いびきに注意!アデノイド肥大かも?子どもの気になる症状と影響とは

記事タイトルの真下


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アデノイド

小さいのに、まるで大人のように大きないびきをかいて寝る子ども。

時々苦しそうに寝ているけど、大丈夫?

なんとなく心配だけど相談するほどでもなさそうだし、様子を見てみようと思っているママ、パパ。

実は私も子ども(1歳)のいびきに違和感を覚えていた親のひとりです。

たまたま風邪の症状が悪化した際に、いびきについても相談してみると、入院して検査することになりました。

そこで判明したのが、アデノイド肥大という子ども特有の病気

実際に寝ていて苦しそうな時には、酸素の量が減っていることもわかりました。

例え、今すぐどうこうすることはなくても、長期的には悪影響を及ぼすこともある病気です。

アデノイド肥大だと知っていることで、日常生活で注意できる部分も多いですよ。

今回はアデノイドと診断された我が子のいびきの様子、症状や体への影響などをお伝えしていきます。

とにかくでかいイビキで受診

鼻

可愛い容姿とはウラハラな、地鳴りのようないびきです。

まるでおっさんが寝ているかのような轟音…。

さらには途中で息が止まることも!!

「ぐごぉー、ぐごぉー」という轟音から、

「っ、かっ、かっ、かっ」と、つまったような呼吸に変わります。

息を吸いたくても吸えてない感じで、聞いているこちらが息苦しくなります。

「っぐがっ‼…ふ〜」

深呼吸をして息を整え、寝返りを打つのが我が子のパターンです。

これがまた頻繁で、気になり始めるとこちらもおちおち眠れていられません。

せっかくなので、動画をとって観察しました。

なんでいびきをかくの?アデノイドとは?

アデノイドは鼻の奥、喉の手前くらいにあり、咽頭扁桃とも呼ばれます。

免疫に関係しており、外からのバイ菌やウイルスをブロックする働きがあります。

感染して腫れたり、生まれつき大きめだったり、成長とともに大きくなりすぎた場合をアデノイド肥大と呼ばれます。

ちょうど鼻と耳、喉の真ん中に位置するため、アデノイドが大きいと空気の通り道は狭くなってしまいます。

アデノイドは3〜6歳頃に最も大きくなると言われています。

その後の成長にともない顔やその周りの器官が大きくなることで、10歳頃になると相対的に気にならなくなることが多いと説明を受けました。

アデノイド肥大の特徴

疑問

鼻の奥の様子は、外から見てもなかなかわかりません。

風邪をひいたときに病院で診てもらうのは、喉の奥の扁桃腺ですよね。

次のような症状があれば、アデノイド肥大かもしれません。

  • 普段から口を開けて息をする
  • 寝息が大きい
  • 寝ている時々無呼吸になることがある
  • 日中眠そうにしている
  • 中耳炎を繰り返す
  • 風邪をひくと、イビキなどの症状が悪化する

アデノイド肥大による体への影響

聴診器

人によって症状の軽い重いはありますが、体によくない影響を知っておくことは大切です。

症状が悪化するようであれば、手術によって取り除くことも必要になります。

  • 睡眠不足により成長ホルモンが十分に分泌できず、成長に遅れが出ることもある

寝ている間に分泌される成長ホルモン。深い眠りの時に大量に分泌されることがわかっています。

しかしアデノイド肥大の場合、寝ている時に息苦しさを感じ、無意識のうちに寝返りをくり返したり咳込んだりして、眠りが浅くなってしまうことも。

成長ホルモンが正常に分泌できないと、身長がのびない、疲労回復できない、情緒が不安定になる、などの影響がでてきます。

  • 滲出性中耳炎や副鼻腔炎になりやすい

大きなアデノイドによって、耳とのどをつなぐ管である耳管がふさがれやすいのが原因です。

実は風邪をひいたときには、鼻水がでるように耳からも分泌液が出ています。

本来、鼻水は鼻やのどを通って出ていき、耳からの分泌液は粘膜や毛細血管から血液に取り込まれたり、耳管を通ってのどに出ていきます。

しかし大きなアデノイドによって鼻や耳からの出口がなくなった分泌液は、中耳や副鼻腔にたまり続けることに。

アデノイドからの細菌感染も原因ではないかとされています。

  • 睡眠不足や耳の聞こえなどの影響で学習に集中できない

夜中に息苦しさを感じていては、眠っていても体は十分に休めません。またアデノイドの影響で中耳炎を起こしていると聞こえが悪くなってしまいます。

疲れていたり、聞こえが悪い状態では、お勉強にも身が入りません。

  • 口呼吸による歯並びへの悪影響

歯並びが悪くなる原因はさまざまですが、アデノイド肥大もその一つ。

口を開けていることが多くなると、わずかですが頬の内側にかかる圧力が強くなるそうです。

歯の列に横から力が加わることで、次第に前の方に押し出されて前歯が出ることも。

また息苦しさから、無意識に舌の位置を口呼吸しやすい場所に変えてしまいます。

起きている時の本来あるべき舌の位置に、常に舌がない状態だと、それに合わせるように歯並びも変化していきます。

  • 口が乾くことで口臭が起きやすい

口の中の唾液には雑菌の働きを抑える働きがあります。

口呼吸を続けると、唾液が十分に口の中に出されずに、雑菌が繁殖することに…。

雑菌も口の中に入りやすいですよね。

  • 口呼吸はのどが乾燥しやすく、風邪などの感染症にかかりやすくなる

口呼吸はのどや口の水分が蒸発しやすく、のどの粘膜も乾燥してしまいます。

のどの粘膜が潤っていないと、菌やウイルスをブロックするための繊毛の動きが十分に発揮されずに、風邪をひきやすくなってしまうのです。

  • 慢性的な口呼吸で、顔つきが変わってしまう(アデノイド顔貌)

