではないと正確な診断はできないとのこと。
見せてもらった映像には、たしかに丸い塊のようなものは確認できましたが、専門医での受診をすすめられて紹介状をもらいました。
このときはよくわからなかったんですが、真珠腫性中耳炎の治療ができる病院は少ないようです。
病院というか、対応できるスキルや知識を持つ医師が少ない…というのかな?
かかりつけの小児科医の話では、開業して18年、真珠腫で紹介状かいたのは長男が2人目だそうです。予約していっても15分くらいは待つのが普通なくらいに繁盛している(?)小児科のクリニックです。
レアなケースなので、大きい病院に回されて、治療になるのが一般的なようですね。
そんなわけで、小児科の先生の紹介でまず向かったのは「県立病院」。
あれこれ検査をしてもらいましたが、「最終的に手術となればこちらでは対応できません」と言われました。
手術できる腕を持つ医師がいないのだそうです(泣)
とりあえず私の住む県内で、真珠腫性中耳炎の治療・手術に対応できるのは、大学病院しかないという結論にいたりました。
県病での検査結果と紹介状をもって、「大学病院」へ行くことになりました。
「それなら最初から大学病院を紹介して~!!」という心の叫びを、ここで吐き出しておきますね(笑)
小児科の先生は、県立病院に処置できる医師がいると思って紹介状を書いてくれたようでしたが、実際にはそんな先生はいませんでした。
県立病院だって処置できる医師がいないのはわかっているんだから、最初から断って、大学病院を紹介してくれたらよかったのに…。
小児医療費の補助が適用されるので、どこの病院でどんな検査をしても窓口負担は全くありません。
それはありがたいのですが、労力が、ね…。
わたしが過去の自分に忠告できるなら、「紹介状は最初から大学病院にしてもらいなさい」と言いたいです。
大きな病院での検査は時間がかかる
わたしが通った県立病院は、午前中のみの診察・完全予約制なのですが、めちゃくちゃ待ち時間が長いんです!
朝の9時に受付をしても、終わるのが13時でした。
大人だってしんどいけれど、4歳児にはかなり辛い待ち時間です。
その間にレントゲンを撮ったり、聴力検査をしたり、その検査結果が出るまでに時間がかかったりするわけですが…。
小さい子どもの検査の際には、時間潰しのできるものを用意しておきましょう。
県立病院には、子どもようにDVDを貸し出してくれるサービスがありました。
それでも待ち時間が長すぎたので、途中で昼食を買いにでかけたり、ウロウロして過ごしました。
兄弟児がいる場合は、事前に預けておくことをおすすめします。
一緒に連れて行くのは、退屈させてしまいますし、検査をする子どもに寄りそってあげられなくて可哀そうですね。
ちなみにわが家の場合は、当時2歳の娘を実家に預けたり、一時保育を利用したりしました。
素人の判断ですが…検査をみていて思ったこと
大きな病院で息子の耳を診てくれた先生たち。
まずは拡大鏡のようなものを、直接のぞき込んで確認してくれていました。
こんな感じの道具です。
出典:staffblog.misakipark.jp/archives/20140413-1.html
(みさき公園スタッフブログさんからお借りしました)
楽天やアマゾンをみてみると、結構お高いようです。
ですがこれ、めちゃくちゃまどろっこしいです。
普段からマイクロスコープで確認されてた私は「そんなのいいからマイクロスコープで見てよ!!」という気持ち満々でした。
拡大鏡でのぞき込んだ先生達からは
「??どこ?」
「よくこれを見つけられたな~」と、県立病院でも大学病院でも言われました。
でもその後にマイクロスコープで確認すると、
「あ~、なるほど。たしかにあるね!」という反応になるんですよ。
そんなに拡大鏡で見つけづらいなら、最初からマイクロスコープ使えばいいやん?と思うのは私だけなのでしょうか??
先生の腕前もありますが、マイクロスコープで耳をチェックしてくれる小児科にかかっててよかった♪と心底思いました。
というか、耳の中を拡大鏡で肉眼チェックして見落とすのが普通なら、マイクロスコープ導入義務化してほしい…。
まとめ
わが子4歳の真珠腫性中耳炎の発覚はかかりつけの小児科医によるものでした。
そこから大学病院にたどり着くまでには、ちょっと遠回りしましたが、開業医の小児科の先生が、息子の真珠腫を見つけてくれたのは本当にラッキーでした。
感謝感謝です。
一般的に開業医の先生が発見するのが難しいとされているのは、レアな症例による経験不足もさることながら、マイクロスコープで確認していないなどの設備の不足もあるのではないかと思います。
はっきりとした原因はわかっていませんが、中耳炎をくりかえすお子さんは真珠腫にかかるリスクが高いと言われています。
肉眼での確認だけでなく、専門器具でチェックしてくれる病院の方が、安心できますよ。
なにかの参考にしていただければと思います。