おねしょは子どもの頃に、だれでも一度は経験のあるもの。
子育て中の親御さんならば、子どものおねしょに悩む方も多くいらっしゃるでしょう。
成長とともになくなるのがほとんどですが、大人にもおねしょをする方は一定数いらっしゃいます。
または子どものころ一度はおさまったのに、大人になってから再発するケースも。
症状が気になるなら、一度医療機関を受診することをおすすめします。
まずはご自身の症状の原因を知ることが、対策への近道です。
一方で、病院を受診するほどじゃないけど…自宅でなにか対策がとれないかとお探しの方。
または治療と一緒に自然療法としての取り組みなども検討したい方。
そのような方には、アロマテラピーも選択肢の一つ。
ゆったりとした気持ちでアロマの香りをたのしみながら、困りごとにも効果がでればうれしいですよね♪
今回はおねしょにいい使い方とおすすめのオイルを紹介します。
↓こちらの記事も参考にされてください↓
:夜尿症ナビ
この記事に書かれていること
おねしょの原因
一般に、おねしょには複数の原因が重なっていると考えられています。
- 多尿症…尿量が多くてあふれてしまう
- 膀胱機能の未熟さまたは衰え
- 睡眠障害…寝ている間に尿意を感じない、夜中に頻繁に目が覚める
- 不規則な生活
- 心理的な原因
- 先天的な体の異常 などなど
こどものおねしょは機能的な未熟さが大半を占めますが、成長とともに症状がなくなることがほとんど。
大人になってからのおねしょの再発には、仕事や人間関係のストレス・生活習慣・加齢などが原因として考えられています。
おねしょ対策のアロマテラピー
年齢的にまだ治療は考えていないけれど、おうちで何かできればという方にも、すでに通院されていて治療と合わせて生活改善に取り入れたいという方にもおすすめです。
アロマテラピーとは、天然成分%の精油(エッセンシャルオイル)を用いて、その芳香成分(アロマ)による効果効能を楽しみながら、体の不調に働きかけたり、症状をよくしていくためのセラピー(療法)です。
ご自宅でのセルフケアに活用されたり、専門家に相談して治療していただくこともできます。
オイルの使い方や扱い方には正しい知識が必要ですので、 初めての方はぜひ、アロマテラピーの専門店に足を運ばれてみてください。
とはいえ、ご自身の体調に合わせて、ご自宅で楽しまれている方も多くいらっしゃいます。
誤った使い方をしなければ、オイルはとてもやさしく私たちを癒してくれますよ。
おねしょにいいアロマオイルと効能
前置きが長くなりました。
おすすめのオイルをご紹介します。
- サイプレス…自律神経はたらきかける作用があり、交感神経と副交感神経のバランスを調節する
- マジョラム…副交感神経の働きを活性化する作用がある
- ラベンダー…高いリラックス効果と安眠促進効果がある。免疫力や細胞の再生にも働く。
- ローマンカモミール…高い鎮静作用。消化機能の安定や神経系に作用する。
〇トリートメント用に混ぜて使うと効果的(ブレンドオイル)
- グレープフルーツ…鎮痛作用・ストレス緩和・疲労回復・血行促進作用・リンパ刺激
- サイプレス…代謝作用・抗炎症作用・鎮静作用、リンパ・血行促進、緊張緩和など
- バジル…精神疲労回復・消化機能や免疫力を上げてくれる
- ペパーミント…鎮痛作用・炎症作用・ストレス緊張緩和
- マジョラム…抗炎症作用、鎮痛作用、血行促進作用、リラックス作用、鎮静作用
- ラベンダー…鎮静作用・血行促進作用
※子どもや敏感肌の方には薄めて使います。
希釈濃度1%の場合…原液オイル6滴に対してキャリアオイル30mlで薄めましょう。
ここでは一般にアロマテラピーでいわれてる精油の作用として説明しています。
作用には個人差があり、体質や体調等によっても異なりますので、取り扱いには十分ご注意くださいね。
なおアロマテラピーにおいて使われるオイルは、すべて天然成分100%の精油(エッセンシャルオイル)です。
