2学期に種を持っていかなければならないのに、ちっとも朝顔の種ができない…。
花は咲くのに、種ができないと焦ってしまいますよね。
観察日記ならその様子もキチンと観察して記しておけば十分なのですが、
せっかくなら種も収穫してみたいもの。
そこで今回は、小学生が育てる朝顔の種ができない原因や対処法についてまとめてみました。
種ができない理由考えて、対処法をためしてみるのも、いい自由研究になりますよ♪
ぜひお子さんと一緒に朝顔を観察して、あれこれためして見てくださいね。
この記事に書かれていること
朝顔の種ができないのはなぜ?
小学校の授業で使った朝顔を自宅に持ち帰って、種ができるのを楽しみにしながらお世話を続ける夏休み。
毎日花が咲いているのに、種がつかずに終わってしまうと育て方がよくないのかな??なんて不安にもなりますよね。
実は、朝顔の花が咲いても種ができないのは、特に珍しくありません。
朝顔は丈夫な花ですが、環境や育て方、もともとの種類などによって、種ができないことがあります。
朝顔の種ができないときの主な原因は、
・気温や日当たり
・栄養不足
・花がら摘みの方法がまずい
・受粉しにくい
・種ができない品種
このようなことが考えられます。
ご自宅の朝顔の様子をよーく観察して、どれが原因なのかをひとつずつ見極めて対処していきましょう。
それぞれもう少し、くわしく説明していきますね。
種ができない原因①時期が早い
植物は花が咲いてから実をつけますが、
まだ花が盛りの時期にはなかなか実をつけないこともよくあります。
朝顔の種類にもよりますが、花が咲き始めた7~8月の頃よりも、8月の後半からの方がよく種ができる傾向にあります。
7月中ならまだまだこれから種ができる可能性は十分にあります。
筆者もお盆を過ぎたあたりに悩んだ経験がありますが、秋にたくさんの種を収穫することができました。
その時にやったことや、花や種ができた時期について、別の記事でくわしく書いていますので、参考にしてみてください。
≫≫朝顔の夏休みの育て方 長持ちのコツ4選♪花の期間はどのくらいのびた??
種ができない原因② 気温や日当たり
朝顔の種ができるのには、日当たりや気温も大きく影響しています。
朝顔を育てている場所が暑すぎるようでしたら、場所を変えてみるのも一つの方法です。
また西日の強く当たる場所、ベランダなど地面が熱くなる場所、エアコンの室外機の温風にさらされるような場所も、よろしくありません。
・日差しをよける
・すのこを敷いて地面からの熱を遮断する
などなど、暑さ対策をすることで種のつきがよくなることもあります。
朝顔は西日が強い場所でも元気に育つものも多いのですが、学校との環境の変化などの影響で多少弱っているのかもしれません。
日傘やよしずなどで半日陰などを作って数日すると、調子がよくなったということもあります。
朝顔の種ができやすい時期は8月後半~秋にかけて。
気温が涼しくなって、日差しも少し穏やかになってきた頃になるとたくさん収穫できるものです。
つまり暑くて日差しの強い時期は、あまり種ができやすい環境ではないんです。
特に猛暑が続く時期は、朝顔に限らず、ほかの植物も種のつきが悪くなります。
受粉のための虫が飛ばない、花粉の量が少なくなるなどが背景にあるようです。
種ができない原因③栄養不足
花が咲くのに、実(種)ができない理由として、栄養不足も心配されます。
小学校で用意された朝顔の栽培キットには、最低限の肥料や土しか使われていません。
しっかり水を与えていても、自然と栄養が足りなくなる状況です。
学校から持ち帰ったままの状態だと、いずれは花のつきも悪くなっていく可能性はあります。
葉や花に異常がないようでしたら、早めに花や野菜用の液体肥料を適量与えてあげましょう。
種を作る養分がおぎなわれて、花が枯れた後に黄色くなって落ちてしまっていたような実が育ちやすくなります。
暑さなど別の理由で弱っているようでしたら、まずはそちらの対策から試すことが大切です。
葉や花も元気がなくなっている状態で肥料を与えると、かえってとどめを刺してしまうこともあるので、注意してあげてください。
種ができない原因④ 花がら摘みの方法がまずい
朝顔の枯れた花びらの取り方によっては、種ができない原因になることが…。
朝顔の種は花びらやガクと茎の間の部分がふくらんで、実になったあとにできます。
枯れた花をとりのぞくのは、病気の予防などにもいいのですが、種になる部分も一緒に撮ってしまうと、当然ながら種はできません。
くわしくはこちらの記事を参考にされてみてください。
≫≫朝顔の花がらはとっちゃダメ!?花がら摘みの理由とやり方 種を残すには?
