運動会に親が応援に来てくれない。
子どもはどんなふうにその事実を受け入れていくのでしょうか。
息子が運動会に父親がこないことに気づいたのは、運動会の二日前。
それを知って、彼は1時間ほど泣きじゃくりました。
今回は、父親不在の運動会を息子が受け入れてくれて、わたしが反省したお話です。
息子のきもち、わたしの気持ち
運動会を迎える子ども達の胸の中には、いろんな気持ちがふくらんでいます。
自分の中でのハードルを越えるためにたくさん努力しているだろうし、
そういう姿を親や家族にも認めてもらいたいと思うのは当然のことですよね。
運動会に親が来てくれるということは、それだけでも気持ちが高まる要素なんだと思います。
おそらく息子は普段は一緒に過ごせていなくても、特別な日だからこそ、父親も来てくれると期待したのではないでしょうか。
ところがわがやは別居中。
わたしには夫に運動会の日程を伝えるつもりはありませんでした。
一応は夫に知らせておいたらよかったのですが、
・週末に仕事であることが多い
・夫は私の家族に顔を合わすことができない
・昨年の運動会にも参加しなかった
などの理由から、そのやりとり自体を避けてしまいました。
「来る」と言われてもこちらの家族との折り合いがつかないし、
「来ない」と言われればそれなりにがっかりしてしまう私がいるのです。
本当にわたしって自分でも嫌になるくらい、割り切れない、めんどうくさい人間です…。
息子ひさびさの大泣き
父親が来れないと知った息子は、しばらくうつむいていました。
みると、涙をこらえて歯をくいしばっています…。
「しまった。失敗した!!」と思いました。
夫と私のコミュニケーションがとれて、関係が良好だったら、電話の一本でもかけて直接夫と話をさせてやれるのに。
多分、夫は私からの着信には出ません。
この1年つながったことがないので、私にはもう電話をかける勇気もありません。
だって電話帳からもわたしの連絡先は削除されているのよ~。
でもそんなこと息子には関係ないもんね。
自身のふがいなさと息子への申し訳なさで、わたしまで泣けてきました。
息子の頭をなでて背中をさすると、火がついたように泣き出しました。
こらえていたものが、噴き出したんでしょう。
寝室に移動して、泣きじゃくる息子を抱きしめながら、
「お父さんに運動会にきてほしかったね。いっぱい頑張ってるもんね。
お母さんがたくさん写真撮って、お父さんにも見せてあげるから大丈夫。」
「お父さんだって、運動会見に来たかったと思うよ。お仕事だからいけなくて残念だね」
なんとか息子が納得できる答えはないかしらと、あれこれ言い訳を探すわたし。
ウソでもないから…と、今回はお仕事のせいにしておきました。
「親が仕事するのは、自分たちの生活のために必要なことだ」というのは、もうわかってくれているので。
「お父さんもお母さんも、みんな息子が大事。」ということを何度も何度もくりかえして伝えたと思います。
息子は1時間ほど大泣きして、泣きつかれたのかそのまま眠ってしまいました。
その後の息子は変わったのか
大泣きして寝てしまった翌日。
朝食を食べながら、
「お父さんに運動会にきてほしくて、泣いちゃった」と少し恥ずかしそうに笑って話す息子。
恥ずかしいことでもないし、泣きたくなるのは当たり前だよ。
息子の表情をみて、なんとなくいつもと違うな、この子の中で何かひとつ変わったのかな~と感じました。
「うん。運動会にきてほしかったよね。そうだそうだ。」
「お母さんも小さい頃は、じいちゃんがお仕事でいなかったんだよ。」
なんて話をして、息子の気持ちをうけとめつつ、様子をみることに。
それからはお父さんのことを気にするでもなく、普段通りの息子でした。
運動会当日には自分のやることに集中してくれていて、応援席で声をかけると満面の笑顔で答えてくれました♪
息子はひとまず大丈夫そうです。
運動会は台風の影響で土日から平日に延期になり、なんとなくゴチャゴチャした感じで当日を迎えることになったのも、結果的にはよかったのかもしれません。
「なにごとも予定通りにいくとはかぎらない」という1つの体験になったようです。
今のわたしにできること
子ども達にはいつもあれこれ我慢させて、フォローがおいついていませんね。
本当に一番子どもが大事なら、夫にどんな態度をとられようと、連絡だけはしとかなくちゃな~と反省しました…。
ちょっとわたしが自分を大切にしすぎた…。
今回の反省をふまえて、考えたこと
・夫との連絡がおっくうでも、子ども達が望むことはできるだけ実現できるように対応する
・夫に期待外れの態度をとられたときの対策を考える
・結構神経がすりへるのだけれど、子ども達への愛情でなんとかカバーする
・そろそろ子ども達に、なにをやってもダメなこともあることや、その時の気持ちの立て直し方も教えていく
親も人。弱い部分はあるんですけど、せっかくなら胸を張れる人でありたい。
息子のきもちを大切にしたい
運動会に父親に来てほしいって、当然ですよね。
わたしにはその感覚が薄れていました。
わたし自身は父親が単身赴任だったので、運動会に父が来ないのはわりと普通だったんです。
さらに末っ子だったので、運動会の応援には母が来てくれているだけでした。
上の兄弟達は、中学・高校にもなると小学生の運動会の応援に来なくなりました。
昔は自分もさみしく感じたのに、しだいに薄れていってしまってたんですね。
それぞれの事情を理解できて、
運動会の応援に来ることが「自分が大切にされているかどうかの基準ではない」と納得できれば、さみしさも薄れるものです。
さすがに小学1年生には、それだけを伝えても難しいですよね。
もっともっと楽しい思い出や、ほこりに思えるようなことを一緒に経験していって、
「あなたが大切だよ。大好きだよ」っていうことを伝えていってあげたいです。
普段から自分が大切にされているという自信があればこそ、さみしさを乗り越えられるっていうもんですよね。
今回の運動会の息子の雄姿は写真や動画に残しているので、次の面会の際にお披露目会を開きます!!
ちょっと撮影に失敗してしまったのも残念な思い出です…(笑)
さいごに
今年の運動会は、実はまだ終わっていません。
小学生の長男の運動会は終わりましたが、下の子たちのはこれからなんです。
今回の反省をふまえて、夫に連絡をとってみることにしました。
下の子たちにはそれほどお父さんへの執着がなさそうですが、一緒に応援することができれば長男はうれしいはず!!
結果はまたこちらでご報告できればと思います。
さいごまで読んでくださりありがとうございます。
あれこれ悩んで、弱い自分と向き合いながら、前に進んでいきます。
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運動会で私がビデオ撮影をしくじった話。
これだけの責任を負っておきながら、やっちまいました。
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