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おねしょにいい使い方
上で紹介したオイルを体に塗りましょう。
一日に1回、様子を見ながら、継続的に使う方が実感されやすいです。
オイルの有効成分が皮膚や鼻を通じて体内に吸収され、穏やかに作用してくれます。
使い方①日中におすすめの方法
サイプレスとマッサージ用にブレンドしたオイル各2~4滴を下腹部に塗る
※マッサージ用のブレンドオイルは先に薄めておきましょう。
使い方②お風呂上りに
サイプレス・マジョラム・ラベンダーを各5滴 + ココナッツオイルを25mlを混ぜて、お風呂上りに全身をマッサージする
※希釈濃度1%の場合はキャリアオイル75mlです。
使い方③就寝前
ローマンカモミール、ラベンダー各1滴をココナッツオイル10mlに混ぜて薄める。就寝前にゆっくりとお腹をマッサージする。
使い方④就寝前
サイプレス・マジョラム・ラベンダー・ローマンカモミールの原液をブレンドしておき、就寝前にみぞおちと土踏まずに3滴塗りこむ。
※希釈濃度1%の場合は、原液オイル3滴に対してキャリアオイル15mlを使います。
①~④のフルセットせずとも、①だけ②だけとそれぞれを様子をみながらされるといいですね。
こちらでご紹介する方法は、子どもも大人も同じオイルを用います。
大人の方でも敏感肌の方がいらっしゃいますので、必ずキャリアオイル(ココナッツオイルなど、アロマオイルを薄めて使うための植物オイル)で薄めて使うことをお勧めします。
最初は1%濃度薄めて使われて、肌のトラブルがでないか様子をみましょう。
(こちらも参考にされてください→エッセンシャルオイルの注意事項)
どんなところがおねしょにいいの?
サイプレスやマジョラムは、特に副交感神経を強める作用があり夜のおもらしの原因となる「抗利尿ホルモン」の分泌、消化器系の機能の発達や調整などに働きかけてくれます。
どちらのオイルにも自律神経を調整するモノテルペンアルコール類のテルピネン-4-olを含みます。
寝ている間の尿量を少なくする「抗利尿ホルモン」は、ぐっすり寝るほどよく出るとされています。
ラベンダーの安眠作用やストレスを癒しリラックスを促す効果のあるオイルを組み合わせることで、心理的原因による症状をやわらげます。
直接お肌に塗りこむ方法では、マッサージによる血行促進も期待できますね。
また肌に手のひらの温かさが伝わることで安心したり満たされた気持ちになることも、心理的なストレスがやわらぐことにつながります。
ゆったりとした気分にひたると、おねしょに対するプレッシャーも忘れて、いい眠りにつけそうですね。
オイルを使う前の注意事項
・ここで紹介した方法やオイルは、メディカルグレードの精油を使用することを前提にしています。
しかしあくまでも保管・代替医療として、健康維持や回復をサポートするための実践状況を提供するものです。ご使用にあたっては、注意事項を厳守してください。
・紹介した情報は、診断や治療・精油調剤ではありません。
診断や治療を必要とする場合、適切な医療機関や治療院での受診をお勧めします。
・ご自宅でアロマテラピーに慣れ親しんでいる方には、ご自身の判断と責任において使用し、万一事故が起きた場合は自己責任の上で解決されてください。
まとめ
おねしょの原因になるストレスの緩和に、自律神経のバランス調整に、アロマの力を借りてみましょう。
ご自身でご活用されるのはもちろん、お子さんやパートナーとのコミュニケーションにも。
スキンシップを取りつつおねしょ対策ができれば、みんながハッピーになれますよ。
ご自身で使われる前に、まずはアロマテラピーに精通した医師・薬剤師・専門家にご相談されることをお勧めします。
また医療機関で夜尿症治療をされる方は、医師ともご相談の上されてくださいね。
正しい知識と安全な精油を使ってこそ、アロマテラピーの効果も期待できます。