こどもの感染性胃腸炎 おうちでのケアとけいれんへの注意喚起!!

記事タイトルの真下


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赤ちゃん嘔吐、慌てるママ

冬はいろんな感染症が流行る季節ですね。

中でも感染性胃腸炎(いわゆる嘔吐下痢症)は、毎年11月~2月に流行する冬の代表的な感染症です。

その原因になるウイルスの一つが、ノロウイルス

保育園や高齢者施設などで感染のニュースを耳にしませんか?
このウイルスの感染力は高く、子どもやお年寄りをはじめ、体力や免疫力の低い方は特に注意が必要です。

わが家でも保育園に通う1歳児が感染し、あっという間に兄弟から祖父母にまで広がりました。

まさにバイオハザード…。

乳幼児期の小さなお子さんが感染すると看病する方も本当に大変です。

ところかまわず吐き上げるので、お布団も洋服も吐物まみれ。

私も何度吐物をあびて着替えたかわかりません…。

今回は子どもがノロウイルス感染症にかかった際のおうちでのケアの方法について、わたしの体験談も含めてご紹介します。

ノロウイルスってどんなウイルス?

ウイルス イメージ

※ イメージです

そもそもノロウイルスってなんなのか?さらっとご紹介させてもらいますね。

・食中毒の原因となるウイルスとしても有名
・非常に小さな球体の生物で、手のひらのしわなどにも入り込む
熱にも強い
アルコール耐性あり
・食品内では増えず、人の腸管で増える
・一年中発生するが、一番多いのが冬場

爆発的に流行していなくても、感染する可能性はあるので注意が必要ですね。

どうやって感染するの?

手指や食品などを介して、口から感染します。

主な感染経路は3つあります。

ノロウイルス感染経路
① 人から人に感染するケース

感染者の吐物や下痢便の中に含まれる大量のノロウイルス。

感染者の近くにいたり吐物や便の処理をしたりする場合に、くしゃみや吐物、便などからウイルスが空気中に舞い上がり、それらを吸い込んで感染することもあります。

…ちょっと想像したくないですね。

また、感染者がトイレの後などによく手洗いせずに蛇口やタオルなどに触り、それらを介して他の人に感染することがあります。

② 食品から感染するケース

感染者が手洗いをよくせずに調理することで、ウイルスが食品に付着して感染することがあります。

③ 二枚貝を生で食べることで感染するケース

ノロウイルスがもともと二枚貝に生息しているわけではないんです。

下水道などから排出されたウイルスが、なんやかんやあって海に出て、その間にいろんなものに付着します。

そのため浅瀬に生息するカキやアサリなどの二枚貝は、ノロウイルスが付着しやすいのです。

アサリはあまり生食されませんが、カキのように生で食べる貝は要注意です。

ノロウイルス感染症の症状

マーライオン

チクチクとした腹痛、嘔吐、下痢、発熱(ノロウイルスでは軽度のことが多い)など。

激しい吐き気に襲われます。マーライオンのような勢いです。

下痢は数日~一週間ほど続きます。便は白っぽい水様便で、ツンと酸っぱい匂いが特徴です。

脱水を起こすことが最大の問題です。

潜伏期間は?

感染から発症までの時間は、12時間~48時間です。

突然の嘔吐にびっくりするくらい、急に体調が悪化します。

検査方法は?

便があれば10~15分ほどで検査結果がわかります。

わが子の場合は、専用のキットをおしりの穴に突っ込んで調べてもらいました。

しかし検査をしたのは、最初の嘔吐から2日経っても吐き気がおさまらず再受診した時でした。

「感染性胃腸炎」と診断された初診時に調べてもらっていれば、家族への感染は避けられたかもしれません。

まさかノロウイルスだとは思っていなかったので、完全に油断していました。

ウイルスを特定しても治療法に変わりはないのですが、兄弟児がいる母としては、次回からはその場で検査をお願いするつもりです。

というか…、「ウイルスに効く薬は存在しない」という理由で、わたしのかかりつけの小児科では積極的に検査してくれないんですよね…。

治療について

予防薬や治療薬はありません。

症状に応じて整腸剤や吐き気止めを使います。

安静にして、吐き気が落ち着いているときに、少量から水分補給を行います。

嘔吐や下痢がひどく、水分が取れず、ぐったりしてきた場合は脱水の危険性もあるため点滴をします。

経過

嘔吐や発熱は1~2日でおさまることが多く、その後下痢が数日から1週間ほど続きます。

経過はおおむね良好で、自然に治る病気です。

ですが、下痢による重度の脱水になることがあります。

合併症にも注意

ノロウイルス感染症が原因となって、けいれんを起こすことがあります。

0歳~3歳に多くみられます。

けいれんは必ず止まります

落ち着いて対処しましょう。

家庭で気を付けること

・吐いたものが口の中に残っている場合は取り除きましょう

うがいをさせ、できない場合はペーパータオルなどを使って口の中や周りをきれいに拭いてあげましょう。

・寝かせるときは、誤嚥しないように体を横向きにしましょう。

寝ていても、突然吐き上げることが多々あります。吐物が顔にかかったり、喉に詰まったり、

気道に入ってむせこんだりするのを防ぎましょう。

吐き気が落ち着いてきたら水分を少しずつ取らせるようにしましょう。

嘔吐や下痢によって水分が奪われるため、脱水が心配です。
(取らせ方や食事はこちらを参考にされてください → https://haredama.me/post-94/)

