子育て世代の入院は、子どもの預け先もかなりの悩みどころです。
わが家も2人目、3人目の出産のときは、頭を悩ませました。
子どもの病気で、母親として付き添い入院したこともあります。
ママが突然入院することをイメージしてみてください。
ちょっとしたパニックが起こるご家庭も少なくないはず。
とくに子育てをひとりでがんばるワンオペママ、シングルマザーが入院するとなると、事情は一気に変わります。
可愛い子ども達を、なんとか守ってあげたいですね。
今は元気でも、いつ何があるかわかりません。
もしものときに落ち着いて考えられるように、ちょっとイメージを広げておきましょう!!
今回は子育てママが入院する際に、子どもをどこに預けたらいいのか?
小学生や乳幼児がいると仮定して、筆者の体験談もふまえて、ご紹介していきます。
この記事に書かれていること
子どもの預け先を考える
ご家庭の事情もさまざまですが、子どもの預け先を検討するときには、
- 日中や夜間で同じ場所なのか
- 送迎が必要な場合はだれに頼むか
- 食事や入浴、寝かしつけなどはどうするのか
- 教育や遊びはどうするか
などを調整していく必要があります。
子どもだけの空白の時間のないように、上手に環境を確保していきましょう。
ケースバイケースで、いろんなパターンの組み合わせができます。
- 拠点を実家に移し、日中は認可の保育園に預ける
- 生活は自宅が拠点。日中は保育園、仕事が遅いパパが帰るまで夜間保育を使う。
- 送迎のみ知人を頼る
などなど。
選択肢をつなぎ合わせて、活用していきましょう。
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子どもの預け先① 配偶者
まずは子どもの親であるパートナーの協力を仰ぎたいところです。
会社員であれば、時短勤務や育児休暇は法律で認められています。
ぜひ多くの方に利用して、浸透率を上げていただきたい!!
どんどん制度を利用する人が増えれば、周囲の人も抵抗感はなくなりますよね。
実際には上司の理解や社内の雰囲気が許さない、事務処理が手間になるから煙たがれるなど、申請しづらい方も多くいらっしゃるようです。
しかし、一度は確認してみましょう!!
労働者の権利ですし、家族の一大事ですよ。
私の夫は申請の手続きをわずらわしいと思うようで、なかなか腰が重かった…。
お子さんがすでに保育園に通っている場合、パパが時短勤務をすることで子どもを送迎してから出勤することも可能です。
お休みがとれれば、がっつりお任せもできます。
とはいうものの、通常のお給料よりも手取りが減ってしまうという点は考えておきたいですね。
入院はものいりでもあります。
子どもの預け先② 祖父母
実家に頼るのも一つの方法です。
- 実両親、義両親の誰かを自宅に召還する
- 実家に子どもとパパがお世話になる
- 実家に子どもだけお世話になる
およそこの3パターンになるかと思います。
- 親が遠方に住んでいる
- 親の仕事の都合がつかない
- 親の体力的に厳しい
- 協力が得られない
など難しい場合もありますが、よほど疎遠ではない限り検討してみる価値はあります。
子どもの預け先③ ママの兄弟、親戚
頼れる人には頼るときです。
近くて交流のある兄弟や親戚がいれば、声をかけてみたいところ。
仕事や家族の都合がつけば、数日お願いすることも検討してみましょう。
直接子どもを預けることはなくても、送迎や買い物などのフォローに回ってもらうことができれば、大助かりですよ。
子どもの預け先④ ママの友人、知人
遠くの親戚より近くの他人、ということもあります。
事情をよく把握されている友人やご近所さんにお願いする方が、ママの心が休まる場合も。
お仕事やご家庭の都合などもありますが、相談してみてはどうでしょうか。
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子どもの預け先⑤ 認可の保育園、こども園
親の病気や仕事の都合で、昼間の子どもの養育が難しいときに、最も利用しやすいのが保育園ではないでしょうか。
一方で、待機児童の多さが問題になっていますね。
実際に、入所の優先順位などは家庭の状況をポイントにして加算減算され、厳しい選考が行われています。
選考に時間がかかりますので、持病の治療や出産など見通しの立てやすい入院に向いています。
保育園の利用は、
- 対象年齢 0〜5歳
- 利用料 世帯の所得に応じて計算
- 利用時間 朝から夕方まで
園によっては延長保育を実施しているところもあります。