アデノイド顔貌の特徴は、

・ポカーンとした表情で口を開けているように見える。

・下あごが細い、横から見ると下あごが凹んでいる、二重あごになっている。

・上の前歯が出ている

などです。長期的な口呼吸により、使われない筋肉が衰えることが原因とされています。

  • 胸部が凹んでしまう

無理な呼吸を続けることで、胸部の形が変形してしまいます。呼吸をするとみぞおちのあたりがくぼんで、ペコペコした状態になることを漏斗胸と呼ぶそうです。

心臓や肺の機能にも影響し、長時間の運動ができなくなったり、ぜんそくや息切れ、胸の痛みがでることも。

  • 睡眠時無呼吸症候群になると、心臓や肺にもダメージが蓄積される

ほったらかしにするには、悪影響が多いと思いませんか?

わが子の状態がどの程度なのかを知っておくことは、経過を観察していく上でも大切になります。

アデノイド肥大なら耳鼻科へ

耳

かかりつけの小児科でいびきについて相談すると、

「喉の奥の扁桃腺か、鼻の奥のアデノイド(咽頭扁桃とも呼ばれる)が大きい可能性が高い。

扁桃腺は見たところ大きくないので、おそらくアデノイドが大きいのだろう」

と言われました。

喉の奥は「アーン」とすれば見れますが、鼻の奥は小児科では見てはもらえませんでした。

耳鼻科では内視鏡カメラを使って鼻の奥の様子を見ることができます。

小児科と耳鼻科を受診して、

  • 10秒以上の無呼吸が続かなければ、大きな問題はない
  • アデノイドが3分の2くらい、空気の通り道を塞いでいる状態
  • 年齢とともに症状が軽くなるケースも多く、様子をみてみる。
  • 手術により取り除くことが有効だが、全身麻酔のリスクも高いので、現在の生活への支障と天秤にかけることになる。

という説明を受けました。

アデノイドが3分の2も道を塞いでいても、問題ないというのは驚きでした。

母子手帳の成長曲線をみても発育状態はよいので、ホッとひと安心といったところですね。

成長が平均よりも遅いなどの状況であれば、手術によるアデノイドの除去も検討されるとのことですが、今のところ問題なさそうです。

受診のときにあるといいもの

あったらいいもの

  • 母子手帳

健診での体重や身長の記録をもとに、成長曲線がどのように推移しているかをみられました。

  • いつ頃からどんな症状があるのか記録したもの

いびきをかくようになった時期や月齢、頻度や期間など、何度も聞かれました。

記憶をさかのぼるのも限界がありますので、こまめに記録しておくといいと思います。

  • いびきの様子を撮影した動画

言葉で説明しても、なかなか伝わりにくいものです。

違和感を覚えた場面はスマホで動画を撮っておくと、受診の際に役立ちますよ。

我が子は診察の待ち時間に寝てしまったので、いびきの音や呼吸が止まる様子、酸素量などを調べてもらえましたが、そうタイミングよく寝ることはまれでしょう。

アデノイド肥大によるいびきの対処法

寝ている子ども

ガーガーと大きないびきをかくので、本人も周りの人もツライです。

成長に障害があらわれていなくても、息苦しさからか、何度も起きたり寝返りを打ったりするんですよ。

実際に私が教わったいびきの対処方法をお伝えします。

  • 寝ているときには、体位を工夫して気道の確保を

理想は仰向け。

肩にそうように枕を深くさしこみ、少しおでこがさがるようにすると息を吸い込みやすくなります。

横向き、うつぶせなど、本人が息をしやすい体位でもいいですが、イビキがひどいときには姿勢を変えてあげましょう。

我が子には私の腕まくらがちょうどよいようです。

  • 風邪で気道が腫れたり、鼻水がたまると息苦しさに拍車がかかる。かかりつけの耳鼻科を受診して、こまめに鼻水をとってもらう。

風邪でのどが腫れる経験をされた方は、大人でも多いでしょう。

喉だけでなく鼻の奥の粘膜も腫れた状態で、空気の通り道はかなり狭くなっています。

自分で鼻水を出せない年齢のお子さんなら、自然にまかせていると喉の奥に痰や鼻水がたまり呼吸困難になることも。

またアデノイドに圧迫されて耳管がつまると中耳炎も起こしやすくなるので、なるべく早く鼻水を取り除くことが大切になってきます。中耳炎も何度も繰り返すと難聴のリスクが高まります。

  • 必要があれば薬も使う

風邪や炎症でアデノイドが大きくなっている場合、炎症を抑える薬を使うことで腫れがおさまり、鼻の奥の空間が広がります。

いびきがひどい時や息苦しそうな時は、お薬を使って症状をやわらげることも考えてみましょう。もちろん医療機関で診てもらってくださいね。

まとめ

若葉

アデノイド肥大の子どもの症状は

  • 普段から口を開けて息をする
  • 寝息が大きい
  • 寝ている時々無呼吸になることがある
  • 日中眠そうにしている
  • 中耳炎を繰り返す
  • 風邪をひくと、イビキなどの症状が悪化する

などが挙げられます。

睡眠時の無呼吸や子ども自身の成長にも遅れがみられるなど、成長にも影響が出ることがあります。

子どものいびきが気になったら、どんな時にどういう風にいびきをかくのか、よく観察してみてください

一度は医療機関で相談してみてみると、安心できますよ。

記事下

 


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