・便が出たら、その都度シャワーなどで清潔にしましょう。
下痢によっておむつかぶれが起きやすくなります。かぶれて赤くなってしまったら、便がしみてかなり痛いです。赤ちゃんは下痢のたびにギャン泣きです。
この時おしりふきで患部をこすると、皮が剥がれたり傷がついたりと状態を悪化させてしまいます。

流水でやさしく便を洗い流し、タオルでやさしく押さえて拭き、よく乾かしてからおむつをつけましょう。

塗り薬で患部を保護すると治りが早いです。

こんな時にはもう一度受診を!!

・少量ずつ頻回に水分を与えるが嘔吐してしまう

・おしっこの量が明らかに少なく口の中や唇が乾燥している。

・元気がなくグッタリして、顔色が悪い。呼びかけても反応が鈍い。

・けいれん発作がある。

お家でケアをしていて、状態が悪化したな、と感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

吐物や便の処理(消毒)について

汚物処理

①吐物や便を処理するときは、使い捨ての手袋、エプロン、マスクを着用し、ペーパータオル等で拭き取ります(新聞紙でもよい)。

②拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤。使用にあたっては必ず使用上の注意を確認しましょう。)で床を拭き取り、その後水拭きします。
最近ではノロウイルス用の除菌剤もみかけられるようになりましたね。

③おむつ等は速やかに閉じて便を包み込みます。掃除に使用したペーパータオル等もビニール袋に入れて密閉し廃棄します。

*ウイルスは乾燥すると空気中に漂い感染を引き起こすため、乾燥しないうちに速やかに処理し十分に喚起をしましょう。

*吐物がついた衣服はペーパータオルで固形物を取り除き、水洗いした後、消毒液(500mlの水にペットボトルのキャップ2杯分の次亜塩素酸ナトリウムを薄めたもの)に10分以上浸けて消毒します。
色落ちが心配な場合は85度以上の熱湯に1分以上浸けて消毒する方法もあります。

私は衣類の消毒を怠ってしまったために感染を拡大させてしまいました。

*感染者が使用した食器などは、熱湯(1分以上)や次亜塩素酸ナトリウムを用いて洗浄しましょう。

ノロウイルスに感染しないための4つのポイント

・基本は手洗い

外出後、トイレの後、食事や調理の前、汚れた時など、流水と石鹸で

丁寧に洗いましょう。

・飲食物の十分な加熱

食品の中心部まで、85度以上で90秒間以上の過熱をしましょう。井戸水は煮沸を。

・ウイルスに汚染されやすい部分の消毒

トイレ(水を流すレバー、便器の周り)ドアノブ、手すり、蛇口、吐物を洗った排水周りなど

・お部屋の換気・加湿

空気中に漂うウイルスを、室内にとどめない、または漂わせないことも大切です。

集団生活にはいつ戻れる?

症状の回復後1週間~1ヶ月ほどは、便の中にウイルスを排出している可能性があります。

だからといって1ヶ月も休んではいられませんよね。

医療機関では、ある程度体調が回復したら、登園・登校してもよいと言われます。

ちなみにわが子の場合、嘔吐が落ち着き4日目に(この時点で発症一週間)登園OKと言われましたが、下痢はまだ続いていました。

しかも病院からの帰りに車内で嘔吐したため、もう2日様子をみました土日も合わせて丸2週間休むことに。

学校や保育園によっては、医療機関での証明を求められることもあるかもしれません。

登校・登園の目安をかかりつけ医に確認しておき、必要があれば証明をお願いしましょう。

まとめ

非常に感染力の高いノロウイルス。

症状のひどい時には早めに受診し、適切な処置をしてもらいましょう!!

体力や免疫力の強い大人の方だと軽い症状のみでおさまる場合もあります。

実際、何度もわが子の吐物を浴びたわたしですが、床にふせることもなく元気に家族の看病をしておりました♪

よく寝て、よく食べ、よく動く生活のたまものかもしれません。

しかし!!

発症していなくてもウイルスの運び屋になっていた可能性は否定できませんよね…。

ノロウイルスの感染経路や予防法をおさえて、感染の拡大をふせぎましょう!!

記事下

 


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