自治体によって、状況や対応もさまざまですので、まずは問い合わせてみるといいでしょう。
待機児童が多くても申請だけはしておくと、退院後の保育が可能になるかもしれませんよ。
子どもの預け先⑥ 認可保育園の一時預かり
認可保育園の一部で行われている、育児支援です。
事前に登録しておくことが必要です。
冠婚葬祭、親の病気、リフレッシュや、週3日程度の就業などでも利用できますよ。
利用料は1日2000円〜5000円程度。
利用日数は事情によって変わります。
入院であれば、平日に続けて14日程度利用できます。
昼間の預け先として検討してみてはいかがでしょうか。
慣らし保育として日頃から使っておくと、もしもの時にも抵抗なく利用できますね。
私は二人目を里帰り出産したときに、利用しました。
給食おやつもついて1日2100円。
上の子を預けている間に実母はリフレッシュできましたし、子どもも同年代の子とふれあえて楽しい時間になったようです。
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子どもの預け先⑦ 認可の休日保育、夜間保育など
自治体でも数は少ないですが、通常の保育時間以外の保育をしてくれるサービスがあります。
所得に応じた利用料金であったり、民間よりはお安くなっています。
競争率は高めですが、たまに利用できれば、ご家族の負担が減ると思います。
子どもの預け先⑧ 民間の一時預かり
一時預かりには、事前の登録が必要です。
無認可ではありますが、しっかりとした基準で、運営されているところもあります。
職員の配置や資格など、気になる点はしっかりと確認しましょう。
認可保育園の一時預かりよりも費用は高めですが、利用時間に融通の効くところが魅力的。
平日の日中だけでなく、休日や夜間保育を行っている事業所もあります。
お住まいの地域に希望に沿った事業所があれば、相談してみるといいでしょう。
私は認可の保育園待ちのときに1ヶ月利用したことがあります。
登録をしておくと、休日に外せない用事があるときにも対応してもらえますよ。
利用料 1時間500円〜
対象年齢 6ヶ月以上から小学生
利用時間 7時から23時まで
お休み 年中無休
特徴 リトミックや英語のおけいこができる
こんな感じの園でした。
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子どもの預け先⑨ ファミリーサポートセンター
自治体によるサービスです。
事前に登録をすると、援助を希望する人と援助したい人をつないでくれます。
利用料は1時間700円程度。
子どもの預かりや送迎などもお願いできます。
- 親の帰りが遅いときに、サポーターさんに預かってもらう
- 親の出勤が早いときに、自宅から別の預け先まで送迎してもらう
個別の細かい要望に対応してもらえます。
ただし調整に日数がかかるので、緊急の対応はほぼ無理です。
また希望条件に合うサポーターさんが見つからない場合も多いです。
実際に私も子どもの送迎を希望しましたが、近くに援助してもらえる方がおらず断念しました。
普段から病院の付き添いや残業時の保育園のお迎えなど、何度かコミュニケーションをとったサポーターさんがいれば利用しやすいかと思います。
子どもの預け先⑩ ショートステイ、トワイライトステイ
自治体が行う、子どもを短期間預けられる制度です。
親の病気や事故だけでなく、冠婚葬祭、出張、夜勤、リフレッシュなどの目的でも預かってもらえます。
自治体でも異なりますが、参考として私が利用したときの情報をのせておきます。
(1)ショートステイ
宿泊がある預かりです。
利用期間
原則として月に7日以内。
利用料
2歳未満の子ども 5,350円(一泊)
2歳以上の子ども 2,750円(一泊)
(2)トワイライトステイ
平日の夜間・休日預かりです。
利用期間
平日夜間預かり 夕方~午後10時まで
休日預かり 朝~午後6時まで
利用料
平日夜間預かり 750円(日額)
休日預かり 1,350円(日額)
*生活保護世帯、市民税非課税世帯は費用の一部を減免する制度があります。
利用の前には、市役所などに登録しておくことが必要です。その際に家庭の事情や予定される理由などの聞き取りが行われます。
私は産後の体調不良や育児看病疲れにより、土日の保育をお願いしました。
児童養護施設での受け入れで、なかなか空きがなくスケジュール調整が難しいです。
産後の体調不良などを考慮して、登録だけでも申請しておくと、スムーズですね。
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子どもの預け先⑪ 乳児院、児童養護施設
