アロマテラピーに使われる精油(エッセンシャルオイル)。
その香りやリラックス効果に癒されたい人もたくさんいますよね。
ただし天然成分100%の精油を使っていても、正しい知識と用法・用量を守らなければかえって害になることもあるので注意が必要です!
ここでは、エッセンシャルオイルの注意とやってはいけないことを詳しくご紹介します。
私自身、エッセンシャルオイル勉強中の身ですので、参考にするためにおいておきます。
参考:HAPPYLIFE 精油事典
この記事に書かれていること
エッセンシャルオイル(精油)の取り扱いについて
エッセンシャルオイルは一部を除き医薬品ではありません。
日本では、一般に雑貨品として取り扱われており、精油のみによる治療を目的とした使用などはおすすめできません。
あくまでも補完・代替医療として、予防医学や伝統医療の観点から、私たちの健康維持や回復を手助けするための手段として、精油を活用していきましょう。
アロマテラピーを実践される方は、正しい知識を学び、自己の責任のもとで精油を安全に取り扱い、万一事故が起きた場合には自己責任の上で解決してください。
エッセンシャルオイルの取り扱いに精通している、経験豊富な医師・薬剤師・専門家の指示に従うことが必要です。
とはいえ、注意事項を正しく理解して使用すれば、私たちの生活を豊かにしてくれるカギともなるエッセンシャルオイル。
ぜひエッセンシャルオイルを知り、その使い方を知ることで、日常生活に活かしていきたいものですね。
1、精油は原則として飲めません
日本ではその安全性の問題から、エッセンシャルオイルを引用することは禁じられています。
許認可のない精油を飲まないでください。
一方でフランス式アロマセラピーの特徴に、エッセンシャルオイルの飲用・医師による処方での経口摂取があります。
フランスでは全く同じ成分で飲用できるとして販売されている精油でも、日本では飲用できないものもあります。
ですが専門知識や経験がない場合、口や喉、消化器などへの悪影響、そして体内を循環した成分が内臓や神経組織に重大な影響を与えるなどの可能性は十分に考えられます。
オイルのボトル表示に従い、食品として摂取できる精油のみ、注意書きの指示に従い摂取してください。
2、誤飲した場合
精油は高濃度ですので、決して不用意にたくさん摂ってはいけません。
万一誤飲した場合は、無理に吐き出さず、最大0.5リットル以上の水をお飲みください。
誤って精油をたくさん飲んでしまった時は、すぐにもよりの中毒センターに連絡し、指示を仰いでください。
万が一何らかの異常・症状が起こった場合、ただちに医師の診察を受けてください。
3.直接肌につけない
一般にアロマテラピーで用いられるエッセンシャルオイルは、肌に直接塗ることはできません。
必ずキャリアオイルと呼ばれる植物油で薄めてから使われてください。
一方で、より厳しい品質管理・数々の検査を通った「メディカルグレード」の精油であれば、直接原液を塗ることができるものがあります。
製品指示をよく読み、原液塗布が可能な精油だけお使いください。
自己判断や記憶にゆだねずに、必ずガイドラインに従ってください。
口腔・鼻腔・呼吸器系・排泄器・生殖器など、皮膚の粘膜に直接つけないでください。
粘膜刺激は皮膚刺激と同様に、細胞や血管に作用します。
直接肌に塗った場合の作用
1.皮膚刺激
免疫反応で起こる感作や、光毒性とはちがうのですが、紅斑・浮腫などの症状が起こります。
これは皮膚細胞や血管系に、直接毒性反応がおこることが原因です。
2.経皮毒性
精油の種類によっては使用方法により、皮膚表面から吸収された精油の成分が体内に循環し、内臓や神経組織に重大な影響を与える可能性があります。
4.感作作用
皮膚表面から浸透した精油成分が原因で、皮膚炎を起こす場合があります。
敏感肌の方は十分に希釈して、慎重にお使いください。
感作作用=皮膚感作・皮膚アレルギー反応=抗原抗体反応
精油の成分によって、敏感肌の方やアレルギー体質の方の皮膚を刺激してしまう場合があります。
これは単なる皮膚刺激とは異なる免疫機構に基づく反応で「皮膚感作・皮膚アレルギー反応」です。
精油のある成分が「抗原」となってしまい、体内に抗体ができる感作された状態がおこります。
再度精油の使用によって、同じ成分つまり抗原が侵入すると、激しい抗原抗体反応が起こり、皮膚の炎症がおこります。
長時間の使用・反復使用によって引き起こされる場合がありますので、ご注意ください。
刺激性の少ない精油でも、ごく少量の使用でも継続的な使用で耐性ができ、アレルギー反応が発現する可能性がでてきます。
5.パッチテスト
精油は天然成分なので、化学化合物質よりはアレルギーを起こしにくいとされていますが、人によっては刺激を感じることも。
エッセンシャルオイルを直接肌に塗布して利用する際(基本的に希釈します)には、必ずパッチテストを行いましょう。
パッチテストの方法
①精油をキャリアオイルで1%濃度に薄める
②腕の内側の柔らかい部分に塗って、30分様子をみる
③かゆくなったり、赤くなったりした場合、使用を中止する。
④水と石鹸でよく洗い流し、水を多めに飲んで体内に入った成分を出すようにする
必要であれば、さらに希釈濃度を0.5%に薄めて再テストする
6.光感作・光毒作用
精油の中には光毒作用のあるものがあります。
精油に存在する、ある種の化学物質が直接日光や紫外線に当たると、皮膚に炎症やシミの原因となる色素沈着を引き落とすことがあります。
高濃度の希釈や現役のまま使用すると起こりやすいため、12~48時間を目安に紫外線に当たらないようにしましょう。
海水浴や日焼けサロンに行く際に光毒性のある精油をつかうことは、絶対にやめましょう!
ひどい火傷症状を引き起こします。
精油の中で光毒性を持ち注意が必要なのは、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ、アンジェリカルートの4つ。
それ以外はで光毒性がないか、あっても実際には全く無視してもいいとされています。
1%以下の濃度で光毒性を持つのは、ベルガモット・アンジェリカルート2種類のみです。
7.高濃度・多量使用の場合
肌や身体に障害を起こす場合がありますので、十分ご注意ください。
妊娠中や心臓病などの既存症状があり、医師の指示を受けている方は、担当医師の指導の下ご使用ください。
アレルギー反応など異常を感じた場合は、すぐに使用をやめ、塗布した個所を石鹸で洗ってください。
吸入の場合は換気をよくして新鮮な空気の元、30分程度様子を見てください。
状態が改善されない場合、最初からひどい反応が出た場合は医師の診察を受けてください。
精油は単品でもブレンドしても使えますが、キャリアオイルに希釈してトリートメント(マッサージ)に用いる場合、1%に薄めて使うことが基本とされています。
刺激の強い精油もありますので、1%の濃度でお使いになるのが最も安全です。
一般的には精油が全体の最大1~5%の希釈度が、使用の目安になります。
希釈倍数に注意して、安全にお使いください。
8、希釈濃度について
キャリアオイル・無水エタノールなどで薄めて使います。
希釈濃度の目安
1%…キャリアオイル10mlに対して、2滴
2%…キャリアオイル10mlに対して、4滴
3%…キャリアオイル10mlに対して、6滴
4%…キャリアオイル10mlに対して、8滴
5~10%…キャリアオイル10mlに対して、10~20滴
※エッセンシャルオイルは1滴が0.05mlになるように、精油の粘度や容器の口を計算されて作られています。