こどもの嘔吐下痢症、いつから何を食べる?おなかの風邪の食事療法 

記事タイトルの真下


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食器

子どもが吐いたり下痢をして元気がない時、親としては本当に心配ですよね。

食欲もない。機嫌も悪い。

おなかが空いたと泣くけれど、食べたものはすぐに吐いてしまう。

しっかり食べて早く元気になってほしいのに、吐き気のある子どもに何を食べさせたらよいのか、そもそも食べさせてもいいのか…、色々と悩ましいです。

大切なのは、消化の良いものを便の状態に近い固さにして食べさせること。

我が家の次男(当時1歳1か月)は嘔吐下痢症で1週間で1キロ痩せました
1歳の1キロって大きいですよ。

ぷくぷくほっぺも縮んでるし、あばらもうっすら浮かんでるやんっ。

一回り小さく感じた息子を見て、

ちゃんと体に吸収されて、栄養になるものを食べさせてあげたい!!そう思った私。

せっせと看病し、一週間後には無事体重が戻りました。

今回は、嘔吐下痢症の子どもの食事の仕方について、どんなものをどんな風に食べさせたのか、私が実際に息子に施した方法と合わせてご紹介します。


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嘔吐下痢症 体の状態と気を付けること

苦しむ胃腸

下痢や嘔吐の原因は、大部分が腸内感染です。

中でもウイルス感染が最も多く、次に細菌感染となります。

胃や腸でウイルスや細菌が悪さをするため、お腹の痛みや発熱、吐き気、下痢などの症状をひきおこします。

便を出すことは体中からウイルスを出そうとする、ひとつの自浄作用なんですね。

下痢や嘔吐・発熱があると、体の中の水分や電解質が失われるため、脱水になりやすいです。そのため水分はしっかりと補給する必要があります。

しかし、この時期の腸は正常な働きができていません。

活動も不規則で、消化酵素の量も減っているため、食事をとることよりも「腸を休める」ことが大切です。

水分補給の仕方

水

濃度の濃い液体(ミルク、ジュース)飲むと、浸透圧により腸の細胞内の水分が外に出て下痢がひどくなります。

海水を飲んだら喉が渇くのも浸透圧の関係です。
せっかく水分をとったのに、かえって水分を失ってしまうことに…。

効果的に水分をとっていきましょう!!

自身の経験上、栄養を1日とらなくてもほとんど問題ありませんが、水分と塩分は一日とらないと脱水になります。

子どもならもっと早いかも。

嘔吐の症状が強い場合は、絶食期間を作ると症状が軽くなることがありますが、乳幼児の場合、絶食期間は数時間として、積極的に口から水分や電解質をとっていきましょう!

水分補給に適した飲み物は

なんでも飲ませていいのかというと、そうでもありません。

水分補給に適した飲み物は、

・常温の水や麦茶
・乳幼児イオン飲料(アクアライトなど)、経口補水液(OS1など)

市販のスポーツ飲料は電解質中のナトリウムの濃度が低く、糖質濃度が高すぎます。

やはり乳幼児用が好ましいですね。

かかりつけの病院では、市販のスポーツ飲料を水で半分に薄めて、塩をひとつまみいれたくらいがちょうどいいとすすめられました。

塩も食塩よりは天然塩でミネラルも補給したいところです。

通常は水やお茶、長期の場合はできるだけ乳幼児用のイオン飲料で水分補給をしましょう。

少しずつこまめに与える

スプーン
いくら喉が渇いていても、コップの水をゴクゴク飲むと吐いてしまいます。
胃が膨れると吐きやすいので、吐き気がある時は胃が膨れないように小分けにします。

スプーンで1~2口ずつ、3~5分間隔で、吐き気がないかをみながら与えていきます

吐き気がないようであれば、次からは一回量を増やして間隔を長くするとよいです。

急に増やしたりせずに、20~30ml程度を増やしましょう。
ちなみにわが家ではお猪口を使っていました。

飲みほしても問題ない大きさの器に入れると、ゴクゴク飲んでも大丈夫です。

吐いた後は、しばらく時間を空ける

吐いてすぐに水を飲むと、また吐き気をもよおします。

「早く水分を」と焦る気持ちはわかりますが、口をすすぐ程度でやめておき、20~30分ほど様子をみます。

落ち着いてから、また少しずつ水分をとっていきましょう。

嘔吐や下痢が続く、またはミルクや水も飲めなくなったときは、早めに受診しましょう。

脱水の危険性が高まります。

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食事のとり方

あかちゃんとごはん

乳幼児の場合、嘔吐がなくなれば、脂肪分・繊維の多いものを除き、できるだけ早く食事を再開しましょう。
食事といっても、腸を刺激しない消化の良いものをあげます

消化が比較的よいもの

便の状態に近いもの、または便より柔らかいものを食べさせるとよいです。

具体的には、

穀類…おかゆ、白パン、うどん(しっかり煮込んだもの)
豆類…豆腐、裏ごしした煮豆
野菜…軟らかく煮た、繊維の少ない野菜(大根・人参・カブ・ほうれん草)
芋類…繊維のあるものは裏ごし
果物…リンゴ、缶詰の果物
肉類…鶏肉のササミ、脂肪の少ない白身魚、赤身魚