花が咲いた後そのまま放置していれば、種が勝手にできるくらい、朝顔は手間のかからない植物です。
枯れた花ビラが気になる方は、花がらが勝手に落ちるくらいカラカラになって花びらだけを取り除くようにすれば、種の部分はキレイに残りますよ。
もしも、お世話のし過ぎで種ができないのであれば、ほったらかしにしておいた方がいいかもしれませんね♪
種ができない原因⑤ 受粉しにくい
朝顔は、花が開く前に自然にめしべとおしべが触れ合うような構造になっているので、勝手に受粉ができちゃう植物です。
ですが100%ではありません。
まれに受粉がうまくいかないケースも見られます。
朝顔の種の元になる部分ができているのかどうかが、受粉されているかどうかのチェックポイントです。
花びらが枯れた後、ガクの下にある子房の部分がふっくらしてきていれば、受粉ができた種の元があると考えられます。
その状態で実が大きくならずに落ちてしまう…などであれば、栄養不足なのかな~など、他の原因を探っていきましょう。
受粉されているかどうかわからない、または受粉されていないという場合は、
人工受粉をしてみるのが効果的。
人工授粉の方法は、めしべに花粉をつけるだけです。
朝に咲いた花のおしべとめしべを指や筆、綿棒などで軽くつついたり、花の中を優しくかき混ぜるようにしたり。
人工授粉させれば、いくつかの種はできるかもしれません。
実際にこのケースで種ができたという報告もありますので、ためしてみてください。
種ができない原因⑥ 種ができない品種
実は朝顔には種ができにくい品種もあるんです。
朝顔の種の種類は、日本朝顔と西洋朝顔の大きく2種類に分けられます。
一般的に学校で教材として育てられる朝顔は、種のつきやすい「日本朝顔」です。
一方で西洋品種には、日本の環境では種子ができにくいものもあり、秋になっても花が咲いている状態が続きます。
見分け方は、朝顔の葉っぱ。
葉っぱの表裏にフサフサとした毛が生えているのは日本朝顔で間違いありません。
もしも西洋朝顔だった場合も、ヘブンリーブル―など種が取れる品種であれば、11月ごろになれば種を収穫できます。
なんらかの原因で、種ができない品種の朝顔の種が混ざってしまっているという可能性もあるかもしれませんね。
朝顔の種の育て方
朝顔の種をしっかりと育てるためには、基本的にはしっかりと花を咲かせることが大切です。
日当たりや置き場所、肥料などに注意しつつ、水やりを続けましょう。
花が順調に育ち、花が枯れた後には種ができ、大きく育っていきます。
朝顔の花が枯れてから、実が種にかわるまでに約40~50日くらいかかります。
朝顔の種ができる部分やでき方については、こちらを参考にされてみてください。
≫≫朝顔の花がらはとっちゃダメ!?花がら摘みの理由とやり方 種を残すには?
種ができても水やりや追肥を定期的に行うようにすれば、10月くらいまで花を楽しみつつ種の収穫も行うことができます。
朝顔の種はいつ取るの?収穫のタイミングは?
朝顔の種は10月の下旬あたりが収穫のピークになります。
意外と遅いのでびっくりしますよね。
とはいっても、一つの花が枯れた後に種ができるので、早いものであれば、夏休みの間にもいくつかは収穫できますよ。
花びらが枯れて落ちた後、緑色の実が残ります。
これを1カ月くらい育てていくと、実が大きく固くなっていき、栄養を十分に含んだ状態になります。
・実のすぐ下についているガクや茎のあたりが茶色くなり、
・ガクが反り返って乾燥してカラカラになっている
このような時が収穫のタイミングです。
ちょっと触っただけでも、自然にパカッとはじけて飛んでしまいます。
はじけて飛んでしまうと回収が大変です。
茶色くなってガクが反り返ったものを見つけたら、
下に手のひらを添えて指でつつくようにしたり、茎のところからはさみで切って収穫してしまいましょう。
まとめ
学校から持ち帰った朝顔の種ができない原因やそれぞれの対処法、種が取れるようになる時期などをご紹介しました。
全体的には、種そのものの特性や、気温や時期、日当たりなどの環境的なことが原因として考えられます。
ぜひお子さんと一緒に朝顔を観察して、朝顔の種ができない理由をあれこれ考察してみてください。
・どうしてそう考えたのか
・具体的になにをしたのか
・その後どうなったのか
これをしっかりと考えて、観察してや状況の変化を書くだけで、
ただの朝顔の観察日記が自由研究に早変わりです。
せっかくの夏休み。
朝顔の種ができないのは失敗なんかじゃありません。
「どうしてそうなったのか?」という部分を親子で考えるいい題材にしてみてくださいね♪
小学校から持って帰った朝顔が、突然元気をなくしたら…。
筆者がためして見事に復活させた方法がてんこもり♪ぜひ参考にしてみてください。
≫≫朝顔の夏休みの育て方 長持ちのコツ4選♪花の期間はどのくらいのびた??