親の病気や入院だけでなく、死亡、行方不明、虐待などさまざまな理由で、家庭で暮らせない子どもが安心して過ごせるよう、生活環境を提供する施設です。
児童相談所が申請窓口になります。
対象年齢
乳児院 0〜2歳未満
児童養護施設 2歳以上〜18歳未満
入所する施設は、ショートステイやトワイライトステイと同じ場合も。
最大の違いは期間と目的です。
ショートステイやトワイライトのように、リフレッシュのために使うことはまずありません。
長期的な保護が予想されるため、子どもの生活の拠点としての預かりがメインです。
現在所属している保育園や小学校がある場合も、入所中は原則として通うことはできません。
自治体で異なるかもしれませんが、小学生は転校する必要があるそうです。
- 長期入院の予定があるが、子どもの預け先がない
- 移動中に倒れて、保育園の迎えも頼めない
などで市役所や児童相談所に相談して、利用につながる方もいらっしゃいます。
子どもの預け先⑫ 里親
乳児院や養護施設と利用の目的はほぼ同じ。
里親の家庭で過ごすことで、施設と比べると、より家族に近い温かいサポートが受けられます。
窓口は児童相談所です。
研修を受け、収入や資格など一定の条件を満たした方が里親として登録されています。
こちらの条件とマッチングした里親さんであれば、衣食住や教育なども一般の家庭の中で全て請け負ってもらえます。
私の場合については、「里親に預けました ワンオペママの入院事情」の記事でくわしくご紹介しています。
1月以内の利用であれば費用はかかりませんでした。
2月目以降からは、所得により費用加算があります。およそ1万円未満です。
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入院する前にやっておくこと
いざ入院となると、子どもの預け先のことで、頭がいっぱいになりますね。
ですが、その他にも平行してやっておきたいことをリストアップしました。
- 職場に連絡する
仕事があれば、調整の必要があります。
パパや両親などの関係者それぞれが、それぞれの職場に連絡して、サポートをお願いしておきたいですね。
- 関係者に連絡する
子どもの預け先や移動をお願いする方などに、連絡をしましょう。
また、実際に預けはなくても、身近な方には状況を伝えておくと、入院中のサポートにつながります。
退院後の生活もスムーズに運びます。
- お金の工面
入院中は何かとお金がかさむことも。
家族が離れて別生計になったり、外食やお弁当が増えたりします。
入院費用もかかりますし、子どもの預け先にも負担がかかりますよね。
医療保険を確認する
貯金をおろす
足りないときは借りることも
など、普段とは違うお金の流れを把握しておきましょう
- 退院後の生活をイメージ
退院してもしばらくは安静が必要な場合もありますよね。
いきなり入院前の生活に戻れるかどうかはわかりません。
入院前に自宅で子どもを保育していた方は、日中の預け先を確保しておいたほうがいいでしょう。
ご自分に無理のないように、サービスを使っていきましょう。
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入院はいつやってくるかわからない
兄弟児を育てていらっしゃる方は、出産時にも同じように子どもの預け先の調整などをした経験がある方も多いでしょう。
事前に全て準備できなくても、ある程度の流れを想定しておくと、心に余裕が生まれますね。
入院中にできることもたくさんあります。
もしも緊急で入院することになれば、身近な人にひとまず任せてしまいましょう。
病院には相談員の方もいます。
身近に頼れる方が1人もいない場合などには、まずは相談員の方を通じて、自治体や児童相談所などに相談するのが先決。
日頃から緊急時の対処法などをシミュレーションしておくといいですね。
さいごに
ママの入院は、家族にとっても一大事。
私自身、出産や子どもの付き添い入院などで7回の調整を経験しました。
そこで学んだことは、使えるサービスは使うこと!
でも知らなきゃ使えないこと!
少しでも余裕のあるときに、もしものときの選択肢を増やしておきましょう。
それが可愛いわが子を守る力になってくれます。
もしも時間がないのなら、とにかく児童相談所に相談してみてください。
子どもの安全を最優先に考えて、預け先を見つけられるといいですね♪
私が里親制度を利用して子どもを預けた記事はこちらです↓↓
>>【実録】子どもを里親に預けました ワンオペママの入院事情