消化が悪いもの

消化のわるいもの

消化に悪いものを具体的に見てみましょう。

・牛乳、ミルク(乳糖を含む乳製品)
・油もの
・生の果物(特にみかん)・果汁

・冷たいもの、濃い飲み物、お菓子

糖分や脂肪分の多いものは、消化するために酵素やビタミンを多く使うため、お腹には負担になってしまいます。

乳製品は本当に吐きますね。

わが子もヤクルトを飲みたがり、飲んだ後すぐに吐き上げたことがあります。

以来胃腸炎のときはヤクルト厳禁になっています。

生の果物には消化酵素やビタミンも多く含まれますが、それが腸の刺激になる場合もあります。

まずはお腹を休めることを優先しましょう♪

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一週間での体重復活!私が息子に与えたもの

手帳

次男は1歳1か月で嘔吐下痢症にかかりました。

ノロウイルスが原因でした。

嘔吐が始まった日は、アクアライトとお茶、母乳、半日経ってからはミルクも20~30ミリほど多めにお湯を入れて薄めてあげてました。

それも何度か吐きました。様子をみながら、こまめに少しずつ。

初日は水分だけでもしっかりと、と腹をくくって与えました。

2日目は上記のものに加えて、赤ちゃんせんべいをお湯でふやかしたものや、おかゆを一口ずつ食べさせて様子をみました。

少し食欲も出たようですが、まだ吐きます。下痢便も出始め、びちゃびちゃの水のよう。
この2日間で体重が1キロくらい減ったようです。

うどん

3日目には吐き気はおさまってきました。

心配なので、朝食は薄めたミルクのみ。昼にうどん半玉を三回に分けて5時間くらいかけて食べさせました。

完全に伸びています。

デロンデロンでお箸でつまむと切れちゃうくらい。
おやつにはお茶と赤ちゃんせんべいを原形のまま食べたので、ミルクは普通の濃さにしてみました。

4日目には機嫌よく遊ぶようになっていたので、食事回数はおやつも含めて一日5回に戻しました。

水分は食事中と食間に30mlくらいを意識して与えていました。

この頃食べていたものは、卵かゆ、うどん、豆腐、プリン、赤ちゃんせんべい、軟らかく煮た大根、人参、かぼちゃやジャガイモ、こまかく刻んだほうれん草でした。

ほとんど炭水化物!!

大体5~6か月の離乳食みたいですね。

ジャガイモの裏ごしはしませんでした…。
便の様子をみて、食べたものがどのくらい消化されているのか確認します。

ネギとか海苔なんかが出ていましたが、あとはわりと消化されているようでした。

バナナ

6日目からはバナナやリンゴを普段よりもこまかくして与えてみました。

少し加熱もしました。
食欲はすっかり戻り、なんでもよく食べていましたが、依然として下痢は続いていました。

主治医の提案で、整腸作用を考えてヨーグルトも食べてみることに。
便の状態は少しドロドロに回復。食事は7~8カ月の離乳食に。

玉ねぎや白菜などのみそ汁の具を軟らかくしたものや少し柔らかめのごはん、食パン、ささみ、納豆なども追加。

炭水化物にたんぱく質メインで、ビタミンは少々。

ミルクにも色々と栄養素は入ってますしね。
あいかわらず下痢は続いていましたが体重は元に戻っていました!!

8日目にはしっかり栄養もとれているので保育園への登園も大丈夫と言われ、家でも通常の食事内容に戻しました。

とはいえ1歳児なので大人よりも控えめな味つけで、軟らかめの具です。

ヨーグルトも食べていたので、おやつに牛乳も飲ませました。

保育園では、お休み明けの給食のカレーライスは、野菜のスープ煮に変えてもらいました。

さすがに久々の登園で刺激物からのスタートは気が引けました。

ちなみに下痢便は15日ほど続きました。

再検査してもノロやロタなどのウイルスも検出されず…。

わが子はお腹の調子が整うのに時間がかかったようです。

普通食に戻してからは、果物や甘いものもおやつにあげていました。

もしかしたらこれが下痢を長引かせた原因かもしれませんね…。

まとめ

赤ちゃんの手

嘔吐下痢症の食事療法の基本は、まず水分補給が重要です。

少しずつこまめに水分を与えて、脱水を防ぎましょう。

嘔吐がおさまって食欲が出てきたら、消化に良いものを様子をみながらあげましょう。

目安は便の状態に近いもの、それより軟らかいもの

炭水化物はダイエットの敵ですが、太りやすいのは消化吸収がよいからなんですね。

ほんの数日のことですから、この時はバランスよりも消化重視で考えましょう。

嘔吐下痢症は自然とよくなる病気ではありますが、家庭でのケアを怠ると、重症化して長引きます。

少しでも早く回復するように、おうちでもお世話してあげたいですね。

記事下

 


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